Windows REエラーを解消してスムーズに復旧!BitLockerやreagentcコマンドのトラブルを乗り越える方法

はじめまして。パソコンを使っていると、突然起動しなくなったり回復環境へアクセスできなくなったりと、予想外のトラブルが起こることがありますよね。私も以前、Windows REが見つからずに途方に暮れた経験があるのですが、正しい手順を踏めば意外とスムーズに解決できました。ここでは、Windowsの回復環境(Windows RE)を再設定するための対処方法を、丁寧に解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

Windows REイメージが見つからない問題の概要

Windowsで回復環境を起動しようとしたり、reagentc /enableを実行した際に「イメージが見つからない」や「The Windows RE image was not found」などのエラーが出るケースがあります。これは多くの場合、winre.wimファイルが存在しない、またはRecoveryパーティションの設定に何らかの問題があることが原因です。

よくあるトラブルの原因

ここでは、一般的に多い原因を挙げてみます。

物理的にwinre.wimファイルが存在しない

インストールメディアから展開したはずのwinre.wimが、何らかの事情で取り出されずにそのまま欠落しているか、後から削除されている場合があります。

Recoveryパーティションのドライブ文字やIDの問題

Recovery用の隠しパーティションにドライブ文字が割り当てられていなかったり、間違ったIDが設定されている場合、Windowsが回復用のイメージを認識できずにエラーが発生します。

BitLocker設定による誤判定

実はBitLockerを使っていないのに、一時的な属性などによってOSが「BitLockerドライブだ」とみなしてしまい、reagentc /enableが失敗することもあります。

私も過去に回復環境の再設定で戸惑ったことがありました。特にBitLockerを使っていないのに「BitLockerが有効だから無理!」とエラーが出たときは驚きましたが、いろいろ試行錯誤していたらパーティションの属性をいじるだけであっさり解決した経験があります。

Windows REイメージを再設定する手順

ここからは、具体的な対処方法を段階的に解説していきます。これから紹介する手順を順番に試すことで、多くの場合「Windows REが見つからない」エラーを解消できます。

winre.wimを準備する

まずは回復用のイメージファイルであるwinre.wimが確実に用意できているか確認しましょう。

ISOイメージから抽出

Windows 10やWindows 11のISOイメージをマウント、あるいは解凍ソフトなどで開き、\Sources\install.wimや\Sources\boot.wimの中からwinre.wimを取り出す手法が一般的です。7-Zipなどを使うと比較的簡単に取り出せます。抽出したwinre.wimは、通常C:\Windows\System32\Recovery\の中に保存します。もしそこに同名ファイルがあっても破損している可能性がある場合には念のため上書きしましょう。

Recoveryパーティションを正しく認識させる

次にパーティション情報を正しく設定する工程に進みます。誤ったパーティションを操作するとシステムに深刻な問題が生じる恐れがありますので、十分に注意してください。

DiskPartで設定を見直す

Windowsのコマンドプロンプト(管理者権限)から、以下のような流れでRecoveryパーティションを設定し直します。

1. コマンドプロンプトを管理者権限で起動
2. diskpartを実行
3. list volでボリュームを確認
4. Recovery用と思われるボリュームを選択
5. 一時的にドライブ文字を割り当てる
6. 必要に応じてパーティションIDを変更する
7. diskpartを終了

DiskPart使用例

ステップコマンド説明
1diskpartDiskPartを起動
2list volボリュームの一覧を表示
3sel vol 2RecoveryパーティションがVolume 2の場合
4assign letter=Sドライブ文字Sを割り当てる
5set id=xxxRecoveryに適したIDを設定する
6exitDiskPartを終了

上記の「xxx」には、Windows REに適したGUIDを入れる必要があります。たとえば、Windows RE用のGUID(de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac)などです。環境によっては、一度通常のNTFSパーティションID(ebd0a0a2-b9e5-4433-87c0-68b6b72699c7)に戻してから改めて回復用IDに設定し直すという方法もあるため、作業マニュアルや状況をよく確認してください。

