Windowsで新しいユーザーアカウントをメインに切り替える完全ガイド

日頃のパソコン作業で、「ちょっとアカウントがおかしいかも」「何だか動作が不安定」と感じたことはありませんか。私は一度大切なファイルを失ってしまった経験があり、そのときに新しいユーザーアカウントに移行していれば…と何度も後悔しました。そんな私の体験談も交えながら、楽しく、でも丁寧にアカウント移行の手順をご紹介していきます。

なぜ新しいユーザーアカウントを作成し、切り替える必要があるのか

ここでは、まず「そもそもどうして新アカウントが必要になるのか」という点についてお話しします。私が以前パソコンを使っていて、突然アプリがまともに動かなくなったり、設定が勝手に変わってしまったりといった不具合に悩まされたことがありました。いろいろ調べてみると、どうやらユーザープロファイルの破損が原因だったようなのです。

ユーザープロファイルとは

Windowsにはユーザープロファイルと呼ばれる仕組みがあります。これは、デスクトップの配置や個人の設定、各種ドキュメントフォルダなど、いわば「自分専用のパソコン環境」をまとめて管理しているものなのです。もしこのプロファイルが壊れてしまうと、思わぬエラーが頻発してしまうことがあります。

破損したユーザープロファイルの対処策として

ユーザープロファイルが破損しているのではないかと感じたら、私が強くおすすめしたいのが「新しいユーザーアカウントの作成」です。新たにアカウントを用意することで、今まで使っていたアカウント(古いアカウント)の不具合を切り離し、快適な環境を再構築しやすくなります。さらに、もし古いアカウントでMicrosoftアカウントを利用していたとしても、新アカウント側で引き続き同じMicrosoftアカウントを使うことができます。

私の場合、初めてアカウントを作り直したときはデータの移行に不安がありました。でも実際にやってみたら、確かに最初は少し手間はかかるものの、その後はとても快適に使えるようになったんです。

新アカウント作成前に知っておきたいポイント

新しいユーザーアカウントを作る前に、いくつか押さえておいてほしい事前準備や確認事項があります。私も何度も引っかかりましたが、ここを先に確認しておくと、後で「やっぱりこうしておけばよかった」と後悔することを防げます。

権限について

ユーザーアカウントには一般ユーザー権限と管理者(Administrator)権限があります。新アカウントをメインとして扱うには、管理者権限を与えておくことが重要です。そうしないとアプリのインストールや各種設定の変更などが制限されてしまい、不便になってしまうのです。

Microsoftアカウントかローカルアカウントか

Windows 10以降では、Microsoftアカウントを使ってサインインする方法が推奨されています。一方、インターネットに接続しないで使えるローカルアカウントもあります。以下のようなケースを想定して選ぶと良いです。

アカウント種類 特徴 向いているケース
Microsoftアカウント オンライン同期、OneDriveなどMSサービスと連携可能 複数デバイスで同じ環境を使いたい
ローカルアカウント インターネット接続不要、シンプル プライバシーを重視してオフラインで使いたい

古いアカウントのデータのバックアップ

新しくアカウントを作る前に、必ず大切なデータをバックアップしてください。特に古いアカウントのユーザーフォルダ(C:\Users\旧アカウント名)には、デスクトップやドキュメント、ピクチャなど、必要なファイルが大量に入っています。うっかり消してしまわないよう、あらかじめ外付けハードディスクやクラウドなどにコピーを取るのが安心です。

新規アカウントの環境はクリーンなため、不要な設定や不具合を一掃できる

全データ移行を忘れると、大切な書類や写真が取り出せなくなるかもしれない

実際の手順:新しいアカウントを作成しメインに切り替える流れ

ここからは、具体的な操作方法を順番に紹介していきます。何だか難しそうに見えるかもしれませんが、ひとつひとつやれば意外とシンプルです。私も最初は専門的な知識が必要かと思い気後れしましたが、手順通りに進めていくうちに、「あ、意外とこれなら私でも大丈夫!」と安心できました。

