リファービッシュ品や中古品などでお得にSurface Laptop Goを手に入れたものの、いざ使おうとしたら充電ができないという事態に遭遇すると、思っていた以上にストレスを感じるものです。購入直後や突然の不具合で慌てることのないように、原因や対処法をしっかり押さえておきましょう。
Surface Laptop Goが充電できない原因と考えられるケース
Surface Laptop GoはMicrosoftが手掛ける軽量ノートPCで、USB-CとSurface接続ポート(専用充電器)の2種類の充電方法を選べる点が特徴です。しかし、場合によってはまったく充電ができなかったり、専用充電器のランプが点灯しなかったり、スマホ用のUSB-Cケーブルで充電できるはずなのに何も反応しなかったりと、思わぬトラブルに見舞われることがあります。ここでは、充電できない原因としてよく挙げられるパターンを解説します。
ハードウェアの故障や不具合
Surface Laptop Go自体に問題がないと思っていても、実は充電器やケーブルのハードウェア不良が原因であるケースが少なくありません。特に以下のような状況に心当たりがある場合は、充電器本体やケーブルの故障を疑ってみてください。
- 充電器のランプがまったく点灯しない
- 挿し込みが甘いわけではないのに認識しない
- 別のデバイスを同じケーブルやアダプターで充電しても電力が供給されない
充電ができないときにはまず「本体ではなく充電器側が壊れているのでは?」と視点を切り替えてチェックすることが大切です。
必要なW数(ワット数)に達していない充電器を使用
Surface Laptop Goは軽量モデルとはいえ、バッテリー容量や駆動パワーを考慮すると、それなりのワット数を供給できる充電器が必要です。Microsoftが推奨している純正のSurface用充電器や、65W以上のUSB-C充電器を使わないと、十分な電力が供給されずに充電が進まなかったり、動作が不安定になったりする可能性が高くなります。特にスマートフォン用の小出力のアダプターやケーブルを使用している場合は、根本的に電力不足であることがほとんどです。
リファービッシュ品や中古品特有のトラブル
リファービッシュ品(再整備品)や中古品は価格が抑えられて魅力的ですが、付属する充電器や本体に前オーナーの使用歴が影響するケースもあります。前回の持ち主が過度に負荷をかけていたり、充電ポートに異常があったりすると、購入時には気づかない不具合が後々出現することも。保証期間やサポート内容をあらかじめ確認しておかないと、不具合に直面しても対応が難しくなるリスクがあります。
充電アダプターが故障しているかを見極めるポイント
まずは充電アダプターに問題があるかどうかを確かめることが肝心です。Surface専用充電器の場合はランプが付いているかどうかが分かりやすい指標になりますが、USB-C充電器の場合も確認すべきポイントがあります。
ランプの点灯状態をチェック(Surface専用充電器の場合)
Surface専用充電器には充電コネクタ部分にLEDランプが配置されており、正常に通電していれば白く点灯する仕組みが採用されています。ランプが点かない場合、以下の可能性が考えられます。
- コンセントに問題がある(他の機器を差して動作確認する)
- 充電器のケーブルが断線している
- アダプター側内部が故障している
コンセントに差し込み直してもランプが付かない、もしくは点滅すらしない場合は充電器本体が故障している可能性が高いでしょう。
USB-C充電器の場合の確認方法
USB-C充電器にはランプがないものが多いため、通電状況をひと目で判断しにくいのが難点です。そのため、以下の手順で他の機器を用いて検証してみると良いでしょう。
- スマートフォンやタブレットなど、充電が可能なデバイスを用意する
- 該当のUSB-C充電器で充電を行い、正常に電力が供給されるか確認する
- 正常に充電できない場合は充電器の故障、またはケーブルの断線を疑う
また、USB PD(Power Delivery)に対応している充電器でも、実際に供給できるワット数が低いとSurface Laptop Goが充電を受け付けない、もしくは非常にゆっくりとしか充電できない場合があります。
別ケーブルや別アダプターで試す重要性
ケーブルの断線や接触不良も頻繁に起こりうるトラブル原因です。たとえ充電器本体に問題がなくても、ケーブルが駄目になっていると通電しません。逆に、ケーブルは生きていても充電器側が壊れていれば当然使えません。手持ちのケーブルやアダプターが複数ある場合は、なるべく組み合わせを変えて試してみることで、どこに問題が潜んでいるかを切り分けられます。
65W以上に対応したUSB-C充電器を選ぶメリット
Surface Laptop Goを安定して充電するうえでは、Microsoft純正の充電器か、65W以上の出力に対応するUSB-C充電器を確保することがベストです。純正品は高価ですが、本体との互換性や故障リスクの低さといった安心感が得られます。一方で、サードパーティーのUSB-C充電器でも条件を満たす製品であれば、コストを抑えながら必要十分な充電性能を確保できるでしょう。
