Windows Updateで空き容量が足りないときUSBで補う方法【Windows 11】

Windows 11のWindows Updateで「更新に必要な空き容量が不足しています」と表示された場合、USBメモリやSDカードなどの外部ストレージを一時的に使って更新できることがあります。必要なのは、原則として10GB以上の空き容量がある外部ストレージとインターネット接続です。

ただし、USBメモリを接続すれば、Cドライブの空き容量がほとんどなくても必ず更新できるわけではありません。外部ストレージを選択した後も、内蔵ドライブの追加整理を求められる場合があります。また、更新が完了するまでは外部ストレージを取り外してはいけません。([マイクロソフト サポート][1])

この記事では、Windows Updateの容量不足を外部ストレージで補う手順と、うまくいかない場合の確認ポイントを解説します。

目次

Windows Updateの容量不足はUSBで補える

Windows 11には、更新に必要な一時領域の一部として外部ストレージを利用する仕組みがあります。

対象になるのは、USBメモリ、SDカード、外付けSSDなど、Windows上でドライブとして認識されるストレージです。ただし、外部ストレージがCドライブと一体化するわけではありません。あくまでもWindows Updateを完了するための一時的な補助領域として使われます。([マイクロソフト サポート][1])

容量不足への対処方法は、目的によって次のように使い分けます。

対処方法主な効果適している状況
外部ストレージを更新用に使う更新処理に必要な一時領域を補うWindows Updateに「問題の修正」が表示される
写真や動画を外部ストレージへ移すCドライブの空き容量を継続的に増やす個人ファイルが容量を圧迫している
クリーンアップの推奨事項を使う一時ファイルや不要なデータを削除するまず安全に空き容量を増やしたい
不要なアプリを削除する数GB単位の空きができる場合がある使用していない大容量アプリがある

USBメモリを更新用に使う方法と、写真などをUSBメモリへ移動する方法は別の対処です。更新用として選択するだけでは、Cドライブ内の写真や文書は移動されません。

外部ストレージを使う前に準備するもの

次のものを用意します。

  • 10GB以上の空き容量がある外部ストレージ
  • インターネット接続
  • 更新中に使用できる安定したUSBポート
  • 外部ストレージ内の重要データのバックアップ

Microsoftは、外部ストレージに少なくとも10GBの空き容量を求めています。ただし、10GBはすべての更新を完了できることを保証する数字ではありません。更新内容やPCの状態によって必要量は変わります。([マイクロソフト サポート][1])

外部ストレージに重要な写真や文書が入っている場合は、別の場所にもコピーしておきましょう。更新に使用したことで通常は既存データが自動削除されるわけではありませんが、誤操作や機器の故障に備えてバックアップしておく方が安全です。

Windows Updateの容量不足を外部ストレージで補う手順

外部ストレージをPCに接続する

USBメモリやSDカードなどをPCに接続します。

エクスプローラーを開き、左側の「PC」または「このPC」を選択してください。「デバイスとドライブ」に接続したストレージが表示されれば、Windowsに認識されています。

ドライブを右クリックして「プロパティ」を開くと、空き容量を確認できます。10GBちょうどではなく、できるだけ余裕のあるストレージを使用すると安心です。

Windows Updateを開く

次の順番で開きます。

  1. 「スタート」を開く
  2. 「設定」を選択する
  3. 左側の「Windows Update」を選択する
  4. 必要に応じて「更新プログラムのチェック」を実行する

更新に必要な空き容量が不足していると判定されると、Windows Updateの画面に「問題の修正」が表示されることがあります。

「問題の修正」を選択する

「問題の修正」を選択すると、空き容量不足を解消するための案内が起動します。

画面には、次のような内容が表示されます。

  • 追加で必要な空き容量
  • 外部ストレージを使用する選択肢
  • 内部ストレージで削除できる項目
  • 接続されている外部ドライブの選択欄

画面名や配置は、Windows 11の更新状況によって異なる場合があります。実際に表示されている案内を優先して進めてください。

使用する外部ストレージを選択する

ドロップダウンメニューから、接続したUSBメモリやSDカードを選択します。

複数の外部ドライブを接続している場合は、ドライブ文字と容量をよく確認してください。例えば、USBメモリが「E:」、外付けSSDが「F:」として表示されることがあります。

