Excel VBAを活用したイベント情報の自動収集法

Excel VBAを活用すれば、Webサイトからのイベント情報収集も自動化できます。特定のイベントサイトから開催予定のイベント情報を収集する方法と、その応用例を具体的に解説します。

基本的なイベント情報収集の流れ

1. Internet Explorerを操作し、目的のイベントサイトを開く。
2. イベント情報が載っている箇所のHTML情報を取得。
3. 取得した情報をExcelシートに反映させる。

Sub CollectEventInfo()
    Dim ie As Object
    Set ie = CreateObject("InternetExplorer.Application")
    With ie
        .Visible = False
        .navigate "https://イベントサイトのURL"
        Do While .Busy Or .readyState <> 4
            DoEvents
        Loop
        Dim html As Object
        Set html = .document
        Dim eventInfo As Object
        Set eventInfo = html.getElementsByClassName("event-class") ' イベント情報のクラス名に合わせて変更
        Dim i As Integer
        For i = 1 To eventInfo.Length
            ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 1).Value = eventInfo.Item(i - 1).innerText
        Next i
        .Quit
    End With
End Sub

コードの詳細解説

このVBAコードは、Internet Explorerを背景で起動し、指定されたイベントサイトにアクセスしてイベント情報を収集するものです。重要な部分について、以下で詳しく解説します。

1. `CreateObject(“InternetExplorer.Application”)`: Internet Explorerのインスタンスを生成。
2. `.navigate`: 指定のURLに移動するメソッド。この例では”イベントサイトのURL”にアクセスしています。
3. `html.getElementsByClassName(“event-class”)`: イベント情報が格納されているHTML要素を取得するメソッド。”event-class”はイベント情報が記載されているHTMLのクラス名です。

応用例

1. 複数のイベントサイトから情報収集

Sub MultiSiteCollect()
    Dim sites() As String
    sites = Split("URL1,URL2,URL3", ",") ' 収集したいURLをカンマで区切って追加

    Dim i As Integer
    For i = LBound(sites) To UBound(sites)
        CollectEventInfo sites(i)
    Next i
End Sub

解説

このコードは、複数のイベントサイトから情報を一気に収集するためのものです。`Split`関数でURLを配列に格納し、それをループで処理しています。

2. イベント日付を条件として収集

この応用例では、特定の日付以降のイベント情報のみを収集します。

Sub DateFilteredCollect()
    ' ...[前のコードと同様の部分]
    Dim eventDate As Date
    For i = 1 To eventInfo.Length
        eventDate = CDate(eventInfo.Item(i - 1).getElementsByClassName("event-date")(0).innerText)
        If eventDate >= Date Then
            ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 1).Value = eventInfo.Item(i - 1).innerText
        End If
    Next i
    ' ...
End Sub

解説

日付情報を取得し、現在の日付と比較しています。現在の日付以降のイベントだけを収集します。

3. 価格情報を含むイベント情報の収集

イベント情報に料金情報がある場合、それも一緒に収集します。

Sub CollectWithPrice()
    ' ...[前のコードと同様の部分]
    Dim eventPrice As String
    For i = 1 To eventInfo.Length
        eventPrice = eventInfo.Item(i - 1).getElementsByClassName("event-price")(0).innerText
        ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 1).Value = eventInfo.Item(i - 1).innerText
        ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 2).Value = eventPrice
    Next i
    ' ...
End Sub

解説

料金情報も同様に取得して、Excelシートの別の列に保存します。

まとめ

Excel VBAを活用することで、イベントサイトからの情報収集を効率化することが可能です。今回の記事で紹介した基本的な手法と応用例を参考に、更に高度なスクリプトを自身で作成することもできるでしょう。VBAの世界は広く、その可能性は無限大です。