Snipping Toolの定規は、キャプチャ後の編集画面で[…](その他)を開くか、Ctrl+Rで表示・非表示を切り替えます。見当たらないときは、まず次の順に確認してください。
- Win+Shift+Sなどで画像を切り取り、通知からSnipping Toolの編集画面を開きます。範囲を選ぶだけの画面ではありません。
- 編集画面をクリックしてからCtrl+Rを押します。[…]にも定規の項目があるか確認します。
- どちらも使えない場合はMicrosoft StoreでSnipping Toolの更新を確認し、アプリを開き直します。更新できない環境では、後述の図形やペイントで直線を引きます。
Microsoftは2024年5月の公式更新案内で、[その他]メニューへの定規の再導入とCtrl+Rを明記しています。これは11.2404.40.0のInsider向け案内であり、Windows 11というOS名だけで、手元のアプリに同じ機能があるとは判断できません。
普段から画面キャプチャを撮ったあと、手早く注釈や線引きをしたいときにとても便利なのがSnipping Toolですが、あるタイミングで定規機能が見当たらなくなって困ってしまった、という経験はありませんか。実はバージョン統合や仕様変更が背景にあるため、初期設定では見つけにくい場合があります。ここでは、そんな定規が消えた問題と対処策について、私自身の体験談や代替策を交えながら紹介します。
Snipping Toolの定規機能が消えた背景
Windows 10の頃はSnip & Sketchや旧Snipping Toolを別々に使うことが多く、定規や分度器を使ってきれいな線を引いたり、角度を測ったりすることができました。ところが、Windows 11ではSnipping Toolに機能が統合された一方で、定規がメニューから消えてしまった、あるいは使い方がわからなくなったという方も少なくありません。私もいつものように範囲指定してキャプチャしたあと、「さて直線をきれいに引こう」と思ったら定規のアイコンが見当たらず戸惑った経験があります。
定規機能が従来より分かりにくくなった理由
Windows 11がリリースされた当初、Snipping Toolのデザインや操作性が大きく変化しました。定規アイコンや分度器アイコンが明示的に表示されなくなったり、まだ機能が完全に実装されていないバージョンもありました。アップデートや設定の兼ね合いで、環境によっては定規自体が存在しない、あるいは見つからないという事態が起こっていたのです。
一部機能がベータ版やプレビュー版で先行実装されるケース
Windows Insider Programなどのテスト向けバージョンで、ひと足先に定規が復活しているというケースもありました。一般公開版ではまだ定規が見つからないけれど、プレビュー版ではすでに利用できるといった状況がしばしばあり、ユーザーの間でも混乱が生じていました。
実際に筆者が経験した混乱
私のPC環境でも、Windows 11にアップグレードした直後はSnip & Sketchが残っており、そのうえストアから更新したSnipping Toolもありました。ところが、気づいたらSnip & Sketchは消えて、Snipping Toolしか使えなくなったのです。それでも定規が使えればよかったのですが、当初はメニューに定規がなく、ハイライトをまっすぐ引くのに悪戦苦闘した思い出があります。

