SQLにおけるデータ検索は非常に多機能で、多くの場合で独自のクエリを作成する必要があります。その多機能性の中で、LIKE演算子は特に重要なツールです。この演算子はテキストフィールド内で特定のパターンを検索する際に用いられます。本記事では、LIKE演算子の基本的な使い方から応用例、さらにはデータテーブルを用いた演習問題まで詳しく解説します。
目次
LIKE演算子とは?
LIKE演算子はSQLクエリ内で使用され、テキストフィールド内の特定のパターンに一致するデータを検索するための演算子です。一般的な検索よりも高度なマッチングを可能にします。
基本的な構文
LIKE演算子の基本的な構文は以下の通りです。
SELECT * FROM テーブル名
WHERE 列名 LIKE '検索パターン';
LIKE演算子の使用例
ワイルドカードの使用
LIKE演算子の力強い点はワイルドカードと組み合わせて使用できる点です。一般的に使用されるワイルドカードには “%” と “_” の二つがあります。
- “%” – 任意の0文字以上の文字列に一致します。
- “_” – 任意の1文字に一致します。
ワイルドカードを使用したコード例
以下はワイルドカード “%” と “_” を使用したSQLクエリの例です。
-- % は任意の0文字以上の文字列に一致する
SELECT * FROM employees
WHERE name LIKE 'A%';
-- _ は任意の1文字に一致する
SELECT * FROM employees
WHERE name LIKE '_dam';
演習問題とその回答
問題1: 以下のデータテーブルを用いて
EmployeeID | Name | Department |
---|---|---|
1 | Adam | HR |
2 | Lisa | Finance |
3 | Mike | IT |
“Department” 列が “I_” で始まるデータを検索するSQLクエリを書いてください。
回答と解説
対象のデータを検索するためのSQLクエリは以下の通りです。
SELECT * FROM employees
WHERE Department LIKE 'I_';
このクエリは、”Department” 列が “I_” で始まるすべてのデータを検索します。この場合、”IT”という値が該当するので、EmployeeIDが3のMikeが結果として出力されます。
まとめ
LIKE演算子は、SQLにおける強力なパターンマッチングツールです。基本的な使い方からワイルドカードの活用、実際のデータテーブルを用いた演習問題によって、その機能をより深く理解することができました。日常のデータ処理作業で活用することで、より効率的なデータ検索が可能になります。
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