W数が高ければ高いほど良いわけではないが余裕は大切
Surface Laptop Goに必要とされる65Wという数字は、実際の最低ラインというより「推奨値」に近い意味合いがあります。65W以上であればあるほど、理論的には急速充電や余裕のある給電が可能になります。ただし過度に高出力のアダプターを使っても、バッテリー側で必要分だけを取り込む仕組みなので、大きなトラブルになるケースは少ないです。逆に45W以下など推奨未満のものを使うと、充電時間が極端に長引いたり、充電しながらPCを使っている場合に電力不足でバッテリーが減り続けたりといった症状が出ることがあります。
発熱や安全面にも配慮した設計を重視
バッテリー関連のトラブルは、場合によっては安全上のリスクにつながります。信頼性の低い製品だと過熱による故障の危険があるため、メーカーの評判や製品のレビューなどをチェックした上で選ぶことが重要です。Surface Laptop Go本体が小型である分、放熱設計にも限界があるため、無理に高出力のアダプターを使って熱負荷が高まるのは避けたいところです。
純正充電器とサードパーティー製充電器の比較
Microsoft純正の充電器は最も相性が良く、不具合の可能性も低い点が大きなメリットです。一方、サードパーティー製のUSB-C充電器は、65W以上の出力とUSB PD対応といったスペックを満たしていれば、純正よりも安価に手に入りやすいという利点があります。総合的に見て、コストパフォーマンスを重視するならサードパーティー、安心感を優先するなら純正品を選ぶと良いでしょう。
バッテリーや充電回路の故障について
もし、充電器を替えても症状が改善されない場合は、Surface Laptop Go本体に不具合がある可能性を考慮しなければなりません。具体的には、以下のような原因が想定されます。
- バッテリーセル自体の劣化や故障
- 充電回路(制御基板)の不具合
- USB-CポートまたはSurface接続ポートの接触不良や損傷
こうしたハードウェア的な故障は、自己判断での修理が難しい場合がほとんどです。特にSurfaceシリーズは本体の分解が困難な構造であり、無理に自力で修理を試みると、かえって状態を悪化させるリスクがあります。
Microsoftサポートに連絡するタイミング
リファービッシュ品や中古品を購入した場合でも、販売元の保証やMicrosoftのサポートを利用できる可能性があります。以下のようなチェックポイントを整理して連絡すると、スムーズに対応を進められます。
- 購入日時や保証期間が明記された書類の有無
- 本体シリアル番号
- トラブルシューティングとして試したこととその結果
サポートに連絡する前に、一通りの確認やトラブルシューティングを行っておけば、サポート担当者とのやり取りがスピーディーになります。
修理・交換の可否と費用を把握しておく
保証期間内であれば修理費用が無料、または安価に抑えられる場合もあります。逆に保証が切れていると、修理費用が意外と高額になってしまい、新品の購入と変わらない負担になる可能性があります。トラブル発生時の出費を最小限に抑えるためにも、購入前に保証内容を確認し、あらかじめ予算を想定しておくと安心です。
リファービッシュ品を購入する際の注意点
リファービッシュ品は一度返品や不具合などで回収された製品を、メーカーや専門業者が再整備したうえで再度販売しているものです。一定の基準をクリアして再出荷されるため、通常の中古よりも信頼性は高いとされますが、以下の点に注意して購入することをおすすめします。
保証期間と販売元のサポート
リファービッシュ品といっても、販売元や再整備業者によっては独自の保証が付けられる場合があります。例えば「90日間保証」や「1年間保証」など、期間はまちまちです。Surface Laptop Goが充電できないような致命的なトラブルが発生したときに備え、保証の有無は最優先で確認しておくべきです。
付属品がすべて揃っているか確認
リファービッシュ品に付属する充電器が純正品でない場合や、ケーブルが別メーカー品の場合もあります。充電不良のリスクを抑えるためには、純正品か、少なくとも65WのUSB PD対応アダプターとしっかりしたケーブルが付いていることを確認すると良いでしょう。付属品がすべて揃っていないと、別途購入する手間と費用がかかる可能性があります。
外観やポート周りの確認
再整備されていても、ポートの摩耗や微細な損傷が残っているケースがあります。USB-CポートやSurface接続ポートに目立った傷や歪みがないか、また接続部分がスムーズに刺さるかなど、見落としがちな部分もチェックしておきましょう。物理的にゆがんでいると、充電が不安定になりやすいです。
効果的なトラブルシューティング手順
充電できないときの最初の行動は、どうしてもあれこれ手探りになりがちですが、ポイントを押さえてチェックすると原因をある程度絞り込めます。以下のステップを順番に試してみることで、原因が充電器か本体か、もしくはケーブルなどの周辺機器かを見極めやすくなります。
1. 接点を清掃・点検する
USB-CポートやSurface接続ポートの内部にホコリやゴミが詰まっていると、正しく通電しない場合があります。エアダスターや綿棒などを使って、ポートやコネクタの接点部分をやさしく清掃してみましょう。ただし、過度な力を加えて金属部分を傷つけないように注意が必要です。