1. 新しいローカルアカウントを作成する

まずはローカルアカウントで作成しておくのがおすすめです。後からMicrosoftアカウントを紐づける形でもOKなので、フレキシブルに切り替え可能です。

1.1 ローカルアカウントの作成

1)Windowsキーを押して「netplwiz」と入力し、Enterキーを押します。
2)表示されたウィンドウで「追加」をクリックし、次に「Microsoftアカウントなしでサインインする(ローカルアカウント)」を選択します。
3)ユーザー名とパスワードを入力し、ウィザードの指示通りに進みます。

1.2 アカウントの権限を管理者に設定

作成が終わったら、新アカウントをクリック(またはダブルクリック)し、「グループ メンバーシップ」タブを開きます。そこから「管理者(Administrator)」権限を選択し、OKで確定します。管理者権限がないと後の作業がやりにくいので、忘れずに設定しておきましょう。

管理者権限を持った新アカウントができたときは、ちょっと“頼もしい相棒”が増えたような気持ちになります。私の友人は、ローカルアカウントのまま設定し忘れて、アプリのインストールで手こずったそうです。

2. 旧アカウントのMicrosoftアカウント紐づけを解除する

もし古いアカウントがMicrosoftアカウントでサインインしている場合、同じメールアドレスを新アカウントで使うためには一旦古いアカウントをローカルアカウントに戻す必要があります。

2.1 ローカルアカウントへ切り替え

1)古いアカウントでWindowsにサインインします。
2)「設定」→「アカウント」→「自分の情報」と進み、「ローカルアカウントでサインインする」に変更します。
3)パスワードなどを入力すると、古いアカウントがMicrosoftアカウントから切り離されローカルアカウントになります。

2.2 PCの再起動

紐づけ解除後はいったんPCを再起動しましょう。これで古いアカウントはオフラインのローカルアカウントとして機能する状態になります。

3. 新しいローカルアカウントにMicrosoftアカウントを紐づける

次は先ほど作成した新アカウントを使って、Microsoftアカウントにサインインする流れです。ここで古いアカウントと同じメールアドレスが利用可能になります。

3.1 新アカウントでサインイン

1)再起動後、サインイン画面で先ほど作った新アカウントを選び、ログインします。
2)ログイン後、「設定」→「アカウント」→「自分の情報」へ進みます。
3)「Microsoftアカウントでサインインする」を選択し、使いたいMicrosoftアカウント(旧アカウントで使っていたメールアドレス)を入力して手続きを完了させましょう。

同じメールアドレスを使えるので、OneDriveやMicrosoft Storeも引き続き利用可能

古いアカウントから新しいアカウントへのデータ移行方法

メインアカウントを切り替える際にもっとも神経を使うのが、このデータ移行ではないでしょうか。私も過去に「大切な写真がデスクトップに置きっぱなしだった」というケースがあり、とても焦った記憶があります。以下の手順で慎重に進めてみてください。

4. データ移行の準備

古いアカウントが持っていたデータは、通常C:\Users\(旧ユーザー名)のフォルダ下にまとまっています。中でもデスクトップやドキュメント、ダウンロード、ピクチャ、ミュージック、ビデオといったフォルダは、よく使う大切なデータが紛れ込んでいる可能性が高いです。

4.1 一時的にパブリックフォルダへ移動(またはコピー)

データの受け渡しには、C:\Users\Publicフォルダを経由するとスムーズに行えます。古いアカウントでサインインし、必要なファイルをまとめてC:\Users\Publicに移動またはコピーしてください。移動先によっては管理者権限が必要になる場合がありますが、新アカウントにも同じ権限を付与していれば、比較的トラブルは少ないです。

4.2 新アカウントへの転送

今度は新アカウントにサインインし、C:\Users\Publicフォルダに置いたデータを、C:\Users\(新ユーザー名)フォルダへコピーまたは移動します。これで必要なファイルが新アカウントのユーザープロファイル内に収まるため、従来と同じようにファイルを利用できます。

