「Microsoftアカウントのメールアドレスを変えたい。でも、OneDriveのファイルやMicrosoft Storeの購入履歴、Microsoft 365の契約は残したい」という場合は、新しいMicrosoftアカウントを作らず、現在のアカウントにメールエイリアスを追加します。
メールエイリアスは、同じMicrosoftアカウントに追加できる別のメールアドレスです。エイリアスを追加してもアカウント自体は変わらないため、連絡先、オンラインストレージ、サブスクリプション、設定を維持したまま、新しいアドレスでサインインできます。パスワードも既存のアカウントと共通です。([マイクロソフト サポート][1])
重要なのは、データが入っている既存のMicrosoftアカウントで操作することです。別のMicrosoftアカウントを新規作成しても、OneDriveや購入履歴が自動的に移るわけではありません。
Microsoftアカウントを作り直さず、サインイン用メールアドレスを追加する方法
Microsoftアカウントの「メールアドレス変更」は、携帯電話会社や一般的な会員サービスのように、登録欄を新しいアドレスで上書きする操作とは少し異なります。
Microsoftアカウントでは、1つのアカウントに複数のメールアドレスを「エイリアス」として登録できます。
たとえるなら、Microsoftアカウントが「データを保管する金庫」、メールエイリアスが「その金庫を開けるための別名の鍵」です。鍵を追加しても、金庫の中身は変わりません。
| 操作 | 既存アカウントにエイリアスを追加 | 新しいMicrosoftアカウントを作成 |
|---|---|---|
| Microsoftアカウント | 同じアカウントを継続 | 別のアカウントになる |
| OneDrive | 同じ保存領域を利用 | 別の保存領域になる |
| 購入履歴 | 同じアカウントで確認 | 元の履歴は自動移行しない |
| サブスクリプション | 同じアカウントで継続 | 元の契約は自動移行しない |
| 設定・連絡先 | 原則としてそのまま | 別に設定が必要 |
| 新しいアドレスでのサインイン | 可能 | 可能だが別アカウント |
| パスワード | 既存アカウントと共通 | 新しく設定 |
「メールアドレスだけ変え、データはそのまま使いたい」という目的なら、選ぶべきなのは左側の方法です。
作業前に、データが入っているアカウントを確認する
最も多い失敗は、エイリアスの追加操作そのものではなく、別のMicrosoftアカウントで作業してしまうことです。
操作を始める前に、現在サインインしているアカウントで次の項目を確認してください。
- OneDriveに以前のファイルや写真が表示される
- Microsoft Storeの購入履歴を確認できる
- Microsoft 365など、利用中のサブスクリプションが表示される
- XboxやWindowsで使用しているアカウントと一致している
- 本人確認に使える電話番号やメールアドレスを利用できる
目的のデータが表示されない場合、その時点ですでに別のアカウントへサインインしている可能性があります。エイリアスを追加する前に、元のアカウントへ入り直してください。
追加するメールアドレスは2種類から選べる
Microsoftアカウントには、主に次の2種類のメールアドレスを追加できます。Microsoft公式サポートでも、新しいOutlook.comアドレスを作る方法と、GmailやYahoo!メールなど別事業者のアドレスを使う方法が案内されています。([マイクロソフト サポート][1])
| 選択肢 | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 新しいOutlook.comアドレスを作る | 現在のMicrosoftアカウントに、新しいOutlook.comアドレスを追加する | Microsoft用の新しいメールアドレスが欲しい人 |
| 既存の他社メールを追加する | GmailやYahoo!メールなど、現在使っているアドレスをサインイン名として追加する | 新しいメールボックスを増やしたくない人 |
新しいOutlook.comアドレスを作る場合
たとえば、現在のサインイン用アドレスが古くなり、新しく次のようなアドレスを使いたい場合です。
[email protected]
この方法では、まったく別のMicrosoftアカウントを作るのではなく、現在のMicrosoftアカウントに新しいOutlook.comアドレスを追加します。
追加後も、以前のメールアドレスを含む任意のエイリアスで同じMicrosoftアカウントへサインインできます。([マイクロソフト サポート][1])
GmailやYahoo!メールなどを追加する場合
すでに使っている次のようなアドレスを、Microsoftアカウントのサインイン名として追加する方法です。
[email protected]
ただし、この操作は他社メールの受信箱をOutlook.comへ移す操作ではありません。
たとえばGmailアドレスを追加しても、Gmailの過去メールやフォルダーがOneDriveやOutlook.comへ自動転送・移行されるわけではありません。追加されるのは、Microsoftアカウントへサインインするための別名です。
Microsoftアカウントにメールエイリアスを追加する手順
画面名や表示位置は変更されることがありますが、基本的な流れは次のとおりです。
データが入っているMicrosoftアカウントでサインインする
最初に、OneDriveや購入履歴を維持したいMicrosoftアカウントでサインインします。
ブラウザに複数のMicrosoftアカウントが残っている場合は、誤操作を防ぐため、現在のアカウント名をよく確認してください。
「サインイン方法」の管理ページを開く
