Excel VBAを使用した不動産サイトからの物件情報収集方法

この記事では、Excel VBAを使用して不動産サイトから物件情報を収集する方法について詳しく説明します。初心者でも理解しやすいように具体的なコード例とその解説、応用例を含めています。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAによる不動産情報収集の基本

Excel VBAはMicrosoft Excelの強力な機能で、自動化やデータの収集作業を効率的に行うことができます。特に不動産サイトからの物件情報収集は、物件の比較や分析を行う際の手間を大きく削減できるため、多くの業界プロフェッショナルに利用されています。

必要なライブラリの設定

Excel VBAでWebスクレイピングを行う前に、Microsoft HTML Object LibraryとMicrosoft Internet Controlsを参照設定する必要があります。

1. VBAエディタを開きます。
2. [ツール] > [参照設定]をクリックします。
3. 一覧からMicrosoft HTML Object LibraryとMicrosoft Internet Controlsをチェックして、OKをクリックします。

これにより、Internet ExplorerのオブジェクトやHTMLの要素を操作するためのライブラリがVBAに組み込まれます。

基本的なコードの作成

以下は、不動産サイトから物件情報を収集する基本的なVBAコードです。

このコードは、指定した不動産サイトからclass属性が”property-info”である要素(物件情報)を取得し、Excelのシートに出力するものです。

コードの詳細解説

Dim ie As Object:Internet Explorerのオブジェクトを操作するための変数を宣言します。
ie.navigate:指定したURLのWebページを開きます。
Do While ie.Busy Or ie.readyState <> 4:ページの読み込みが完了するまで待機します。
html.getElementsByClassName("property-info"):HTMLからclass属性が”property-info”である要素を取得します。
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i + 1, 1).Value:取得した物件情報をExcelのSheet1に出力します。

応用例

VBAを使用して不動産情報を収集する際の応用例を3つ紹介します。

応用例1:特定の価格帯の物件のみを取得

ある価格帯の物件のみを取得する場合、以下のようにコードを修正します。

このコードは、物件の価格情報を取得して5,000万円以下のもののみをExcelに出力します。

応用例2:物件の詳細ページを開き、詳細情報を収集

物件の一覧から詳細ページを開き、詳細情報を収集する場合のコードです。

このコードは、物件の一覧から詳細ページのリンクを開き、詳細情報をExcelに出力します。

応用例3:取得したデータをもとに分析

取得した不動産情報を基に、

平均価格や最高価格などの分析を行うコードです。

このコードでは、取得した物件情報の価格をもとに平均価格と最大価格を求め、Excelに出力しています。

まとめ

Excel VBAを使用することで、不動産サイトからの物件情報収集を効率的に行うことができます。上述の基本的なコードや応用例を参考に、自身の目的に合わせたデータ収集を行いましょう。

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