Excel VBAを使った新しい関数のテスト結果確認の方法

この記事では、Excel VBAを使用して新しい関数のテスト後の結果確認を行う方法について詳しく解説します。VBAを活用することで、手動での確認作業を効率化し、エラーのリスクを低減することが可能です。具体的なコード例とその解説、さらに応用例を3つ紹介します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAによる関数テスト結果の確認の基本

Excelの新しい関数を導入する際、その関数が正しく動作するかをテストすることは非常に重要です。VBAを利用すれば、大量のデータに対するテスト結果を効率的に確認できます。


Sub CheckFunctionResult()
    Dim ws As Worksheet
    Dim rng As Range, cell As Range
    Dim result As Boolean
    ' シートの指定
    Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1")
    ' 確認する範囲を指定
    Set rng = ws.Range("A1:A100")
    ' 各セルの結果を確認
    For Each cell In rng
        If cell.Value <> "ExpectedValue" Then
            result = False
            Exit For
        Else
            result = True
        End If
    Next cell
    If result = True Then
        MsgBox "すべての関数が正常に動作しています。"
    Else
        MsgBox "関数の結果に誤りがあります。"
    End If
End Sub

このコードは、シート”Sheet1″のA1からA100までのセルに関数が正しく適用されているかをチェックします。”ExpectedValue”は期待される結果の値を示しており、これを実際の値と照らし合わせて、すべてのセルで関数が正しく動作しているかを確認します。

応用例1: 複数のシートを一度に確認する

大規模なプロジェクトでは、複数のシートにわたって関数のテスト結果を確認する必要があります。


Sub CheckMultipleSheets()
    Dim ws As Worksheet
    Dim rng As Range, cell As Range
    Dim result As Boolean
    Dim shtName As Variant
    For Each shtName In Array("Sheet1", "Sheet2", "Sheet3")
        Set ws = ThisWorkbook.Worksheets(shtName)
        Set rng = ws.Range("A1:A100")
        For Each cell In rng
            If cell.Value <> "ExpectedValue" Then
                result = False
                Exit For
            Else
                result = True
            End If
        Next cell
        If result = False Then Exit For
    Next shtName
    If result = True Then
        MsgBox "すべてのシートで関数が正常に動作しています。"
    Else
        MsgBox shtName & "にて関数の結果に誤りがあります。"
    End If
End Sub

応用例2: 結果をログとして保存する

結果をメッセージボックスで表示するのではなく、ログとして別のシートに保存する方法。


Sub SaveLog()
    Dim ws As Worksheet, logWs As Worksheet
    Dim rng As Range, cell As Range
    Dim lastRow As Long
    Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1")
    Set logWs = ThisWorkbook.Worksheets("LogSheet")
    Set rng = ws.Range("A1:A100")
    ' ログシートの最後の行を探す
    lastRow = logWs.Cells(logWs.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row + 1
    For Each cell In rng
        If cell.Value <> "ExpectedValue" Then
            logWs.Cells(lastRow, 1).Value = "Error in " & cell.Address
            lastRow = lastRow + 1
        End If
    Next cell
End Sub

応用例3: 異なる条件での結果確認

条件によって期待される結果が異なる場合の確認方法。


Sub CheckConditionally()
    Dim ws As Worksheet
    Dim rng As Range, cell As Range, condCell As Range
    Dim expectedValue As Variant
    Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1")
    Set rng = ws.Range("A1:A100")
    For Each cell In rng
        Set condCell = cell.Offset(0, 1)
        If condCell.Value = "Condition1" Then
            expectedValue = "Value1"
        ElseIf condCell.Value = "Condition2" Then
            expectedValue = "Value2"
        End If
        If cell.Value <> expectedValue Then
            MsgBox "Error in " & cell.Address
            Exit Sub
        End If
    Next cell
    MsgBox "All results are correct based on conditions."
End Sub

このコードは、B列に記載された条件に基づいてA列の結果を確認します。条件と期待される結果を変更することで、様々なシチュエーションに対応できます。

まとめ

Excel VBAを利用することで、関数のテスト結果の確認を効率的に行うことができます。基本的な確認方法から応用例まで、さまざまなシチュエーションに対応する方法を紹介しました。これらのコードを参考に、独

自の確認作業を自動化してみてください。

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