Excel VBAを用いたオンライン投資・証券取引サービスの自動ログイン方法

この記事では、Excel VBAを使用してオンラインの投資や証券取引サービスへの自動ログインを実現する方法を詳しく紹介します。VBAの機能を最大限に活用して、ログイン処理の自動化を行う手順や注意点、さらにその応用例までを解説していきます。

Excel VBAを用いたログイン自動化の基本
1. 自動ログインの基本コード
応用例
注意点と推奨事項
まとめ

Excel VBAを用いたログイン自動化の基本

VBAはExcelの機能を拡張するためのプログラミング言語です。特にIE（Internet Explorer）オブジェクトを使用することで、Webページの操作が可能となります。

自動ログインの基本コード

以下のコードは、Excel VBAを使用して指定したURLのページにアクセスし、ユーザー名とパスワードを入力してログインボタンをクリックするためのものです。


Sub AutoLogin()

    Dim IE As Object
    Set IE = CreateObject("InternetExplorer.Application")

    With IE
        .Visible = True
        .navigate "https://example.com/login" 'ログインページのURL

        Do Until .readyState = 4
            DoEvents
        Loop

        .document.getElementById("username").Value = "YourUsername" 'ユーザー名
        .document.getElementById("password").Value = "YourPassword" 'パスワード
        .document.getElementById("loginButton").Click 'ログインボタンのクリック

    End With

End Sub

このコードは、指定したURLのログインページにアクセスし、ユーザー名とパスワードを入力した後、ログインボタンをクリックすることでログインを行います。必要に応じて要素のIDや名前、URLを変更してください。

応用例

VBAを活用すれば、単なるログイン操作だけでなく、さまざまな応用が可能です。以下にいくつかの応用例を示します。

応用例1：複数のサイトへの自動ログイン

一度の実行で複数の投資や証券取引サービスに自動的にログインすることも可能です。


Sub MultiSiteAutoLogin()

    Dim IE As Object
    Dim sites As Variant, site As Variant

    sites = Array("https://site1.com/login", "https://site2.com/login", "https://site3.com/login")

    Set IE = CreateObject("InternetExplorer.Application")
    IE.Visible = True

    For Each site In sites
        With IE
            .navigate site
            Do Until .readyState = 4
                DoEvents
            Loop
            ' ユーザー名、パスワードの入力とログインボタンのクリックの処理を追加
        End With
    Next site

End Sub

応用例2：2段階認証の自動入力

一部のサービスでは、2段階認証が導入されています。その場合、パスワードを入力した後に、一時的なコードを入力する必要があります。


Sub TwoStepAutoLogin()

    Dim IE As Object
    Set IE = CreateObject("InternetExplorer.Application")

    With IE
        .Visible = True
        .navigate "https://example.com/login"

        Do Until .readyState = 4
            DoEvents
        Loop

        ' ユーザー名とパスワードの入力
        ' 2段階認証のコード入力の処理を追加

    End With

End Sub

応用例3：自動ログイン後の操作

ログイン後に特定のページへ移動する、情報の取得や更新など、ログイン後の操作も自動化できます。


Sub AfterLoginOperation()

    Dim IE As Object
    Set IE = CreateObject("InternetExplorer.Application")

    With IE
        .Visible = True
        .navigate "https://example.com/login"

        Do Until .readyState = 4
            DoEvents
        Loop

        ' ログインの処理

        ' ログイン後の操作を追加

    End With

End Sub