この記事では、Excel VBAを使用して時間帯別の店舗来客数を集計する方法について詳しく解説します。具体的なコード例を通じて、基本的な手法から応用的な利用方法まで、幅広く学べる内容となっています。
Excel VBAの基本
Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。
そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。
Excel VBAを使った時間帯別来客数集計の基本
Excel VBAを活用することで、手動での集計作業を自動化し、効率的にデータを取り扱うことが可能となります。以下に、時間帯別の来客数を集計する基本的なVBAのコードとその解説を示します。
Sub 集計()
Dim LastRow As Long
Dim i As Long
Dim Hour As Integer
Dim Count(0 To 23) As Integer
With ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
LastRow = .Cells(.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
For i = 2 To LastRow
Hour = Hour(.Cells(i, 1).Value)
Count(Hour) = Count(Hour) + 1
Next i
For i = 0 To 23
.Cells(i + 2, 3).Value = i & ":00 - " & i & ":59"
.Cells(i + 2, 4).Value = Count(i)
Next i
End With
End Sub
– 上記のコードでは、Sheet1のA列に記載された来客の日時から、時間帯別の来客数を集計し、C列とD列に結果を表示します。
– `Count(0 To 23)`は、24時間分の来客数を格納する配列を作成しています。
– `Hour`関数を使用して、日時から時間部分を取得し、該当する時間のカウントを増やします。
応用例1:特定の時間帯の来客数のみを集計する
一部の時間帯の来客数だけを知りたい場合には、以下の方法を利用できます。
Sub 特定時間帯集計()
Dim LastRow As Long
Dim i As Long
Dim TargetHour As Integer
Dim Total As Integer
TargetHour = 12 ' 12:00 - 12:59の来客数を集計
With ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
LastRow = .Cells(.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
For i = 2 To LastRow
If Hour(.Cells(i, 1).Value) = TargetHour Then
Total = Total + 1
End If
Next i
.Cells(2, 6).Value = "12:00 - 12:59の来客数"
.Cells(2, 7).Value = Total
End With
End Sub
応用例2:ピーク時の来客数を把握する
最も来客数が多かった時間帯を知るためのコードは以下のとおりです。
Sub ピーク時集計()
Dim LastRow As Long
Dim i As Long
Dim Hour As Integer
Dim Count(0 To 23) As Integer
Dim MaxCount As Integer
Dim PeakHour As Integer
With ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
LastRow = .Cells(.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
For i = 2 To LastRow
Hour = Hour(.Cells(i, 1).Value)
Count(Hour) = Count(Hour) + 1
Next i
MaxCount = Application.WorksheetFunction.Max(Count)
PeakHour = Application.WorksheetFunction.Match(MaxCount, Count, 0)
.Cells(2, 9).Value = "ピーク時の時間帯"
.Cells(2, 10).Value = PeakHour & ":00 - " & PeakHour & ":59"
.Cells(3, 9).Value = "ピーク時の来客数"
.Cells(3, 10).Value = MaxCount
End With
End Sub
応用例3:特定の日に来店した顧客数を集計する
特定の日に来店した顧客数を集計するためのコードは以下の通りです。
Sub 日付指定集計()
Dim LastRow As Long
Dim i As Long
Dim Total As Integer
Dim TargetDate As Date
TargetDate = "2023/09/13"
With ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
LastRow = .Cells(.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
For i = 2 To LastRow
If DateValue(.Cells(i, 1).Value) = TargetDate Then
Total = Total + 1
End If
Next i
.Cells(2, 12).Value = TargetDate & "の来客数"
.Cells(2, 13).Value = Total
End With
End Sub
まとめ
Excel VBAを利用すれば、時間帯別の来客数や特定の時間・日付の集計など、多様なデータ分析が効率的に行えます。是非、上記のコードを参考に、自分のニーズに合わせてカスタマイズしてみてください。
VBAも良いけどパワークエリも良い
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