Excel VBAで画像ファイルを解像度やサイズ別に整理する方法

この記事では、Excel VBAを使用して、画像ファイルを解像度やサイズ別に整理する方法について詳しく説明します。初心者でも理解しやすいように具体的なコード例とその解説、さらに応用例を含めています。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAでの画像ファイル整理の基礎

ExcelのVBAは、データの整理や処理に非常に優れたツールです。特に、画像ファイルのような大量のデータを整理する作業において、自動化の力を発揮します。

Sub OrganizeImagesByResolution()
    Dim filePath As String
    Dim targetFolder As String
    Dim img As Picture
    Dim Resolution As String

    ' 画像ファイルのパスと保存先のフォルダを指定
    filePath = "C:\path\to\your\images\"
    targetFolder = "C:\path\to\organized\images\"

    ' 画像ファイルの解像度によってフォルダを作成して整理
    For Each img In ActiveSheet.Pictures
        Resolution = img.Width & "x" & img.Height
        If Dir(targetFolder & Resolution, vbDirectory) = "" Then
            MkDir targetFolder & Resolution
        End If
        img.CopyPicture
        img.Cut
        ActiveSheet.Paste Destination:=Worksheets("Sheet1").Range("A1")
        ActiveSheet.Pictures(1).ShapeRange.LockAspectRatio = msoFalse
        ActiveSheet.Pictures(1).ShapeRange.Height = img.Height
        ActiveSheet.Pictures(1).ShapeRange.Width = img.Width
        ActiveSheet.Pictures(1).Cut
        ActiveSheet.Paste Destination:=Worksheets("Sheet1").Range("A1").Offset(0, 1)
    Next img
End Sub

このコードは、指定したフォルダ内の画像をその解像度ごとにサブフォルダに分類するものです。

コードの解説

– `filePath`および`targetFolder`で画像のソースフォルダと整理後の保存先フォルダを指定します。
– `For Each`ループを使って、ワークシート上のすべての画像を処理します。
– `Resolution`で画像の解像度を取得し、その解像度の名前で新しいフォルダを作成します(すでに存在しない場合)。
– `img.CopyPicture`および`img.Cut`を使用して、画像をコピーし、元の位置からカットします。

応用例

1. サイズ別に画像を整理

大きさ(ファイルサイズ)に基づいて画像を整理したい場合も、似たようなアプローチを取ることができます。

Sub OrganizeImagesBySize()
    '...(省略)...
    ' 画像ファイルのサイズに基づいてフォルダを作成して整理
    For Each img In ActiveSheet.Pictures
        If FileLen(filePath & img.Name) < 500000 Then ' 500KB以下の例
            SizeCategory = "Small"
        ElseIf FileLen(filePath & img.Name) < 1000000 Then ' 1MB以下の例
            SizeCategory = "Medium"
        Else
            SizeCategory = "Large"
        End If
        '... (以降の処理は上記と同様) ...
    Next img
End Sub

2. 拡張子別に画像を整理

画像のファイル形式(拡張子)に応じて整理する方法も紹介します。

Sub OrganizeImagesByExtension()
    '...(省略)...
    ' 拡張子に基づいてフォルダを作成して整理
    For Each img In ActiveSheet.Pictures
        FileExtension = Right(img.Name, 3)
        '... (以降の処理は上記と同様) ...
    Next img
End Sub

3. 日付別に画像を整理

画像の作成日や変更日に基づいて整理することも可能です。

Sub OrganizeImagesByDate()
    '...(省略)...
    ' 日付に基づいてフォルダを作成して整理
    For Each img In ActiveSheet.Pictures
        FileDate = FileDateTime(filePath & img.Name)
        YearMonth = Year(FileDate) & "-" & Month(FileDate)
        '... (以降の処理は上記と同様) ...
    Next img
End Sub

まとめ

ExcelのVBAを活用することで、画像ファイルを解像度やサイズ、拡張子、日付などの条件に基づいて整理する自動化作業を効率的に実行することができます。日常の作業を大幅に効率化するために、VBAの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

VBAも良いけどパワークエリも良い

VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

クリックするとパワークエリの全11講座が表示されます。

パワーピボットの記事はありません。興味がある場合は、書籍で学んでみてください

コメント

コメントする

目次