Windows11ではIE11が完全に廃止されたのでIE依存のアプリやWEBサイトはEdgeのIEモードで開く必要があります。ただ現実問題として「特定のサイトはIEモードで開くように」とユーザー周知することは困難です。そこで本記事では、グループポリシーを利用してChromium版EdgeでIEモードとして開くサイトを一元管理する方法を解説します。これでIEが廃止されても怖くありません。
グループポリシー(GPO)の作成と適用手順
「グループポリシーて何?」という方は「グループポリシーの作成と適用手順」Active Directoryをフル活用して端末を完全制御しちゃおう!!で細かい説明をしていますのでご参照ください。実例を用いて説明をしていますので、全くの初心者でもグルーポプリシーが自由に扱えるようになります。
Chromium版EdgeをGPOで管理可能にする
Chromium版EdgeをGPOで管理するには、Chromium版Edge用の管理テンプレートをActive Directory に反映させる必要があります。以下の記事をご参照いただきご設定ください。慣れた人が行えば5分で終わる内容です。
Chromium版Edgeをグループポリシー(GPO)で管理可能にする具体的な方法
IEモードサイト一覧XML作成ツールのインストール
IEモードで閲覧するサイトは、事前にXML形式のファイルにしておきグループポリシーで読み込ませます。
XML形式にするツールが以下のMSサイトに用意されているのでインストールしてください。
Enterprise Mode Site List Manager (schema v.2)
exeファイルを起動すると以下の画面が出てきます。
「Next」ボタンを押下
同意項目にチェックを入れて「Next」ボタンを押下
「Next」ボタンを押下
「Install」ボタンを押下
IEモード一覧XMLの作成
IEモードで開くサイトの一覧の作成方法です。
上記でインストールしたEnterprise Mode Site List Manager (schema v.2)を立ち上げ、左下の「Add」を押下します。
Add new website というポップアップが出てくるので以下のように入力してSaveボタンを押下します。
URL | IEモードで起動させたいURL |
Open In | IE11 |
Compat Mode | IE11 Document Mode |
登録を画面の一覧で確認します。
Fileから「Save to XML」を選択してXMLを任意の場所に保存します。
GPOの設定
以下の二つのポリシーを設定します。
Internet Explorer統合を構成する
エンタープライズモードサイト一覧を構成する
パス:ユーザーの構成¥管理テンプレート¥Microsoft Edge
※ユーザーに変更を許可するには、Microsoft Edge 既定の設定(ユーザーはオーバーライドできます)の中にあるポリシーを変更してください。
Internet Explorer統合を構成する
・「未構成」を「有効」にします。
・「Internet Exploere モード」を選択します。
エンタープライズモードサイト一覧を構成する
・「未構成」を「有効」にします。
・先ほど、作成したXMLファイルを共有フォルダに保存してパスを指定します。
GPOを適用して確認
GPOを適用して確認します。
サインアウトを一度するか、コマンドで gpupdate /force をタイプしてGPOを適用してください。
Chromium版Edgeで先ほど指定したURLをタイプすると自動的にIEモードで指定したURLのページが立ち上がります。
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