Windowsでファイルサーバーを構築したら必ず設定すべき機能に「シャドウコピー(VSS)」があります。この機能を有効にしておくことで簡単に過去のある時点のファイルに復元する事ができます。ファイルを誤って上書きしてしまったり、削除してしまったりと何かと発生するヒューマンインシデントを解消する事ができます。また、この機能の良いところはユーザーレベルで簡単に復元できるので、システム管理者の手を煩わせることはありません。この記事では、シャドウコピーの設定方法と復元方法について解説します。
シャドウコピーの設定方法
シャドウコピーの設定方法を解説します。正確には、ボリュームシャドウコピーサービス (VSS)という名称です。
これで設定は完了です。とても簡単ですね
シャドウコピーからの復元方法
さて設定ができらた復元のテストをしておきましょう。
バックアップデータを直接開く方法
まずは「開く」ボタンを試します。
削除した「ぼうず1.txt」が出てきました。内容を確認して元のフォルダ移動させてください。確認しながら戻したい場合は「開く」ボタンが有効かもしれません

バックアップデータを復元する方法
次に復元を試します。
復元ボタンをクリックすると、下のポップアップが出てきます。上書きされるので注意だよってことですね。問答無用で上書きがされるので注意です。

復元ボタンをクリックすると、下のメッセージが出て正常終了です。

南無阿弥陀仏を確認してみると「ぼうず1.txt」が戻っていました!

利用するのは管理者だけにしよう
便利な機能ですが、利用するのは管理者だけにしましょう。理由としてはユーザーの誤操作によって意図しない復元が行われる可能性があるからです。管理者のみ有効にする方法は下記記事をご覧ください。

ファイルサーバー運用テクニックまとめ
ファイルサーバーの運用テクニックを以下の記事でまとめました。知っておくと情シスの運用がかなり楽になりますのでご一読ください。

まとめ
ご紹介したようにシャドウコピーは簡単です。そして、追加で何か必要になるといったことも無くWindowsの標準機能で実装できます。それでいて効果は絶大です。もし有効になっていないようでしたら有効にして、ユーザーの利便性を高めシステム管理者は楽をしましょう。
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