Excel VBAを使ってPowerPointの特定のスライドをPDFで保存する方法

PowerPointにはプレゼンテーション資料をPDFとして保存する機能がありますが、指定のスライド範囲だけをPDFで保存することは直接的な方法がありません。しかし、Excel VBAを使えばこのタスクを自動化して特定のスライドだけをPDFとして保存することが可能です。この記事ではその方法を詳しく解説し、さらに応用例も3つ提供します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

基本的なコード

まずは、指定のスライド範囲をPDFとして保存する基本的なVBAコードをご紹介します。

コードの詳細解説

– **CreateObject(“PowerPoint.Application”)**: PowerPointアプリケーションのインスタンスを作成します。
– **PPTApp.Presentations.Open(FilePath)**: 指定したFilePathのPowerPointファイルを開きます。
– **SlideRange = “2-4″**: 保存したいスライドの範囲を指定します。この例では2から4までのスライドを指定しています。
– **PPTFile.ExportAsFixedFormat**: これはPowerPointオブジェクトのメソッドで、指定した範囲のスライドをPDFとして出力する機能を提供しています。

応用例

応用例1:複数の範囲を指定

複数の非連続なスライド範囲をPDFとして保存したい場合のコード例です。

応用例2:PDFの品質を指定

PDFの出力品質を指定することも可能です。以下は高品質のPDFとして保存するコード例です。

応用例3:スライドのタイトルで範囲を指定

スライドのタイトルを基に範囲を指定してPDFを保存する方法です。

まとめ

Excel VBAを使用することで、PowerPointの指定のスライド範囲だけをPDFで保存することが簡単に実現できます。これにより、大量のスライドから特定の範囲だけを取り出して共有するなどの作業が効率的になります。是非、この技術を活用して、日常の業務をさらに効率化してください。

VBAも良いけどパワークエリも良い

VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

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