私は昔、直接C:\Users\(旧ユーザー名)からC:\Users\(新ユーザー名)へコピーしようとして、アクセス許可のエラーが連発したことがありました。パブリックフォルダを間に挟むと、そのエラーがずいぶん減って楽になりますよ。

不要になった古いアカウントの削除手順

最後に、もう使わない古いアカウントを削除してすっきりさせましょう。ただし削除する前に、本当に必要なファイルがすべて移行されているかどうか再確認してください。

5. ユーザープロファイルの削除

1)Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、sysdm.cplを入力してEnterします。
2)「詳細設定」タブの「ユーザープロファイル」欄にある「設定」をクリックします。
3)古いアカウントのプロファイルを選択し、「削除」を実行します。これでユーザープロファイル(フォルダごと)が削除されます。

6. アカウント自体の削除

1)再度「netplwiz」を起動し、ユーザー一覧から古いアカウントを選択します。
2)「削除」ボタンを押し、確認画面が出たら続行します。
3)これで古いアカウントがWindows上から完全に消去されます。

自動ログインの設定で新アカウントを“デフォルト化”する

Windowsには明確に「デフォルトユーザー」という概念はありませんが、アカウントが一つだけになったり、自動ログインを設定したりすることで、事実上新しいアカウントをメインとして扱えます。

自動ログインの手順

6.1 netplwizの設定

1)「netplwiz」を開き、「ユーザーがこのコンピューターを使うにはユーザー名とパスワードを入力する」のチェックを外します。
2)新アカウントを選択し、パスワードを入力します。
3)OKを押すと次回起動以降はパスワード入力なしでサインインします。

6.2 セキュリティ面の注意

自動ログインを設定すると、電源を入れればすぐにデスクトップが開いてしまうため、第三者に覗かれるリスクがあります。自宅やプライベート空間でしか利用しない場合は良いかもしれませんが、持ち運びが多いノートPCでは、あまりおすすめできません。セキュリティと利便性のバランスを考えて導入しましょう。

自動ログインにすると、悪意のある人が物理的にパソコンにアクセスできたときに、すぐ侵入される可能性がある

実際に行ってみて感じたこと

最後に、私自身が古いアカウントから新しいアカウントへ移行したときの体験を少しシェアします。最初は本当に「面倒そう!」と思って後回しにしていましたが、その結果、どんどんパソコンの調子が悪くなってしまい、ファイルにアクセスできなくなるトラブルにも遭遇しました。

「これはもう腹をくくるしかない!」と重い腰を上げて取りかかったのですが、やってみるとそこまで難しくはなく、むしろ快適に生まれ変わったパソコンに感激しました。特に、起動速度やアプリの動作がスムーズになり、「こんなことならもっと早くやればよかった」と思ったくらいです。

移行後、古いアカウントにあった謎のエラーはすっかり消え去りました。新鮮な環境で作業すると、なんだか気分まで新しくなるから不思議です。

まとめ:新アカウントで快適なWindowsライフを

Windowsで新しいユーザーアカウントをメインとして使うための流れは、想像ほど複雑ではありません。古いアカウントに何らかの不具合があると感じた場合は、まずバックアップをしっかり取ったうえで、新アカウントをローカルで作成、管理者権限の付与、古いアカウントのMicrosoftアカウント解除、新アカウントでMicrosoftアカウントへサインイン、そしてデータ移行、不要になった古いアカウントの削除という一連のステップを踏んでみてください。きっとPCが見違えるように軽快に動作するはずです。

もし周りに「アカウント移行って難しいんじゃない?」と二の足を踏んでいる友人がいたら、ぜひこの方法を共有してみてください。トラブルを抱えるよりも、思い切って新しいアカウントを作ってしまうほうが長い目で見たときにメリットは大きいと、私は実感しています。

今回の記事が、あなたのWindows環境をより快適にするきっかけになれば嬉しいです。もし質問や困ったことがありましたら、気軽にコメントいただければと思います。

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