Excel VBAで複数のシートをタブごとに別のPDFで保存する方法

ExcelのVBAを使用すると、効率的に複数のシートをタブごとに別のPDFとして保存することが可能です。この記事ではその手法を詳細に解説し、さらなる応用例も紹介します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

基本的なコードの紹介

Excelの複数のシートをタブごとに別のPDFで保存するためのVBAコードを以下に示します。

コードの詳細解説

Dim ws As Worksheet: 各シートを参照するための変数を定義します。
Dim savePath As String: PDFの保存先のパスを定義するための変数です。
Dim pdfName As String: 各シートから生成されるPDFの名前を保持するための変数です。
For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets: Workbook内の全てのシートに対してループを実行します。
pdfName = savePath & ws.Name & ".pdf": 保存先のパスとシート名を組み合わせて、各PDFの完全なパスを生成します。
ws.ExportAsFixedFormat Type:=xlTypePDF, Filename:=pdfName: シートをPDF形式で保存します。

応用例

1. 特定のシートのみをPDFとして保存

特定のシートのみをPDFとして保存したい場合、シート名での条件分岐を追加できます。

2. シートの内容に応じてファイル名を変更

シートの特定のセルの内容をファイル名に含めることができます。

3. PDFの品質を変更して保存

ExportAsFixedFormatメソッドのQualityパラメータを使用して、PDFの品質を指定して保存することができます。

まとめ

ExcelのVBAを用いると、複数のシートを個別のPDFとして簡単に保存することができます。上記の基本的なコードを参考に、独自の要件に合わせてカスタマイズして利用してみてください。

VBAも良いけどパワークエリも良い

VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

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