Windows 10 KB 5034763で起きる不具合と対処方法の完全ガイド

Windows 10の更新プログラムKB 5034763を適用したら、いつも使っている写真ビューアやネットワーク接続が不安定になって焦った…なんて経験はありませんか?この記事では、実際に私自身が遭遇したトラブルや改善策を中心に、対処法をわかりやすく解説します。自分の備忘録もかねて、ぜひ参考にしてみてください。

KB 5034763適用後に起きる代表的な不具合

KB 5034763をインストールしてから、いくつかのPCでMSフォトが開けない、Wi-Fiが突然切れる、プリンターが認識されないなどのトラブルが報告されています。何より私自身、家族から「写真が見られないんだけど…」と悲鳴に近い声で呼ばれました。ここでは、よくあるトラブルを詳しく見ていきます。

MSフォトが起動しなくなる

MSフォトが立ち上がらなくなるという報告は思いのほか多いです。今まで当たり前に使えていた写真ビューアが起動しないと地味にストレスがたまります。私の環境でも、KB 5034763を入れた直後にMSフォトがまったく反応しなくなり、「写真を開く→ウィンドウが一瞬だけ表示→そのまま落ちる」という状態でした。

Wi-Fiドライバやプリンタの不具合

Wi-Fiドライバが正常に動かなくなり、ネットワークが突然切断されたり速度が極端に落ちたりする症状も一部で確認されています。また、プリンターが一覧から消えてしまったり、印刷指示が通らなくなったりするケースもあるようです。特に在宅勤務やオンライン授業などをしている場合、こうしたトラブルは大打撃ですよね。

実際に起きたトラブル事例

私の知人の例ですが、更新を終えてから印刷をしようとしたところ、プリンターがまったく見つからず、ドライバを再インストールしても治らなかったそうです。最終的にはKB 5034763をアンインストールしたところ、あっさり問題が解消しました。OSの安定性は大切ですが、このように実害が出てしまうと困ってしまいます。

KB 5034763をアンインストールする方法

KB 5034763が原因で不具合が起きている場合、いったんアンインストールして様子をみるのが現実的な対処法です。ただし、設定画面から「更新プログラムのアンインストール」を試しても、該当のKBが表示されないケースがあるとの声もあります。ここでは、いくつかのアンインストール方法を紹介します。

Windowsの設定画面からアンインストールする

まずは一番わかりやすい方法を説明します。多くの方はこの手順で問題なくアンインストールできるはずです。

1. スタートボタンをクリックし、「設定」(ギアアイコン)を開く
2. 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新履歴を表示」を選択
3. 「更新プログラムをアンインストール」をクリック
4. 一覧に「KB 5034763」があれば選択してアンインストールを実行
5. 再起動後、問題が解決しているかを確認

ただし、一覧にKB 5034763が表示されないことがあり、「アンインストール」ボタンがグレーアウトして選べないケースもあります。

PowerShellやコマンドプロンプトを使ったアンインストール

上記の方法でうまくいかないときは、コマンドラインからの操作も検討してください。
以下はPowerShell(管理者権限)やコマンドプロンプト(管理者権限)で実行できる代表的なコマンド例です。

wusa /uninstall /kb:5034763

このコマンドは、wusa.exeを使って指定のKBをアンインストールするものです。完了後に再起動を求められます。実行前に念のため大事なデータのバックアップをとっておくと安心です。

システムの復元を利用する

更新プログラム適用前に復元ポイントが作成されていれば、システムの復元を使う方法もあります。私も以前、Windows Updateで重大な不具合が出たときに復元ポイントから元の状態に戻して事なきを得たことがありました。
ただし、復元ポイントが作成されていない環境も多く、すべての方が利用できるわけではない点には注意してください。

自動更新を停止・ブロックする方法

KB 5034763をアンインストールしても、放っておくと再び自動でインストールされてしまうことがあります。私も1度アンインストールして安心していたら、翌日にまたMSフォトが開かない状態になってしまいました。そこで、アップデートをブロックして安定動作を確保する手段を紹介します。

Show or Hide Updatesツールを使う

Microsoftが提供している非公式ツール「Show or Hide Updates(wushowhide.diagcab)」を使うと、特定の更新プログラムを隠して再インストールを防ぐことが可能です。以下の流れが基本的な使い方です。
1. Microsoft公式サイトから「wushowhide.diagcab」をダウンロード
2. ファイルを実行し、問題のある更新プログラム(KB 5034763)を検出
3. 隠したい更新プログラムを選択し、「Hide」を適用

ただ、このツールでもうまく隠せない、という報告もあります。私も経験上、一度は成功したものの、あとから別の累積更新プログラムにまとめて再インストールされるケースがありました。

Windows Updateサービスを無効化する(推奨度低)

根本的にWindows Update自体を停止してしまうという方法もあります。手順としては、サービス(services.msc)から「Windows Update」を探し、スタートアップの種類を「無効」に設定するだけです。
ただし、セキュリティ更新まで止まってしまうため、かなりリスクが伴います。もし実施する場合は、手動で定期的に更新するなどの工夫が必要です。

