SQL（Structured Query Language）は、データベースの管理と操作に広く使われる言語です。SQLには多くの関数がありますが、その中でも特に役立つのが「CONCAT」関数です。この関数は、VARCHAR型を含む任意の文字列を連結するのに使用されます。この記事では、CONCAT関数の基本的な使用方法から応用例までを解説します。
目次
CONCAT関数とは？
CONCAT関数は、複数の文字列（VARCHAR型を含む）を一つに連結するSQLの組み込み関数です。この関数を使うと、列の値を編集せずに、簡単に文字列を組み合わせることができます。
基本的な構文
基本的な構文は非常にシンプルです。次のように使用します。
SELECT CONCAT(column1, column2, ...)
FROM table;
CONCAT関数の使用例
基本的な使用例
まずは基本的な使用例から見ていきましょう。以下は、`first_name` と `last_name` 列を連結して、フルネームを取得する例です。
SELECT CONCAT(first_name, ' ', last_name) AS full_name
FROM employees;
テーブルでの解説
以下のテーブルは、上記のSQLクエリがどのように動作するかを示しています。
| first_name | last_name | CONCAT関数で生成されるfull_name |
|---|---|---|
| 田中 | 太郎 | 田中 太郎 |
| 山田 | 花子 | 山田 花子 |
CONCAT関数の応用例
NULL値の扱い
CONCAT関数はNULL値が引数に存在する場合、そのNULL値を無視します。具体的には以下のようになります。
SELECT CONCAT('Hello', NULL, 'World') AS Result;
このクエリの結果は「HelloWorld」となります。
テーブルでの解説
以下のテーブルは、上記のSQLクエリがどのように動作するかを示しています。
| 引数1 | 引数2 (NULL) | 引数3 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Hello | NULL | World | HelloWorld |
まとめ
CONCAT関数は、VARCHAR型の列を含む任意の列を連結するための便利なSQL関数です。基本的な使用方法からNULL値の扱いまで、多くのケースで役立つ関数です。データの連結が必要な場面では、このCONCAT関数を積極的に活用してください。
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