Excel VBAを使ったオンラインショッピングサイトの価格情報収集法

この記事では、Excel VBAを使用してオンラインショッピングサイトから価格情報を収集する方法について詳しく解説します。具体的なコードのサンプルとその解説、応用例を含めて解説します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

VBAを用いた価格情報の収集の基礎

オンラインショッピングサイトの価格情報の収集は、業界における価格の変動や競合との比較を容易にするための手法として非常に有用です。VBAを使用して自動的にこれらのデータを収集することが可能です。


Sub GetPriceInfo()
    Dim ie As Object
    Dim html As Object
    Dim price As Variant
    ' Internet Explorerを起動
    Set ie = CreateObject("InternetExplorer.Application")
    With ie
        .Visible = False
        .navigate "https://onlineshop.example.com/productpage"
        ' ページの読み込みを待つ
        Do While .Busy Or .readyState <> 4
            DoEvents
        Loop
        ' HTMLを取得
        Set html = .document
        ' 価格情報を取得
        price = html.getElementsByClassName("priceClass")(0).innerText
        MsgBox price
        .Quit
    End With
End Sub

コードの詳細解説

上記のコードは、Internet Explorerを使用して指定したオンラインショッピングサイトのページを開き、そのページから価格情報を取得するものです。

1. **Internet Explorerの操作**: VBAからInternet Explorerを操作してウェブページを開きます。
2. **ページの読み込みの完了を待つ**: `Do While`ループを使用して、ページの読み込みが完了するまで待ちます。
3. **価格情報の取得**: HTMLの`getElementsByClassName`メソッドを使用して、価格情報が含まれる要素を特定して取得します。

応用例

VBAのコードを応用することで、さまざまな情報の収集や処理が可能になります。

1. 複数の商品の価格情報を収集

複数の商品のページのURLを配列で指定し、それぞれのページから価格情報を取得することができます。


Sub GetMultipleProductPrices()
    Dim ie As Object
    Dim html As Object
    Dim price As Variant
    Dim urls() As Variant
    Dim i As Integer
    urls = Array("https://onlineshop.example.com/product1", "https://onlineshop.example.com/product2")
    Set ie = CreateObject("InternetExplorer.Application")
    For i = LBound(urls) To UBound(urls)
        With ie
            .Visible = False
            .navigate urls(i)
            Do While .Busy Or .readyState <> 4
                DoEvents
            Loop
            Set html = .document
            price = html.getElementsByClassName("priceClass")(0).innerText
            MsgBox price
        End With
    Next i
    ie.Quit
End Sub

2. 取得した価格情報をExcelシートに出力

価格情報をExcelのシートに出力して、後で分析や比較を行うことができます。


Sub OutputPriceToSheet()
    Dim ie As Object
    Dim html As Object
    Dim price As Variant
    Dim lastRow As Long
    Set ie = CreateObject("InternetExplorer.Application")
    With ie
        .Visible = False
        .navigate "https://onlineshop.example.com/productpage"
        Do While .Busy Or .readyState <> 4
            DoEvents
        Loop
        Set html = .document
        price = html.getElementsByClassName("priceClass")(0).innerText
        ' 価格情報をシートに出力
        lastRow = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Rows.Count, "A").End(xlUp).Row + 1
        ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(lastRow, 1).Value = price
        .Quit
    End With
End Sub

3. 価格変動のアラートを設定

特定の価格より低い場合、アラートを表示することで、価格変動をリアルタイムで確認することができます。


Sub PriceAlert()
    Dim ie As Object
    Dim html As Object
    Dim price As Double
    Dim targetPrice As Double
    targetPrice = 5000 ' アラートを表示する目標価格
    Set ie = CreateObject("InternetExplorer.Application")
    With ie
        .Visible = False
        .navigate "https://onlineshop.example.com/productpage"
        Do While .Busy Or .readyState <> 4
            DoEvents
        Loop
        Set html = .document
        price = CDbl(Replace(html.getElementsByClassName("priceClass")(0).innerText, "¥", ""))
        If price < targetPrice Then
            MsgBox "指定した価格より安くなっています!"
        End If
        .Quit
    End With
End Sub

まとめ

Excel VBAを用いてオンラインショッピングサイトから価格情報を収集する方法を学びました。これを活用すれば、日常の業務を大幅に効率化することができ、競合分析や市場調査に役立てることができます。

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VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

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