2. Windowsのアップデートやドライバーを最新に保つ
Surface Laptop Goの充電動作は、Windowsのシステムやファームウェア、ドライバによって制御されています。そのため、OSやファームウェアが古いと、思わぬ充電トラブルが発生することも。次のような項目を確認して最新の状態に更新しましょう。
- Windows Updateによるシステムアップデート
- デバイスマネージャーからのドライバー更新
- Surface用ファームウェアのアップデート
3. UEFI(BIOS)設定の確認
Surfaceシリーズでは、UEFIの設定によってバッテリーやセキュリティ関連の設定が行われている場合があります。通常はデフォルト設定を推奨しますが、何らかの理由で充電関連の項目が変更されている可能性もゼロではありません。UEFI画面でバッテリー関係の設定がどうなっているかを確認してみましょう。
4. バッテリーのキャリブレーションを試す
バッテリー容量の表示や充電制御が誤作動を起こしている場合、バッテリーのキャリブレーションが効果を発揮する場合があります。手順の一例としては、次のように行います。
- 一度フル充電(100%)にする
- 通常使用か放置でバッテリーを完全に使い切り、シャットダウンするまで放電させる
- 再度フル充電にする
これによってバッテリー管理システムが現在の実容量を再認識し、充電表示や制御の誤差を修正してくれることがあります。ただし、劣化したバッテリーを回復させるわけではないので注意が必要です。
5. スリープや休止状態からの復帰トラブル
スリープや休止状態に移行したあと、うまく復帰できず充電も始まらないといった不具合がまれに報告されています。この場合は、一度長押しで強制終了する、または電源ボタンを押しても反応しない場合は、電源ボタン+音量上ボタンなどでUEFI画面を呼び出し、そこで再起動を試すと復帰することがあります。
充電器が急に復活した際の注意点
トラブルシューティングの最中、突然、今まで点灯しなかった充電アダプターのランプが光り始めたり、これまで通電しなかったのに問題なく充電できたりすることがあります。こうした“自然復旧”のケースは意外に少なくありませんが、以下のリスクが残されています。
ケーブルや接点の接触不良が解消されただけの可能性
ケーブルを抜き差ししているうちに、たまたま接触が良い状態になり動作した可能性があります。もし表面的に直ったように見えても、内部の断線やコネクタの変形など根本的な問題が残っているかもしれません。今後も不安定な状態が続くようであれば、やはりケーブルや充電器の交換を検討したほうが安全です。
内部部品が劣化しており再発する恐れ
「急に充電できなくなったが、一晩放置したら治った」という報告は、内部に熱問題や回路故障の初期兆候があると考えられます。放置している間に温度が下がって一時的に接触不良が解消されているだけであって、再度高負荷がかかったり発熱したりすると症状が再発することは珍しくありません。
安定した給電環境を確保する重要性
Surface Laptop Goを快適に使うためにも、充電環境はできるだけ安定させるべきです。特にリモートワークや外出先での作業が多い方は、突然のバッテリー切れが致命的なミスにつながりかねません。信頼できるアダプターとケーブルを常に携帯し、必要があれば複数の充電手段を用意しておくことを推奨します。
まとめ
Surface Laptop Goが充電できないときの主な原因としては、充電アダプターやケーブルなどの周辺機器の不良が挙げられます。特にリファービッシュ品や中古品の場合、購入時点で付属品が故障寸前だったり、本体のポートに問題が隠れていたりする可能性があるため注意が必要です。対処法としては、まずはハードウェア不良を疑い、別の充電器やケーブルで試すといった切り分け作業を行うのが定番です。
次に、Surface Laptop Goを充電するならば、65W以上のUSB PD対応充電器または純正のSurface用充電器を選ぶのが無難です。充電器のランプが点灯しない、または通電しない場合は充電器本体が壊れている可能性が高いため、販売元やメーカー保証を活用して交換や修理を依頼すると良いでしょう。逆に、別の充電器でも同様の症状が続くようであれば、本体のバッテリーや充電回路の不具合を疑ってMicrosoftサポートに相談することをおすすめします。
リファービッシュ品の魅力はリーズナブルな価格ですが、付属する充電器やケーブルが純正品とは限らず、寿命や性能にもばらつきがある点には注意が必要です。保証期間やサポート内容を事前にきちんと確認しておき、充電不良が出たときに焦らず対処できるよう準備しておきましょう。Surface Laptop Goを快適に使うためには、最適な充電環境と定期的なメンテナンスが欠かせません。自分に合った充電方法と信頼できるアクセサリを選び、万全の状態でモバイルライフを楽しんでください。
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