この記事では、SQLにおけるビュー(View)の作成と使用方法について詳しく解説します。ビューは複数のテーブルから取得した結果を一つのテーブルのように見せる強力な機能であり、より効率的なデータ操作が可能です。この記事を読むことで、ビューの基本的な作成方法から応用までを習得できるでしょう。
目次
ビューとは何か
ビューとは、一つまたは複数のテーブルから特定のデータを抽出して仮想的なテーブルを作成するSQLの機能です。ビューを使うことで、複雑なクエリを簡単に再利用したり、データのセキュリティを高めたりすることが可能です。
ビューの利点
- データ整形の複雑性を隠蔽
- 再利用性の向上
- セキュリティの強化
ビューの作成方法
ビューの作成は基本的には`CREATE VIEW`ステートメントを用います。以下に基本的な形を示します。
CREATE VIEW ビュー名 AS
SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名
WHERE 条件;
簡単なビューの作成例
CREATE VIEW 従業員ビュー AS
SELECT 名前, 年齢, 部署
FROM 従業員テーブル
WHERE 年齢 >= 20;
この例では、「従業員テーブル」から年齢が20歳以上の従業員の名前、年齢、部署を取得して「従業員ビュー」というビューを作成しています。
ビューの作成と同時の条件指定
CREATE VIEW 売上ビュー AS
SELECT 商品名, 売上額
FROM 売上テーブル
WHERE 売上額 >= 10000;
このSQLでは、「売上テーブル」から売上額が10,000以上の商品名と売上額を「売上ビュー」というビューとして作成しています。
ビューの使用方法
ビューの使用は非常に簡単です。ビュー名をテーブル名と同じように指定して、SELECT文でデータを取得します。
SELECT * FROM 従業員ビュー;
ビューを使った複雑なクエリ
ビューは既存のビューと組み合わせてさらに新しいビューを作成することもできます。
CREATE VIEW 高齢従業員ビュー AS
SELECT 名前, 年齢
FROM 従業員ビュー
WHERE 年齢 >= 50;
まとめ
ビューはSQLにおいて非常に便利な機能であり、データ操作の効率化やセキュリティ向上など多くのメリットがあります。基本的なビューの作成から、それを活用した複雑なデータ抽出まで幅広く使いこなせるようになると、SQLの達人とも言えるでしょう。
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