Wordを使っていたらいつも見慣れたリボンが突然消えた…。そんな経験はありませんか? 本記事ではMacのOffice Home & Student 2021で発生しがちな、リボンやフォントツールバーなどがいきなり表示されなくなる問題について、原因と対策を具体的に掘り下げてご紹介します。環境設定やライセンスの状態を見直すことで、以前のように快適にWordを使えるようにするヒントをまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
Wordのリボンが消える原因とは?
Wordを開いたとき、上部に配置されているはずの「フォント設定」「スタイル」「校閲(Review)」「表示(View)」などのタブやツールバーが見当たらない――。これはMac版Officeでときどき報告される現象です。大きく分けると、以下のような要因が考えられます。
ウィンドウサイズの自動調整
Mac版のWordは、ウィンドウサイズが小さいと自動的にリボンやツールをまとめてしまう機能があります。Wordの右上やリボンの右側に「>>」アイコンが表示され、その中に隠れてしまうケースが多いです。フルスクリーン表示に切り替えても、意外と気づきにくい場所にまとめられている場合もあります。
normal.dotmファイルの破損・設定不具合
Wordの基本テンプレートファイルである「normal.dotm」が破損したり、何らかの不具合を起こしていると、リボン表示も含めたカスタマイズ情報がリセットされてしまうことがあります。とくに、ライセンスの切り替えやOfficeの再インストール時に発生しやすいトラブルです。
リボンとツールバーのカスタマイズ設定
Mac版Wordには、表示するタブやツールのオン・オフを切り替えられる「リボンとツールバー」のカスタマイズ機能があります。誤操作や何らかのアップデートの影響で、意図せず「校閲」「表示」タブなどが表示オフになっていることも原因の一つです。
Officeライセンス・バージョンの問題
ライセンスが正しくアクティブになっていない状態や、バージョンが古い状態の場合、機能の一部が正常に読み込まれない可能性があります。Microsoft 365版と2021永続ライセンス版では、挙動や更新タイミングが異なるため、どうしても不具合が生じやすい面もあるようです。
トラブルシューティング手順
以下では、具体的に「Wordのリボンが消えてしまった」「スタイルタブやフォントツールバーが見当たらない」といった問題に対処するための主な手順を説明します。状況に応じて、順番にチェックしてみてください。
Step 1:ウィンドウサイズと表示オプションを確認する
まずはもっとも簡単なチェックポイントです。Wordのウィンドウを小さくしていると、リボンやツールがまとめられ、画面上に表示されなくなるケースがあります。
「>>」アイコンを見落としていないかチェック
Wordの画面上部、リボンの右端に「>>」のようなアイコンが表示されていないか確認してみましょう。この中に「スタイル」「校閲」「表示」といったタブやフォント設定が隠れている可能性があります。
もしフルスクリーン表示にしても改善しない場合は、一度ウィンドウを通常サイズに戻して、手動でウィンドウの横幅を広げながらリボンが再配置されるかを試してみてください。
flowchart LR
A[Wordを起動] --> B{リボンが表示される?}
B -- はい --> C[問題なし]
B -- いいえ --> D[ウィンドウ右端「>>」を確認]
D -- 見つかった --> E[クリックしてツール確認]
D -- 見つからない --> F[Step2へ移行]
上記のように、まずはウィンドウ表示と「>>」を確認するだけでも解決に至ることがあります。
Step 2:normal.dotmの再作成を試す
Wordの標準テンプレートファイル「normal.dotm」が破損していると、カスタマイズ設定も含めてリボン表示が乱れることがあります。再作成手順は次のとおりです。
- Wordを終了
すべてのWordウィンドウを閉じて、Wordアプリを確実に終了させてください。 - normal.dotmファイルを探す
Macの場合、以下のフォルダに格納されています。
~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content/Templates
Finderで「移動」→「フォルダへ移動…」を選び、上記パスを入力すると、該当フォルダにアクセスできます。
- normal.dotmをデスクトップなどへ移動
「normal.dotm」を見つけたら、削除するのではなく、一時的にデスクトップなどに移動してください。これでWordが起動時に新しいnormal.dotmを再生成します。 - Wordを再起動
Wordを起動すると、自動的に新しいnormal.dotmが生成されます。このとき、リボンやツールバーがデフォルトの設定に戻ります。自分が使いたいタブが再度表示されているか確認しましょう。
以下は、normal.dotmのパスについての簡易表です。
項目 | パスの例 |
---|---|
テンプレート格納フォルダ | ~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content/Templates/ |
normal.dotmのファイル名 | normal.dotm |
バックアップを置く場所のおすすめ | デスクトップ やDocuments フォルダなど、すぐにアクセスできる安全な場所 |
Step 3:リボンとツールバーのカスタマイズをリセット
Mac版Officeでは、「Word>環境設定>リボンとツールバー」(または英語環境では「Ribbon & Toolbar」)から、表示・非表示にするタブやコマンドを細かく制御できます。
手順は以下のとおりです。
- Word上部メニューから「Word>環境設定」を選択
- 「リボンとツールバー」をクリック
- 右側の「リボン」セクションで、表示したいタブにチェックが入っているか確認
たとえば「ホーム」「挿入」「校閲(Review)」「表示(View)」「Acrobat」など。ここにチェックが入っていなければタブは表示されません。 - 必要に応じて「ツールバー」セクションも確認
