Linuxシステムでネットワーク接続を確認するのに`netstat`コマンドは非常に有用です。この記事では、`netstat`の基本的な使い方から、より高度な使い方、さらには代替コマンドまで詳しく解説します。具体的なコード例、その解説、応用例も含めています。
目次
基本的な使い方
`netstat`はLinuxシステムで実行すると、ネットワークインターフェイスの統計情報を提供します。特にTCP/IPの情報が中心です。
# 基本的なネットワーク接続の状態を表示
netstat
オプションで情報を絞り込む
以下のオプションを使うと、表示する情報を絞り込むことができます。
# TCP接続のみを表示
netstat -t
応用例
特定のポート番号での接続を監視する
例えば、SSHポート(22番)での接続を監視したい場合は以下のようにします。
# SSHポートでの接続を監視
netstat -an | grep ':22'
UDP接続の監視
UDP接続の監視は以下のコマンドで行えます。
# UDP接続を監視
netstat -u
リスニング状態のポートを表示
このコマンドは、システムが何のポートで待ち受けているのかを確認します。
# リスニング状態のポートを表示
netstat -l
ルーティングテーブルの確認
ルーティングテーブルも確認できます。
# ルーティングテーブルを表示
netstat -r
接続プロトコルごとの統計を表示
`netstat -s` を使うと、接続プロトコルごとの統計を確認できます。
# 接続プロトコルごとの統計を表示
netstat -s
代わりに使えるコマンド
`netstat`の代わりにも使えるコマンドには `ss` があります。新しいシステムでは、`netstat`よりも`ss`の方が一般的になっています。
# ssコマンドでTCP接続を表示
ss -t
まとめ
`netstat`コマンドはLinuxでネットワーク接続を監視する際に非常に有用です。基本的な使い方から応用まで、多くのオプションとともに非常に柔軟なコマンドです。新しい`ss`コマンドにも触れましたが、`netstat`が使える環境ではこのコマンドの力を十分に引き出してください。
コメント