この記事では、データベース管理において非常に重要な「リストア」について詳しく解説します。特に、SQLデータベースにおける「フルリストア」と「パーシャルリストア」の違いと、それぞれの選び方のポイントに焦点を当てます。
目次
はじめに:リストアとは
リストアとは、データベースのバックアップから元の状態や指定した状態に復元する行為です。破損やデータ喪失が起きた際に、これが正確に機能するかどうかが企業の命運を左右する場合もあります。
フルリストアとは
定義
フルリストアとは、バックアップされたデータベースの全ての要素を復元する方法です。
適用ケース
- システム全体がダウンしている
- データベース全体が破損している
- 新しい環境にデータベースを移行する
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
全データの一貫性が確保される | 時間がかかる |
手続きがシンプル | ストレージ容量を多く消費 |
パーシャルリストアとは
定義
パーシャルリストアとは、バックアップされたデータベースの一部分だけを復元する方法です。
適用ケース
- 特定のテーブルやレコードが破損している
- 特定の時点でのデータだけを確認したい
- リソースを節約したい場合
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
高速 | 一貫性の確保が難しい |
リソースの節約 | 手続きが複雑 |
フルリストアとパーシャルリストアの比較
項目 | フルリストア | パーシャルリストア |
---|---|---|
速度 | 遅い | 速い |
一貫性 | 高い | 低い |
複雑性 | 低い | 高い |
リソース消費 | 多い | 少ない |
まとめ
フルリストアとパーシャルリストアにはそれぞれ特有のメリット・デメリットがあり、適用ケースによって最適な選択が異なります。緊急性、一貫性、リソースの観点から適切に選びましょう。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/22 10:55:01時点 Amazon調べ-詳細)
コメント