ExcelのVBAを使用して、特定の文字数を超えるファイル名を短縮する方法を詳しく解説します。この技術は、ファイルシステムの制限や整理の際に非常に役立ちます。本記事では、具体的なコード例とその解説、さらに応用例を通して、この処理の多面的な活用法を紹介します。
Excel VBAの基本
Excel VBA（Visual Basic for Applications）は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。
そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。
VBAでのファイル名短縮の基本
ExcelのVBAを使うことで、特定の文字数以上のファイル名を短縮することが可能です。以下にその基本的なコードを示します。
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Sub ShortenFileName() Dim FilePath As String Dim FileName As String Dim ShortName As String Dim LimitLength As Integer LimitLength = 20 '短縮したい文字数 FilePath = "C:\path\to\your\file.xlsx" '対象のファイルパス FileName = Dir(FilePath) If Len(FileName) > LimitLength Then ShortName = Left(FileName, LimitLength) & "..." Name FilePath As "C:\path\to\your\" & ShortName End If End Sub |
コードの解説
このコードでは、指定したファイルパスのファイル名が特定の文字数(LimitLength)を超えている場合、そのファイル名を短縮して変更します。
1. **Dim** で変数を宣言。
2. **LimitLength** には短縮したい文字数を指定。
3. **FilePath** には短縮したいファイルのパスを指定。
4. **Dir** 関数でファイル名を取得。
5. **If** 文でファイル名の長さがLimitLengthを超えているか確認。
6. **Left** 関数でファイル名の先頭からの文字を取得し、”…”を付けて短縮。
7. **Name** ステートメントでファイル名を変更。
応用例
1. フォルダ内の全てのファイル名を一括で短縮
特定のフォルダ内の全てのファイル名を一括で短縮する方法です。
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Sub ShortenAllFileNamesInFolder() Dim FolderPath As String Dim FileName As String Dim ShortName As String Dim LimitLength As Integer LimitLength = 20 FolderPath = "C:\path\to\your\folder\" FileName = Dir(FolderPath & "*.*") Do While FileName <> "" If Len(FileName) > LimitLength Then ShortName = Left(FileName, LimitLength) & "..." Name FolderPath & FileName As FolderPath & ShortName End If FileName = Dir Loop End Sub |
2. 指定した拡張子のファイルだけを短縮
特定の拡張子（例：.txt）のファイルだけを短縮する方法です。
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Sub ShortenSpecificExtension() Dim FolderPath As String Dim FileName As String Dim ShortName As String Dim LimitLength As Integer LimitLength = 20 FolderPath = "C:\path\to\your\folder\" FileName = Dir(FolderPath & "*.txt") Do While FileName <> "" If Len(FileName) > LimitLength Then ShortName = Left(FileName, LimitLength) & "..." Name FolderPath & FileName As FolderPath & ShortName End If FileName = Dir Loop End Sub |
3. 短縮したファイル名のログをExcelに出力
ファイル名を短縮した際、どのファイル名が何に変わったかをExcelのシートに出力する方法です。
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Sub LogShortenedNames() Dim FolderPath As String Dim FileName As String Dim ShortName As String Dim LimitLength As Integer Dim ws As Worksheet Dim i As Integer Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1") i = 1 LimitLength = 20 FolderPath = "C:\path\to\your\folder\" FileName = Dir(FolderPath & "*.*") Do While FileName <> "" If Len(FileName) > LimitLength Then ShortName = Left(FileName, LimitLength) & "..." ws.Cells(i, 1).Value = FileName ws.Cells(i, 2).Value = ShortName i = i + 1 End If FileName = Dir Loop End Sub |
まとめ
ExcelのVBAを活用することで、特定の文字数を超えるファイル名の短縮が容易に行えます。また、応用を加えることで、フォルダ内の全ファイル名の短縮や、特定の拡張子のファイルだけの短縮など、さまざまなニーズに対応することができます。日々の業務や整理作業の中で、このスキルを活用して効率を上げましょう。
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