Linuxでディレクトリのアクセス権限を一括変更する実践ガイド

Linuxでディレクトリやファイルのアクセス権限を一括で変更する方法を詳しく解説します。この記事では、`chmod`や`find`コマンドを使用した実用的な例をいくつか紹介し、その応用例までを探ります。

目次

アクセス権限とは

アクセス権限とは、LinuxやUNIX系のオペレーティングシステムにおいて、各ユーザーやグループがディレクトリやファイルに対して持つ権限を指します。主に読み取り、書き込み、実行の3種類があります。

基本的な権限の変更方法

Linuxでアクセス権限を変更する基本的なコマンドは`chmod`です。以下は一例です。

chmod 755 my_directory  # my_directoryの権限をrwxr-xr-xに設定

このコマンドを使うと、`my_directory`というディレクトリの権限が`rwxr-xr-x`(所有者は全ての権限、グループとその他は読み取りと実行のみ)に変更されます。

一括で権限を変更する方法

`find`コマンドを使った方法

`find`コマンドを使うと、特定の条件にマッチするファイルやディレクトリを検索できます。この`find`コマンドを`chmod`と組み合わせることで、一括で権限を変更することが可能です。

find /path/to/directory -type d -exec chmod 755 {} \;  # ディレクトリのみを検索し、権限を755に設定

`chmod`の再帰オプションを使った方法

`chmod`コマンドには`-R`オプションがあります。これを使うと、指定したディレクトリ以下の全てのファイルとディレクトリに対して再帰的に権限変更が行えます。

chmod -R 755 /path/to/directory  # /path/to/directory以下の全てのファイルとディレクトリの権限を755に設定

応用例

1. 特定の拡張子のファイルだけ権限を変更

find /path/to/directory -type f -name "*.txt" -exec chmod 644 {} \;  # .txtファイルのみを検索し、権限を644に設定

2. 特定のユーザーが所有するファイルの権限を変更

find /path/to/directory -type f -user username -exec chmod 600 {} \;  # usernameが所有するファイルの権限を600に設定

3. 編集可能なファイルを一覧表示

find /path/to/directory -type f -perm /u=w -exec ls -l {} \;  # 書き込み可能なファイルを一覧表示

4. 複数のディレクトリに対する一括変更

find /path/to/directory1 /path/to/directory2 -type d -exec chmod 700 {} \;  # 複数のディレクトリの権限を700に設定

まとめ

Linuxでディレクトリやファイルのアクセス権限を一括で変更するには、`chmod`や`find`コマンドを駆使する方法があります。応用例を通じて、更に多角的な運用が可能であることを理解していただければと思います。

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