フォントの太字や斜体、下線といったボタンがオフになっていないか確認します。 - 「リセット」ボタンがあれば実行
デフォルト設定に戻すことで、すべてのタブやコマンドが初期状態に復帰します。
これらのカスタマイズ機能は、知らずに触ってしまうとリボンが一部消えてしまう原因にもなるため、こまめに確認しておくのがおすすめです。
Step 4:Officeのバージョンを最新に更新
Office Home & Student 2021 for Macのライセンスをお使いの場合でも、Microsoft 365版に近い形でアップデートが提供されることがあります。バージョンが古いままだと、リボンの表示が正常に読み込まれない可能性があるため、アップデートを確認しておきましょう。
- 「ヘルプ」メニューから「アップデートの確認」を選択
- 手動アップデートが必要な場合は指示に従って適用
- 完了後、再度Wordを起動し、リボン表示を確認
バージョン相違による不具合は想像以上に多く、ライセンス再アクティブ化とのタイミングが重なるとトラブルシュートが難しくなります。
Step 5:ライセンス状態を再確認
今回のケースのように、Microsoft側の手違いで一時的にライセンスが無効化されていたり、再アクティブ化が正常に行われていない場合、Office機能の一部がロックされるケースがあります。
ただし、リボン全体が消える直接の原因になることは少ないようですが、ライセンスエラーの影響で何らかの機能制限が出た可能性も否定できません。下記のポイントを見直してください。
- Officeのアカウント画面でライセンス情報を確認
Word上部メニューの「Word>アカウント」または「ヘルプ>ライセンス認証の管理」から、現在のライセンス状態をチェックします。 - サインインが正しいアカウントか確認
もし誤ったMicrosoftアカウントでサインインしていると、正規のライセンスが適用されないままになっている場合があります。 - 再アクティブ化の手順を実行
必要に応じて再アクティブ化を行い、ライセンスが正しく認識されるか再確認しましょう。
追加の対処法:Officeの再インストールとmacOSの権限確認
上記の手順を行っても問題が解決しない場合、次のような追加手順を試してみてください。
Officeのアンインストール&再インストール
- Officeアンインストールツールの利用
Microsoft公式サイトから提供されているアンインストールツールを使うと、残存ファイルを含めてOfficeをキレイに削除できます。 - 再インストール時の注意
Wordだけでなく、ExcelやPowerPointなどOffice全体をインストールし直すことで、不足していたリソースが改めて導入される可能性があります。 - ライセンス認証を確実に行う
インストール後に必ずライセンス認証を完了させましょう。アクティブ化画面にエラーが出ないことを確認するのが大切です。
macOS側の権限や更新プログラムを確認
- 「システム設定」→「セキュリティとプライバシー」でアクセス許可を見直す
Wordがフォルダへのアクセス権限を正しく持っていないと、テンプレートファイルを更新できない可能性があります。 - macOSが最新バージョンかどうかチェック
OSの不具合やセキュリティアップデートの未適用によって、Office動作が不安定になるケースもあり得ます。アップデートが利用可能な場合は適用しましょう。
再インストール・アップデートの際のポイント
- 再起動を挟む
インストールや更新後は必ずMacを再起動し、システムがすべての変更を反映できるようにすることが大切です。 - Wordを初めて起動した際に出るダイアログに注意
フォルダへのアクセス許可を求められる場合は「OK」を選択しないと、後にテンプレートやカスタマイズ情報を書き込めない可能性があります。 - Time Machineでバックアップを取っておく
安定した状態のバックアップがある場合は、何かトラブルが起きても簡単に復元できるので安心です。
よくあるQ&A
Q1:リボンはあるのにフォントサイズのプルダウンや装飾ボタンが表示されません
A:カスタマイズ設定で「ホーム」タブの表示が一部オフになっているかもしれません。「Word>環境設定>リボンとツールバー」で「ホーム」タブを展開し、必要なコマンドが有効になっているか確認しましょう。
Q2:normal.dotmを削除(移動)してもリボンが戻りません
A:normal.dotm以外にも、Wordの設定ファイルが複数存在するケースがあります。アンインストールツールを活用し、より徹底的にWord関連ファイルを削除→再インストールすることで解決する場合があります。
Q3:Microsoftサポートに問い合わせたが原因不明と言われました
A:ライセンス無効化からの再アクティブ化が影響している可能性があります。Word以外のOfficeアプリ(ExcelやPowerPoint)でリボンが正常かどうかを確認し、それも表示がおかしい場合はライセンス周りの再チェックを行ってみてください。
まとめと今後の対処方法
今回の「Wordのリボンやツールバーが消える」トラブルは、比較的よく見られる不具合のひとつです。原因はウィンドウ表示の自動調整やnormal.dotmファイルの破損、リボンとツールバーのカスタマイズ設定、あるいはライセンスやバージョンの問題など、複合的な要素が絡んでいます。
しかし、手順を追って確認していけば、多くの場合は解決可能です。特に「Word>環境設定>リボンとツールバー」での設定リセットや、テンプレート再作成(normal.dotmの移動)は多くの方が再びリボンを取り戻すために役立つでしょう。
どうしても復旧しない場合は、Officeのアンインストール→再インストールを試し、その際にライセンス認証とmacOSの権限設定を慎重に行うことで、ほとんどのケースで問題をクリアできます。
快適にWordを使うためにも、定期的なアップデートとバックアップを心がけつつ、万が一のトラブル時には本記事の対処法を試してみてくださいね。
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