選択後、「次へ」を押して画面の指示に従います。([マイクロソフト サポート][1])

内蔵ドライブの整理を求められたら実行する

外部ストレージを選択しても、Cドライブ側の空き容量が不足していると、追加の整理を求められることがあります。

外部ストレージは更新領域のすべてを代替するものではありません。Windowsには、更新プログラムの適用、現在の言語やオプション機能の更新、更新後に元の状態へ戻すためのデータ保存など、内蔵ドライブ上で行う処理があります。([マイクロソフト サポート][1])

削除候補が表示されたら、内容を確認して不要なものだけを選択してください。

更新が終わるまで外部ストレージを外さない

更新処理中は、USBメモリやSDカードを取り外さないでください。

PCが再起動した場合でも、Windows Updateが完了したと確認できるまでは接続したままにします。インストール完了後、外部ストレージを安全に取り外せます。([マイクロソフト サポート][1])

「10GBあれば必ず更新できる」わけではない

外部ストレージに必要とされる10GBは、更新を始めるための最低条件です。Windows Update全体に必要な容量は一定ではありません。

Microsoftによると、一般的な目安は次のとおりです。

更新の種類必要な空き容量の一般的な目安
機能更新プログラム6GB~11GB以上
品質更新プログラム2GB~3GB以上

機能更新プログラムは、Windows 11の機能やバージョンを大きく更新するものです。品質更新プログラムは、セキュリティ修正や不具合修正を中心とする通常の更新です。

実際に必要な容量は、次の条件によって変わります。

  • インストールされている言語
  • オプション機能の数
  • 同時に適用されるドライバー
  • 追加される品質更新プログラム
  • PCのメモリ容量やシステムファイルの状態
  • 更新後に元へ戻すためのデータ量

そのため、「USBメモリに10GB以上空いているのに更新できない」という状態は、必ずしも故障ではありません。Cドライブにも一定の空き容量を確保する必要があります。([マイクロソフト サポート][1])

外部ストレージを使っても容量が足りない場合の対処法

クリーンアップの推奨事項を確認する

Windows 11では、削除候補を設定画面から確認できます。

  1. 「スタート」を開く
  2. 「設定」を選択する
  3. 「システム」を選択する
  4. 「ストレージ」を選択する
  5. 「クリーンアップの推奨事項」を開く

主に次の項目を確認できます。

  • 一時ファイル
  • 大きなファイルまたは未使用のファイル
  • クラウドと同期されているファイル
  • 使用していないアプリ

削除前には、必ず各項目の内容を確認してください。Windowsが候補として表示していても、自分にとって不要とは限りません。([マイクロソフト サポート][2])

「以前のWindows」を削除するときは注意する

機能更新の直後は、「以前のWindowsのインストール」やWindows.oldフォルダーが削除候補に表示されることがあります。

これを削除すると大きな空き容量を確保できる場合がありますが、以前のWindowsバージョンへ戻せなくなります。更新後に不具合がないことを確認する前に削除するのは避けた方が安全です。([マイクロソフト サポート][2])

ストレージセンサーを利用する

「設定」から次の順に開きます。

  1. 「システム」
  2. 「ストレージ」
  3. 「ストレージセンサー」

ストレージセンサーを有効にすると、一時ファイルやごみ箱内の不要データを整理し、空き容量の確保を支援します。Windows Updateの容量不足対策として、Microsoftもストレージセンサーの使用を推奨しています。([マイクロソフト サポート][1])