「あれ、今まで簡単に直線を引けていたのにどうしてできなくなったんだろう」という疑問がきっかけで、アップデート状況を調べたら実はバージョンが古かったんですね。そこからストア更新を適用することで復活させられました。
定規機能の有無をバージョン別に確認
機能の有無はWindowsの名前だけでなく、インストール済みSnipping Toolの版と編集画面で確認します。定規が消えたように見えても、[…]へ移動している場合があります。
| 確認対象 | 定規の確認方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| Windows 10のSnip & Sketch | ツールバーの定規を確認 | 旧アプリの説明をWindows11の表示位置と混同しない |
| 2024年5月のInsider向け11.2404.40.0 | [その他]メニュー/Ctrl+Rで再導入と公式発表 | 当時の配布先・版の情報であり全環境の最低対応版を保証しない |
| 手元のWindows11のSnipping Tool | キャプチャ後の編集画面で[…]とCtrl+Rを確認 | 分度器も同時に使えるとは限らない |
バージョンによって操作画面が異なる
Windows 11のSnipping Toolでも、古いビルドを使っていると定規関連のUIがメニューに見当たらないことがあります。逆に最新ビルドまで更新していると、定規がきちんとメニューに存在する場合もあるので、一度バージョン情報やストアでのアップデート状況を確認してみることをおすすめします。
バージョンの確認手順
1. Snipping Toolを起動
Snipping Toolを立ち上げたら、右上の「…(三点リーダー)」をクリックして設定やバージョン情報にアクセスします。
2. バージョン情報を表示
「設定」や「アプリ情報」などを探して、Snipping Toolのバージョン番号を調べます。
3. 最新版と比較
Microsoft StoreでSnipping Toolを開き、[更新]があれば適用します。確認のためだけにアンインストールする必要はありません。組織でStore更新が制限されている場合は、管理者にアプリの版と更新可否を確認します。
Snipping Toolで定規を再び使うための具体的な方法
方法1: Microsoft Storeからのアップデート
最も手軽なのはMicrosoft StoreアプリでSnipping Toolを検索し、「更新」があれば実行するやり方です。更新後にSnipping Toolを起動し、キャプチャした後の画面上部にある「…(三点リーダー)」の中に「定規を表示」があれば、機能が復活している証拠となります。
方法2: ショートカットキーを試す
Ctrl+Rは、Microsoftの公式更新案内に記載された定規の表示・非表示を切り替える操作です。キャプチャ後の編集画面で試してください。もう一度押すと定規を隠せます。
ショートカットが効かない場合の対処法
別のアプリやブラウザにフォーカスがあると、Ctrl+Rがそのアプリの操作になります。Snipping Toolの編集画面をクリックして再確認し、[…]からの表示も試します。どちらにもない場合は、アプリの版・更新状態を確認します。ショートカットの割り当て変更やInsider参加を最初の対処にはしません。

私の知人は「Ctrl + R」を試しても何も起こらず、「本当に定規はどこにいったんだろう」と悩んでいましたが、結局バージョンが古かっただけというオチでした。アップデート後はスムーズに呼び出せるようになりました。
方法3: Windowsの設定から「修復」や「リセット」を試す
どうしてもSnipping Toolが不具合を起こしている場合には、Windowsの「アプリと機能」からSnipping Toolを選択し、「詳細オプション」の中にある「修復」や「リセット」を試すと状態が改善することがあります。
修復とリセットの違い
修復は軽度の不具合を修正しようと試みる機能で、リセットはアプリの設定やデータを初期化して再インストールに近い状態を作り出す操作です。保存されているキャプチャや設定がある場合は注意して利用しましょう。
代替ツールや回避策で一時しのぎする方法
他のアプリケーションで代用する
Windows 11のSnipping Toolで定規が使えなくても、Microsoft OfficeのWordやPowerPointには定規機能が備わっているため、キャプチャ画像を貼り付けて線を引いてから再度スクリーンショットを撮る方法もあります。操作は増えますが、どうしても角度を測りたいときには意外と有用です。
WordやPowerPointの定規の利用例
縦線や特定の角度の線を引きたいときは、回転させた描画用定規の縁に沿って描く方法を使います。Snipping Toolの定規を操作できない環境では、画像をWordやPowerPointへ貼り付け、次の方法で代用できます。ページ余白用の定規とは別の機能です。
- [描画]→[定規]で描画用定規を表示します。
- マウスの場合は定規の上へポインターを置き、ホイールを回して角度を調整します。縦線なら90°に合わせます。タッチ操作では2本指で回転し、1本指で移動します。
- 定規の位置を合わせ、ペンで縁に沿って線を引きます。
参照:MicrosoftのWord・PowerPoint・OneNoteの定規回転手順。Snipping Toolの定規は距離や線引きの補助として使えますが、画像を拡大・縮小した状態で実物の寸法を保証する道具ではありません。
Wordの場合は「描画」タブにある定規を使いながら図形ツールで直線を描画できます。PowerPointも同様で、補助線やグリッドを活用できるため比較的まっすぐなラインを作成しやすいです。
フリーソフトや有料ソフトを試す
GreenshotやPicPickといったスクリーンキャプチャ用のフリーソフトには独自の描画機能が備わっていることがあり、一定の精度で定規やガイド線を使えるものも存在します。私が以前使っていたPicPickでは、線を描く際にShiftキーを押しながら操作すると45度単位でスナップしてくれる機能がありました。
ZoomItでの直線描画
Microsoft公式のプレゼン補助ツールであるZoomItでも、画面に書き込みをする機能があるので、簡易的に直線を引きたい場合などは利用を検討してみるとよいかもしれません。ただし定規としての角度測定機能まではありません。
Windows 10であればSnip & Sketchを残しておく
Windows 10の環境を維持しているのであれば、あえてSnip & Sketchをアンインストールせずに使い続けることも選択肢の一つです。ただし、将来的にはアップデートによって強制的にSnipping Toolへ統合される可能性もあるため、今のうちに別の方法を確保しておくと安心です。
定規以外にも知っておきたい便利機能
Snipping Toolには定規だけでなく、簡易的なペンツールやマーカー機能などが揃っています。定規復活を機に、改めてその便利機能をチェックしてみましょう。
図形やペイントで直線を引く
定規が使えない場合は、編集画面の[図形]から必要な線や矢印を選ぶ方法を確認します。より細かく編集したいときは[編集]→[ペイントで編集]を使えます。公式のSnipping Toolの操作案内では、図形による注釈とペイントへの移動が紹介されています。Shiftキーの効果は選択した描画ツールによるため、すべてのペンやマーカーで直線になると考えないでください。
Windows Inkの活用
タッチスクリーンやスタイラスペン対応のPCであれば、Windows Inkの機能を活かして精密に線を引くことができます。Snipping Toolの画面上でも、ペンツールでスムーズに書き込めるようになっているバージョンもあるので、ペン入力が得意な方はぜひお試しください。