Recoveryパーティションが正しく設定されれば、Windowsも回復イメージをスムーズに認識しやすくなります。

winre.wimの配置とフォルダ構成

パーティションにドライブ文字を割り当てたら、そこにRecoveryフォルダを作成し、winre.wimをコピーします。

フォルダを作成する

例えば割り当てたドライブ文字がSの場合、コマンドプロンプト上で以下のように操作します。

S:\Recovery\WindowsREというパスが存在しない場合は作成し、C:\Windows\System32\Recoveryにあるwinre.wimファイルをコピーします。また、C:\Windows\System32\Recovery\reagent.xmlなどの既存設定ファイルが邪魔をしている場合には削除を検討します。

以前、フォルダを作る段階で「アクセスが拒否されました」というエラーに遭遇したことがあります。その時は管理者権限のコマンドプロンプトを使っているか再確認したら、あっさり解決しました。

reagentcコマンドで再設定

winre.wimとRecoveryパーティションを準備できたら、reagentcコマンドを使ってWindows REを有効化します。

reagentcの一般的な流れ

1. reagentc /disable
2. reagentc /setreimage /path S:\Recovery\WindowsRE /target C:\Windows
3. reagentc /enable

reagentc /infoを実行して設定が反映されているか確認しましょう。Windows RE locationに指定したパスが表示されていれば成功です。

もし「Windows RE cannot be enabled on a volume with BitLocker Drive Encryption enabled.」などのエラーが出た場合はBitLockerに絡む設定を見直す必要があります。

BitLockerに関するエラーと対処

BitLockerを積極的に使っていない方でも、過去に試しにオンにしたまま設定が中途半端になっていると誤判定されることがあります。ここでは、BitLockerまわりのポイントを解説します。

BitLockerが有効かどうかを確認する

エクスプローラー上で該当ドライブを右クリックしてプロパティを開き、BitLockerの項目を確認してみましょう。実際にはオフになっているのに、レジストリに古い情報が残っている場合も考えられます。

BitLockerを一時停止・解除する手順

BitLockerが中途半端に有効化されているケースでは、一度完全に解除するか、一時停止を試みる方法があります。コントロールパネルの[システムとセキュリティ]-[BitLockerドライブ暗号化]から操作すると簡単です。もしくはmanage-bdeコマンドを使うこともできます。

私の場合、いろいろなテストをするために一時的にBitLockerを使っていた時期があったのですが、うまく無効化できていないドライブがあったようで、reagentcコマンドがまったく通りませんでした。完全にオフにした後、スムーズに回復環境を再設定できたのでほっとしました。

パーティションのドライブ文字を外す

Recoveryパーティションを操作するために割り当てたドライブ文字は、特に必要がなければ最後に再度取り外します。DiskPartでremoveコマンドを使うと、割り当てたドライブ文字を削除できます。ただし環境によってはドライブ文字をそのまま残しても問題ない場合もあるので、ご自身の運用状況に応じて判断してください。

トラブルシューティングにおけるポイント

ここでは、作業中によく遭遇する追加の問題と対処方法を挙げておきます。

「デバイスが準備できていません」と出る場合

割り当てたはずのドライブ文字が実際には反映されていない、もしくはパーティションが読み取り専用の状態になっているなどの可能性があります。DiskPartで再度情報を確認し、必要ならパーティションの属性(GPTアトリビュートなど)を調整しましょう。

「The Windows RE image cannot be stored in the specified volume.」と表示された場合

Recovery用パーティションが独特な属性を持ち、OSから正しく扱えない状態かもしれません。場合によってはset idやgpt attributesの指定をもう一度見直すか、retainコマンドを使ってパーティションをWindowsに認識させる必要があります。

Windowsの復旧機能はトラブルに直面したときの強い味方です。しっかり再設定しておけば万一の時もリカバリーがぐっと楽になるでしょう。

まとめとポイント

最後に、Windows REに関連する問題と解決のポイントを再確認しておきます。

1. winre.wimが見つからないとき

ISOイメージからwinre.wimファイルを取り出して、C:\Windows\System32\Recovery以下に正しく配置します。Recoveryパーティションのドライブ文字割り当てとフォルダ作成も忘れずに行いましょう。

2. reagentc /enableのエラー

BitLockerの有効・無効状態をチェックし、DiskPartでIDや属性を正常な回復用に設定します。そのうえでreagentc /disable → /setreimage → /enableの手順を踏みます。

