千葉市は東京圏国家戦略特別区に指定されています。(エバンゲリオンみたいですね。)
取り組みの一つとしてドローン宅配の実証実験を2016年4月に実施しました。
ドローン宅配実証実験
千葉県市川市にある物流倉庫から10KMも離れた幕張新都心エリアの高層マンションへ自動飛行し、高層マンションに備え付けられている「ドローンポート」に荷物を置き、再び物流倉庫へ戻るといった実験です。成功したようで、今後も月1回のペースで実施する計画のようです。
個人的には、10KMの往復ですから20KMも飛ぶバッテリーを搭載している事に驚きました。あとは千葉市のバイタリティーに嫉妬です。動きの遅い日本の中では行動力のある実験だったと感じました。
ドローン宅配の効果と課題
そもそもドローン宅配が実用化されると物流市場にどのようなインパクトがあるのでしょうか。
下記の一覧表に纏めてみました。
効果 | 配送スピード | 陸路での配送は渋滞等によって遅れたりします。その点、空路は快適で障害物ゼロです。(台風が来た時は無理だと思いますが...) |
運搬業務の削減 | 都市部では特にトラックから配達先までの手間が結構な課題となっているようです。高層マンションへの配達等は時間がかかりそうな事は想像がつきますよね。60階在住の田中さんが宛先になってて留守だった時のガッカリ感 | |
インフラ | 陸路のインフラが整っていない山岳部等に空路で荷物を届ける事が可能です。また、災害時等でインフラが麻痺した時なんかも有効でしょう。異常なまでに災害の多い国ですので。 | |
課題 | 雇用問題 | 物流業務が急速にドローンに転化された時、大量のドライバーの方が失業してしまう事が予想されます。産業革命が起こる時は何時の時代でも問題となります。 |
ドローン管制システム | ドローンが行方不明になったり、落下して事件になってしまう事が懸念されます。そこでドローンを監視する仕組みが必須となってきます。気象状態やドローン自体のハードウェアの状態をリアルタイムで監視する必要があります。 |
着実に課題解決に取り組めば実用化が可能であると思います。千葉県は2018年迄には実用化するとアクティブな表明をしています。
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