私の場合はタッチディスプレイ搭載のノートPCを使っていて、指先でもペンツールを扱えます。最初は不器用でしたが、慣れると結構便利なんですよね。
不具合が直らない場合の最終手段
Windowsをアップデートし直す
Snipping Toolだけでなく、Windows自体の更新が滞っていると不具合が発生する可能性があります。大きな累積アップデートを適用していない場合は、設定からWindows Updateを実行し、OS全体を最新の状態にしてみてください。
アップデートにかかる時間と注意点
Windows Updateは環境によっては数十分から数時間かかることがあります。急ぎの場合は時間に余裕のあるときに実行するか、バックアップを取ったうえで深夜や休日などにスケジュール設定をしておくといいでしょう。
Insider向けの情報と通常利用を区別する
定規の再導入はInsider向けに発表された経緯がありますが、定規を使うためだけにプレビュー版へ移行する必要はありません。まず通常のStore更新と編集画面を確認します。発表に定規が書かれていても、分度器など別機能まで提供されるとは限らないため、必要な機能を個別に確認してください。
まとめ: Snipping Toolの定規は最新バージョンで復活
Snipping Toolに定規が見当たらないのは、主にバージョンの問題が原因であるケースが多いです。Windows 11へ統合されて以降、最初期のリリースでは定規が削除または隠された状態でしたが、その後のアップデートで再度利用できるようになりました。もし定規が表示されない場合は、Microsoft StoreからSnipping Toolを更新する、ショートカットキー「Ctrl + R」を試す、そしてWindows自体のアップデート状況を見直してみてください。また、分度器機能が必要なときや、どうしても最新版を適用できない状況の場合は他のツールやアプリの定規機能を活用するのも一つの手です。

私自身も初めは「定規なんてなくても困らないだろう」と思っていたのですが、いざないと不便さを痛感しました。直線を引きたいだけなのにイライラして作業が中断されることもありましたからね。でもアップデート後に定規が戻ってきたときは、ちょっとだけ感動しました。画面キャプチャが多い仕事をしている方は、ぜひ試してみてください。

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