SQLにおいてデータをランク付けする場合、よく使われる関数にROW_NUMBER、RANK、DENSE_RANKがあります。しかし、これらの関数は似ているようでいて各々に独自の特性があります。この記事では、これらのランキング関数の違いと、それぞれの使い方について詳しく解説します。
目次
ランキング関数とは
ランキング関数はSQLのSELECT文で使用される関数であり、テーブル内の行を特定の順序でランク付けする役割があります。これにより、例えば「売上高が高い順にランク付け」や「成績が優秀な順にランク付け」など、データを意味のある順番で表示できます。
ROW_NUMBER、RANK、DENSE_RANKの違い
ROW_NUMBER、RANK、DENSE_RANKの三つのランキング関数はよく似ていますが、重複する値に対する挙動や、ランクの割り振り方に違いがあります。
基本的な挙動
関数名 | 基本的な挙動 |
---|---|
ROW_NUMBER | 重複無しで連続する数値を割り振る |
RANK | 重複がある場合、同じランクを割り振り次のランクは飛ばす |
DENSE_RANK | 重複がある場合、同じランクを割り振るが次のランクは飛ばさない |
具体的な例
假设我们有以下的一个「試験の点数」テーブルを考えます。
ID | 名前 | 点数 |
---|---|---|
1 | 田中 | 80 |
2 | 山田 | 90 |
3 | 佐藤 | 80 |
4 | 鈴木 | 85 |
このテーブルに各ランキング関数を適用すると、以下のようになります。
関数名 | ID | 名前 | 点数 | ランク |
---|---|---|---|---|
ROW_NUMBER | 1 | 田中 | 80 | 2 |
ROW_NUMBER | 2 | 山田 | 90 | 1 |
ROW_NUMBER | 3 | 佐藤 | 80 | 3 |
ROW_NUMBER | 4 | 鈴木 | 85 | 4 |
RANK | 1 | 田中 | 80 | 2 |
RANK | 2 | 山田 | 90 | 1 |
RANK | 3 | 佐藤 | 80 | 2 |
RANK | 4 | 鈴木 | 85 | 3 |
DENSE_RANK | 1 | 田中 | 80 | 2 |
DENSE_RANK | 2 | 山田 | 90 | 1 |
DENSE_RANK | 3 | 佐藤 | 80 | 2 |
DENSE_RANK | 4 | 鈴木 | 85 | 3 |
使い方
各ランキング関数の使い方は以下のようになります。
-- ROW_NUMBERの場合
SELECT ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY 点数 DESC) as ランク, 名前, 点数 FROM 試験の点数;
-- RANKの場合
SELECT RANK() OVER (ORDER BY 点数 DESC) as ランク, 名前, 点数 FROM 試験の点数;
-- DENSE_RANKの場合
SELECT DENSE_RANK() OVER (ORDER BY 点数 DESC) as ランク, 名前, 点数 FROM 試験の点数;
まとめ
ROW_NUMBER、RANK、DENSE_RANKはSQLにおいてよく使われるランキング関数ですが、重複した値に対する処理が異なります。ROW_NUMBERは重
複を許さず、RANKは次のランクを飛ばし、DENSE_RANKは飛ばさないという違いがあります。適切なランキング関数を選ぶことで、より効率的なデータ処理が可能です。
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