ストアドプロシージャと関数は、データベース内の複数のSQLクエリを一まとめにして効率的に処理を行うための機能です。この記事では、ストアドプロシージャと関数の違い、それぞれの作成方法、そして使用例について深く掘り下げていきます。
目次
ストアドプロシージャと関数の違い
ストアドプロシージャと関数はよく似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。以下のテーブルでは、その主な違いをまとめています。
項目 | ストアドプロシージャ | 関数 |
---|---|---|
戻り値 | なしまたは複数 | 必ず1つ |
呼び出し | CALL文 | SELECT文等 |
副作用 | あり | なし(一般的に) |
ストアドプロシージャの作成と使用例
作成方法
ストアドプロシージャの基本的な作成方法は以下のようになります。
DELIMITER //
CREATE PROCEDURE MyProcedure()
BEGIN
-- SQLクエリ
END //
DELIMITER ;
使用例
例えば、`employees`テーブルから`salary`が50,000以上のレコードを取得するストアドプロシージャを作成する場合:
DELIMITER //
CREATE PROCEDURE GetHighSalary()
BEGIN
SELECT * FROM employees WHERE salary >= 50000;
END //
DELIMITER ;
このストアドプロシージャは以下のように呼び出せます。
CALL GetHighSalary();
関数の作成と使用例
作成方法
関数の基本的な作成方法は以下です。
DELIMITER //
CREATE FUNCTION MyFunction() RETURNS INT
BEGIN
-- SQLクエリと戻り値の設定
RETURN 1;
END //
DELIMITER ;
使用例
例として、`employees`テーブルの`salary`列の平均値を計算する関数を作成します。
DELIMITER //
CREATE FUNCTION AverageSalary() RETURNS FLOAT
BEGIN
DECLARE avgSalary FLOAT;
SELECT AVG(salary) INTO avgSalary FROM employees;
RETURN avgSalary;
END //
DELIMITER ;
この関数は以下のように呼び出せます。
SELECT AverageSalary();
まとめ
ストアドプロシージャと関数は、SQLの処理を効率化するための有用なツールです。ただし、それぞれに適した使用ケースがあり、違いを理解して使い分けることが重要です。具体的な作成方法と使用例を通じて、その違いと使い方について詳しく説明しました。
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