グループポリシーによる制御(Windows 10 Pro以上)

Windows 10 Pro以上のエディションであれば、ローカルグループポリシーを使って自動更新を制御できます。
「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「Windows Update」
の中にある「自動更新を構成する」を無効や通知のみなどに変更することで、手動でアップデートを確認できるようになります。
これもやはり、セキュリティリスクとのバランスを考えながら慎重に設定すべき方法です。

グループポリシーを活用すれば、必要な更新と不要な更新をある程度選別しやすくなります。

ただし、グループポリシーの設定を間違えると、他の重要な更新やセキュリティパッチも適用されなくなるリスクがあります。

対処法の比較表

ここでは、主な対処法をまとめた簡単な比較表を用意しました。自分の環境や状況にあわせて選択してみてください。

方法 概要 メリット 注意点
設定画面からアンインストール Windowsの「更新プログラムのアンインストール」を利用 操作が簡単で初心者でも可能 KBが表示されないときは使えない
コマンドラインでアンインストール wusaコマンドを用いてKBを削除 強制的にアンインストール可能 コマンド打ち間違いに注意
Show or Hide Updates 特定の更新プログラムを隠す 再インストール防止効果がある 成功しないケースが一部報告されている
サービス無効化 Windows Updateサービスを停止 確実に更新が行われなくなる セキュリティリスクが高まる
グループポリシー設定 自動更新を一時的に停止・制御 Pro以上なら細かい制御が可能 設定を誤ると他の重要更新もブロックする恐れ

以前、サービスを無効化したまま数か月放置したことがありました。その結果、大事なセキュリティ修正も適用されずウイルス対策ソフトに警告される事態に…。後々面倒なトラブルに巻き込まれないためにも、やり方には十分注意が必要だと痛感しました。

不具合報告・情報収集の大切さ

KB 5034763に限らず、Windowsの更新プログラムで不具合が発生した場合は「Microsoft Community」や「Feedback Hub」で報告するのが効果的です。多くのユーザーからの報告があれば、マイクロソフト側も問題の原因を特定しやすくなり、早期に修正がリリースされる可能性が高まります。

Feedback Hubでの報告

1. 「スタート」→「Feedback Hub」を検索して起動
2. 該当のカテゴリー(例:アプリとWindowsの組み込み機能)を選択
3. 自分の不具合内容を投稿し、KB番号やスクリーンショットを添付するとわかりやすい

報告のコツ

単に「動きません」と書くよりも、不具合が起きる手順や状況(使用中のアプリや環境)をできるだけ詳しく書いたほうが他のユーザーやマイクロソフトの担当者が再現しやすくなります。再現性が高い不具合ほど、修正に向けた動きが早い印象があります。

まとめと今後の展望

KB 5034763によってMSフォトが開けなくなったり、Wi-Fiやプリンタドライバの不具合が発生したりと、多くのユーザーが頭を抱えているようです。手っ取り早い対処法としては、アンインストールして問題を回避するのが第一手段でしょう。そのうえで、「Show or Hide Updates」を使って再インストールをブロックするか、グループポリシーを設定するかで、自動更新を一時的に回避することが可能です。
しかし、セキュリティ更新も同時に止まることは大きなリスクです。最終的には、マイクロソフト側が不具合を修正した更新プログラムを配布してくれるのがベストですので、Feedback Hubなどで情報共有しながら最新の状況を見守るのが得策です。

Windows Updateを行うことで、最新の機能やセキュリティが強化されるメリットもあるため、不具合が解決したら更新を再開するのがおすすめです。

とはいえ、更新の度に大事な機能が動かなくなるリスクもあるので、バックアップや復元ポイントの作成は常に意識しておきたいところです。

私の体験談とアドバイス

私がKB 5034763で痛感したのは、「使いたいときに使えないアプリがあると意外と心が荒む」ということでした。普段は写真なんてスマホで見るし…と思っていましたが、家族写真をPCで整理しようとしたタイミングでMSフォトが開かず、焦ってしまったんです。

あのときは「せっかく写真整理の時間を作ったのに…!」と悔しい気持ちが強くて、そっちのストレスが大きかったですね。でもアンインストールすれば直るはず、と対処法を調べながらすぐ実行できたのは良かったかもしれません。

アップデートによる不具合は、環境によって発生したりしなかったりします。すべてのPCがトラブルに見舞われるわけではありません。しかし、万が一問題が起きたら慌てず騒がず、一つひとつ対処法を試してみてください。最新の情報を常にチェックしつつ、不具合が直ったと報告が相次いでから再度アップデートを試すのも一つの手段です。

最後に

Windows Updateで困ったときの最終手段として、「一時的にアンインストールして再インストールを防ぐ」や「復元ポイントに戻す」「グループポリシーで制御する」など、やれることはいろいろあります。ただし、本来はセキュリティの観点からいうと、最新の更新を適用したほうが安全面では安心です。
マイクロソフトから公式な修正プログラムが出るまでの「つなぎ」として、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。もし同じような不具合でお困りの方がいたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

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