Excel VBAを用いたAccessクエリの自動スケジューリング手法

この記事では、Excel VBAを使用してAccessの新しいクエリを自動的にスケジュールする方法を詳しく説明します。具体的なコード例とその解説、さらに実際の応用例を3つ提供し、VBA初心者でも簡単に理解できるように構築されています。

基本的な手法

Excel VBAを利用してAccessのクエリを自動でスケジュールする方法は、以下の手順で実施できます。

1. Accessデータベースを開く
2. 新しいクエリを実行する
3. 結果をExcelに保存する（オプション）
4. Accessデータベースを閉じる

以下はこの手順を実装したVBAコードです。

Sub RunAccessQuery()

    Dim acc As Object
    Dim dbPath As String
    Dim dbName As String
    Dim qName As String

    ' データベースの場所と名前を指定
    dbPath = "C:\path\to\your\directory\"
    dbName = "YourDatabaseName.accdb"
    qName = "YourQueryName"

    ' Accessアプリケーションの起動
    Set acc = CreateObject("Access.Application")
    acc.OpenCurrentDatabase dbPath & dbName

    ' クエリの実行
    acc.DoCmd.OpenQuery qName

    ' Excelに結果を保存（オプション）
    ' [ここに結果をExcelに保存するコードを入れる]

    ' Accessデータベースの閉じる
    acc.CloseCurrentDatabase
    Set acc = Nothing

End Sub

このコードは、指定したAccessデータベースを開き、指定したクエリを実行し、最後にデータベースを閉じる基本的なものです。必要に応じて、結果をExcelに保存する部分を追加することができます。

応用例

1. 実行結果を指定のExcelシートに出力する

実行したクエリの結果を特定のExcelシートに出力することができます。

' クエリの結果をExcelシートに出力する部分
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
ws.Range("A1").CopyFromRecordset acc.CurrentDb.OpenRecordset(qName)

2. 定期的にクエリをスケジュールする

Excelの「アプリケーションオンタイム」メソッドを使用して、指定した時間に上記のマクロを自動的に実行することができます。

Sub ScheduleQuery()

    ' 5分後にRunAccessQueryを実行する
    Application.OnTime Now + TimeValue("00:05:00"), "RunAccessQuery"

End Sub

3. 複数のクエリを順番に実行する

以下のように、複数のクエリを順番に実行することも可能です。

Sub RunMultipleQueries()

    Dim qNames() As String
    Dim i As Integer

    ' 実行したいクエリのリストを作成
    qNames = Split("Query1,Query2,Query3", ",")

    For i = LBound(qNames) To UBound(qNames)
        acc.DoCmd.OpenQuery qNames(i)
    Next i

End Sub

まとめ

Excel VBAを使用してAccessのクエリを自動でスケジュールする方法は非常に便利であり、さまざまな応用が考えられます。実際の業務やプロジェクトに合わせてカスタマイズし、効率的なデータ処理を実現してください。