ただし、ごみ箱やダウンロードフォルダーに必要なファイルが残っていないか確認してから設定してください。

写真や動画を外部ストレージへ移す

写真、動画、音楽、ダウンロードしたファイルは、Cドライブを圧迫しやすいデータです。

次の手順で外部ストレージへ移動できます。

  1. エクスプローラーを開く
  2. 「ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」などを確認する
  3. 表示方法を「詳細」に変更する
  4. サイズ順に並べ替える
  5. 大きなファイルを外部ストレージへコピーする
  6. コピー先で正常に開けることを確認する
  7. Cドライブ側の元ファイルを削除する
  8. ごみ箱を空にする

元ファイルを削除する前に、外部ストレージ側で正しく開けることを必ず確認してください。ごみ箱に残ったままでは、Cドライブの空き容量は十分に増えません。([マイクロソフト サポート][2])

「問題の修正」が表示されない場合の確認ポイント

容量不足のメッセージが出ていても、「問題の修正」が表示されない場合があります。次の順番で確認してください。

外部ストレージが認識されているか確認する

エクスプローラーの「このPC」に外部ストレージが表示されているか確認します。

表示されない場合は、次を試します。

  • 別のUSBポートへ接続する
  • USBハブを使わずPCへ直接接続する
  • 外部ストレージを一度取り外して接続し直す
  • 別のUSBメモリやSDカードを使う

Windows Updateを再度確認する

「設定」から「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」を実行します。

外部ストレージを接続しただけでは、更新用として自動選択されるとは限りません。Windows Update側で容量不足が検出され、「問題の修正」が表示される必要があります。([マイクロソフト サポート][1])

Cドライブに最低限の空きを作る

Cドライブが完全に近い状態まで埋まっている場合は、外部ストレージを使うための処理自体が正常に進まないことがあります。

まずは次の項目を整理してください。

  • ごみ箱
  • 一時ファイル
  • 不要なダウンロードファイル
  • 大容量の動画
  • 使用していないアプリ
  • 不要になったインストーラー

数GB程度の空きができたら、もう一度Windows Updateを開きます。

会社や学校のPCでは管理者に確認する

組織から支給されたPCでは、Windows Updateが管理者によって制御されている場合があります。

設定項目が変更できない、外部ストレージが利用できない、「一部の設定は組織によって管理されています」と表示される場合は、設定を回避しようとせず、システム管理者へ確認してください。

外部ストレージを使うときによくある失敗

状況主な原因と対処
10GB以上空いているのに更新できないCドライブ側にも空きが必要。クリーンアップを実行する
外部ストレージが選択肢に出ないWindowsにドライブとして認識されているか確認する
更新途中でエラーになる更新完了前に外部ストレージを外さない
削除したのに容量が増えないごみ箱を空にする
更新後に以前の状態へ戻せない「以前のWindows」を削除するとロールバックできない
USB内のデータが心配使用前に重要データを別の場所へバックアップする

特に多いのが、外部ストレージの空き容量だけを増やし、Cドライブをまったく整理しないケースです。外部ストレージは補助領域であり、内蔵ストレージを完全に置き換えるものではありません。

まず「問題の修正」から外部ストレージを指定する

Windows Updateの容量不足は、10GB以上の空きがあるUSBメモリやSDカードを使って補えることがあります。

対応手順は次のとおりです。

  1. 外部ストレージを接続する
  2. 「設定」から「Windows Update」を開く
  3. 「問題の修正」を選択する
  4. 使用する外部ドライブを指定する
  5. 必要に応じてCドライブも整理する
  6. 更新完了まで外部ストレージを外さない

外部ストレージを選択しても更新できない場合は、「設定」から「システム」、「ストレージ」、「クリーンアップの推奨事項」の順に開き、内蔵ドライブの空き容量を増やしてください。10GBという数字だけで判断せず、Windows Update画面に表示される必要容量と指示に従うことが重要です。
[1]: https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/updates-lifecycle/free-up-space-for-windows-updates “Windows 更新プログラム用に空き領域を増やすには | Microsoft Support”
[2]: https://support.microsoft.com/topic/85529ccb-c365-490d-b548-831022bc9b32 “Free up drive space in Windows | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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