3. パーティション操作のリスク

DiskPartを使う際は、一覧表示をよく確認して誤った領域を選択しないように気をつけてください。GPTのID変更に失敗すると起動できなくなるケースもあるため、慎重に取り組むことをおすすめします。

もしどうしても手がかりがつかめない場合は、一度すべてのパーティション構成をスクリーンショットなどで整理して、専門家やMicrosoft公式サポートに相談してみるのも手です。

Windows REが復活すると何が嬉しいか

Windows REが正常に機能すると、OSの修復や各種リカバリ機能がスムーズに使えます。具体的には、以下のような場面で役立ちます。

システムファイルの自動修復

システムブートに必要なファイルが破損しているとき、Windows REからスタートアップ修復を行うことで修復ができる可能性があります。

以前の状態への復元

システムの復元ポイントが作成されていれば、トラブルが起きる前の段階に戻してPCを再度使えるようにできます。

コマンドプロンプトの利用

Recovery環境からコマンドプロンプトを開き、chkdskやbootrecコマンドなどでトラブルシューティングを行うことができます。

私自身は以前、ブートローダーがおかしくなったときにWindows REのコマンドプロンプトからbootrec /fixmbrを実行して助けられた経験があります。あのときの安心感は今でも忘れられません。

大きなトラブルを避けるための日頃のメンテナンス

Windows REを活用する場面は、やはり何かしら重大なトラブルが起こったときです。しかし、いざというときに動かないと意味がありません。そこで、日頃から次のようなメンテナンスを意識しておくと安心です。

定期的なバックアップ

システムイメージのバックアップや、重要ファイルのクラウド保存などを行っておくと、万が一Recovery環境がうまく動作しなかった場合でも復旧手段が確保できます。

ドライブ状態の確認

例えばStorage Senseなどを使い、CドライブやRecoveryパーティションの空き容量やデフラグ状況をチェックしましょう。万が一、Recoveryパーティションが削除されてしまうと回復環境の準備に手間取ってしまいます。

ソフトウェアアップデート

Windowsアップデートやドライバの更新を怠ると、OSのバージョンとリカバリイメージの整合性が合わなくなることも考えられます。定期的にアップデートするのがおすすめです。

トラブル解決事例:私の実体験

最後に私が直面したトラブル解決の流れを簡単に振り返ります。

BitLockerが誤認識される例

1. reagentc /enableを実行すると「BitLockerドライブでは無効化できない」のようなエラーが発生
2. そもそもBitLockerを利用していなかったため「なんで?」と困惑
3. manage-bdeコマンドとDiskPartで調べたところ、パーティション属性に暗号化関連の残留設定が残っていた
4. いったんBitLockerを完全にオフにするコマンドを実行して再起動
5. 問題のパーティションIDを通常の状態にリセットしてから再度reagentcを実行
6. スムーズにWindows REが有効化できた

最初はこのエラーの原因がわからず試行錯誤に時間を取られました。こうした場合、落ち着いてパーティション属性やBitLockerの状態を一つ一つ確かめるのが大切です。

winre.wimが物理的に存在しない例

1. Windowsインストールイメージから抽出するのを失念していた
2. reagentc /enableで「The Windows RE image was not found.」と表示
3. ISOをマウントしてinstall.wimを7-Zipで開き、Windows\System32\Recovery\winre.wimを入手
4. C:\Windows\System32\Recoveryにコピーして、改めてパーティション設定
5. reagentc /enableを実行したら正常に動作

このように、一見難しそうに思えるトラブルでも原因をしっかり突き止めれば解決に至るケースがほとんどです。

まとめ:Windows REを整えると安心

パソコンはときに不意のトラブルに見舞われます。そんなときの備えとして、Windowsの回復環境を整えておくことはとても有意義です。
回復パーティションやwinre.wimファイルをきちんと用意し、BitLockerなど不要な設定を解除してからreagentc /enableを行えば、エラーを回避できる可能性が高まります。もしこの記事の内容を試してもうまく行かない場合は、一度パーティションの状態を整理し、専門家やメーカーサポートなどに相談するとスピーディーに解決するかもしれません。
ぜひ参考にしていただき、安心して快適なPCライフをお送りください。

実際に私も再設定を終えた後は、回復環境からのシステム修復がしっかり動くようになり、OSの不調があってもへっちゃらになりました。皆さんもぜひWindows REの環境を見直してみてくださいね。

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