Microsoftアカウントの「アカウント情報を編集する」または「サインイン方法」を管理するページを開きます。
Microsoft公式の手順では、このページへサインインしてから「メールの追加」を選択します。([マイクロソフト サポート][1])
「メールの追加」を選択する
アカウントのエイリアスを管理する画面で、**「メールの追加」**を選択します。
ここで、新しいMicrosoftアカウントを作成する画面へ進まないように注意してください。目的は、現在のアカウントにメールアドレスを追加することです。
追加方法を選ぶ
表示される選択肢から、目的に合う方法を選びます。
- 新しいOutlook.comメールアドレスを作成し、エイリアスとして追加する
- 既存のメールアドレスをMicrosoftアカウントのエイリアスとして追加する
新しいOutlook.comアドレスを作る場合は、希望する文字列を入力します。すでに使用されている文字列は選べないため、別の候補を入力してください。
既存のGmailやYahoo!メールなどを使う場合は、そのメールアドレスを入力します。
所有確認を完了する
既存のメールアドレスを追加した場合、確認メールなどによる所有確認を求められることがあります。
届いた案内を確認し、指定されたリンクや確認手順を完了してください。入力しただけで登録が完了したと思い込まず、エイリアス一覧に追加されたことまで確認します。
勤務先や学校のメールアドレスは、組織の設定によって追加が制限されている場合があります。Microsoft公式サポートでも、組織側でメールアドレスの追加が制限される可能性が案内されています。([マイクロソフト サポート][1])
新しいアドレスでサインインできるか確認する
追加後は、いったんMicrosoftアカウントからサインアウトし、新しいメールアドレスでサインインできるか確認します。
普段使っているブラウザでは以前のサインイン情報が残ることがあるため、確認には次の方法が適しています。
- ブラウザのプライベートウィンドウを使う
- 別のブラウザを使う
- Microsoftアカウントから明示的にサインアウトする
パスワードは、新しく作り直すのではなく、既存のMicrosoftアカウントと同じものを使用します。Microsoftアカウントのエイリアスは1つのパスワードを共有します。([マイクロソフト サポート][2])
追加後に確認すべき項目
新しいメールアドレスでサインインできただけでは、確認はまだ完了ではありません。
同じMicrosoftアカウントへ入れていることを判断するため、次の項目を確認してください。
| 確認項目 | 正常な状態 |
|---|---|
| OneDrive | 以前のファイルや写真が表示される |
| 購入履歴 | 過去に購入した製品や注文を確認できる |
| Microsoft 365 | 契約中のプランが表示される |
| アカウント設定 | 登録済みのプロフィールや設定が残っている |
| エイリアス一覧 | 新旧両方のメールアドレスが表示される |
| パスワード | 以前と同じパスワードでサインインできる |
Microsoft公式では、同じアカウントに登録したエイリアスが、連絡先、オンラインストレージ、サブスクリプション、アカウント設定を共有すると説明されています。([マイクロソフト サポート][2])
OneDriveや購入履歴が空になっている場合は、メールエイリアスの追加ではなく、別のMicrosoftアカウントを作ってしまった可能性を疑ってください。
エイリアスの追加で変わるもの・変わらないもの
メールエイリアスを追加したときの影響を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| Microsoftアカウント本体 | 変わらない |
| OneDriveの保存領域 | 変わらない |
| 連絡先・設定 | 同じものを利用 |
| サブスクリプション | 同じアカウントで継続 |
| サインイン用アドレス | 新しいアドレスを追加できる |
| パスワード | 全エイリアスで共通 |
| 既存のメールアドレス | 削除しない限り残る |
| Gmailなど他社の受信箱 | Outlook.comへは移動しない |
| 別アカウントのデータ | 自動的には統合されない |
「アドレスを追加すること」と「古いアドレスを削除すること」は別の操作です。
新しいアドレスでサインインできた直後に、古いエイリアスや本人確認情報を削除するのは避けてください。OneDrive、購入履歴、利用中の端末、サブスクリプションなどを確認し、問題なく使える状態を確かめるまでは旧情報を残しておく方が安全です。
追加したのにデータが別に見える場合の切り分け
OneDriveが空になっている
新しいメールアドレスでサインインしたときにOneDriveが空の場合、次の可能性があります。
- エイリアスではなく、新しいMicrosoftアカウントを作成した
- ブラウザに保存された別アカウントでサインインした
- 個人用アカウントではなく、職場または学校アカウントを選択した
すべてのMicrosoftアカウントからサインアウトし、元のアドレスでサインインしてデータが表示されるか確認します。
元のアドレスではファイルが表示され、新しいアドレスでは表示されない場合、新しいアドレスが同じアカウントのエイリアスになっていない可能性があります。
購入履歴が表示されない
購入履歴がない場合も、別アカウントへのサインインが主な確認ポイントです。
購入時の注文確認メールや領収書を確認し、どのMicrosoftアカウントで購入したかを確認してください。家族のアカウント、以前使っていたアドレス、Xbox用の別アカウントなどで購入しているケースもあります。
メールアドレスが似ていても、Microsoftアカウントが別なら購入履歴も別に管理されます。
「このメールアドレスは使用できない」と表示される
既存のメールアドレスを追加できない場合は、次の点を確認します。
