この記事では、Linux環境でSSHのパスワード認証を無効化する方法について詳しく解説します。手順の解説はもちろん、具体的なコード例、その解説、さらには応用例まで網羅的にご紹介します。この記事が、より安全なLinux環境構築の一助となれば幸いです。
目次
SSHとは
SSH(Secure Shell)は、ネットワーク上の別のコンピュータに安全に接続するためのプロトコルです。SSHは暗号化技術を用いて、安全な接続を確立しますが、デフォルトの設定でパスワード認証が有効になっている場面が多いです。
パスワード認証とそのリスク
パスワード認証は手軽でわかりやすい認証方法ですが、ブルートフォース攻撃や辞書攻撃の対象となり易く、セキュリティリスクがあります。
ブルートフォース攻撃とは
無差別に多数のパスワードを試す攻撃手法です。計算資源と時間が許す限り、最終的には成功する可能性があります。
辞書攻撃とは
一般的に使われるパスワードや、事前にリストアップされたパスワードを試す攻撃手法です。これも、リスト内のパスワードが合致すれば成功する危険性があります。
パスワード認証を無効にする手順
以下の手順に従い、LinuxでSSHのパスワード認証を無効にします。
SSH設定ファイルの編集
sudo nano /etc/ssh/sshd_config # SSHの設定ファイルを開く
この設定ファイル内で、「PasswordAuthentication」を探し、次のように編集します。
PasswordAuthentication no # パスワード認証を無効にする
SSHサービスの再起動
sudo systemctl restart sshd # SSHサービスを再起動
これでSSHのパスワード認証が無効になります。
応用例
SSHのパスワード認証を無効にした後、更にセキュリティを高めるいくつかの方法を紹介します。
ポート番号の変更
Port 2222 # ポート番号を変更する例
rootログインの禁止
PermitRootLogin no # rootログインを禁止
特定のユーザーのみ接続許可
AllowUsers username # 特定のユーザーのみ許可
公開鍵認証の強制
PubkeyAuthentication yes # 公開鍵認証を強制
接続元IPの制限
AllowUsers username@10.0.0.1 # 特定のIPからのみ許可
まとめ
LinuxでSSHのパスワード認証を無効にすることは、セキュリティを高めるために非常に重要です。この記事で紹介した手順と応用例を参考に、ぜひとも安全なLinux環境を構築してください。
コメント