- 入力したアドレスに誤りがないか
- すでに別のMicrosoftアカウントで使用されていないか
- 勤務先や学校の組織によって利用が制限されていないか
- 所有確認が完了しているか
- 新しく作るOutlook.comアドレスがすでに取得されていないか
すでに独立したMicrosoftアカウントとして使われているメールアドレスは、別アカウントのエイリアスとしてそのまま追加できない場合があります。エラーが表示されたときは、新しいアカウントをさらに作るのではなく、現在そのアドレスがどのアカウントに関連付けられているかを確認してください。
GmailのメールがOutlookに表示されない
これは異常とは限りません。
GmailアドレスをMicrosoftアカウントのエイリアスとして追加しても、GmailのメールボックスをOutlook.comへ移行したことにはなりません。Gmailの受信メールは、引き続きGmail側で管理されます。
メールそのものをOutlookへ集約したい場合は、エイリアス設定とは別に、メール転送やメールソフトへのアカウント追加などを検討する必要があります。
エイリアス追加と新規アカウント作成の判断基準
どちらを選ぶべきか迷った場合は、目的で判断します。
| やりたいこと | 適した方法 |
|---|---|
| OneDriveをそのまま使いたい | 既存アカウントへエイリアスを追加 |
| 購入履歴を残したい | 既存アカウントへエイリアスを追加 |
| Microsoft 365の契約を維持したい | 既存アカウントへエイリアスを追加 |
| 新しいアドレスで同じアカウントへ入りたい | 既存アカウントへエイリアスを追加 |
| 仕事用と個人用を完全に分けたい | 新しいアカウントを検討 |
| OneDriveの保存先も完全に分けたい | 新しいアカウントを検討 |
| Gmailの過去メールをOutlookへ移したい | エイリアス以外の移行方法を検討 |
データや契約を維持することが最優先なら、アカウントを増やすのではなく、現在のアカウントに入口を追加する考え方が適しています。
よくある疑問
エイリアスを追加するとOneDriveのファイルは移動しますか
移動しません。
同じMicrosoftアカウントに別のサインイン用アドレスを追加するだけなので、OneDriveの保存場所自体は変わりません。新しいアドレスでサインインした後も以前のファイルが表示されれば、同じアカウントを利用できています。
Microsoft Storeの購入履歴は残りますか
既存のMicrosoftアカウントへエイリアスを追加する限り、購入に使用したアカウント自体は変わりません。
反対に、別のMicrosoftアカウントを新規作成した場合、元の購入履歴が新しいアカウントへ自動的に表示されるとは限りません。
新しいメールアドレス用のパスワードは必要ですか
必要ありません。
同じMicrosoftアカウントに登録されたエイリアスは、共通のパスワードを使用します。新しいアドレスでサインインするときも、現在のMicrosoftアカウントのパスワードを入力します。([マイクロソフト サポート][2])
古いメールアドレスはすぐ削除してよいですか
追加直後の削除は避けた方が安全です。
新しいアドレスでのサインイン、OneDrive、購入履歴、サブスクリプション、本人確認方法を確認してから、古いアドレスを今後どう扱うか判断してください。特に、削除後の再利用可否や復旧条件はアドレスの種類によって異なる可能性があります。
プライマリエイリアスを変えないと新しいアドレスでサインインできませんか
エイリアスとして正常に追加されていれば、プライマリエイリアスを変更しなくても、新しいアドレスを使って同じMicrosoftアカウントへサインインできます。Microsoft公式でも、任意のエイリアスをサインインに利用できると案内されています。([マイクロソフト サポート][1])
データを残したいなら、アカウントではなくエイリアスを追加する
OneDriveや購入履歴をそのまま使いながらMicrosoftアカウントのサインイン用メールアドレスを変えたい場合は、次の順番で進めます。
- OneDriveや購入履歴が入っている元のMicrosoftアカウントへサインインする
- Microsoftアカウントの「サインイン方法」管理ページを開く
- 「メールの追加」を選ぶ
- 新しいOutlook.comアドレスを作るか、既存の他社メールを追加する
- 必要な所有確認を完了する
- 新しいアドレスで同じアカウントへサインインする
- OneDrive、購入履歴、サブスクリプションを確認する
- 確認が終わるまで古い情報を削除しない
「新しいメールアドレスが欲しい」という理由だけでMicrosoftアカウントを作り直すと、データが別々に見える原因になります。まずは、現在のアカウントへメールエイリアスを追加する方法を選んでください。
[1]: https://support.microsoft.com/ja-jp/accounts-billing/manage/how-to-add-an-email-address-or-phone-number-to-your-microsoft-account “Microsoft アカウントにメール アドレスを追加する方法 | Microsoft Support”
[2]: https://support.microsoft.com/ja-jp/accounts-billing/manage/change-the-email-address-or-phone-number-for-your-microsoft-account “Microsoft アカウントのメール アドレスを変更する | Microsoft Support”

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