Linuxのログ調査をしていましたが、文字の検索や加工がしたくなりローカルにファイルをダウンロードしました。TeraTermでファイルをローカルにダウンロードする方法をご紹介します。
Linuxのファイルをローカルへダウンロードする
SSH SCP..の立ち上げ
TeraTermでサーバーにアクセスしてください
上メニューの[ファイル]から[SSH SCP...]をクリックします。
ダウンロード
TTSSH: Secure File Copy 画面で、Linux上のダウンロードしたいファイル名と、ローカルの保存場所を入力して「Receive」をクリックします。
指定した場所にファイルがダウンロードされます。
簡単ですね!
逆にLinux Server上へアップロードする場合
ローカルPC上のファイルをLinuxへアップロードする方法については下記の記事をご参照ください。
WinSCPを利用する方法
WinSCPというフリーウェアを利用してもファイル・フォルダの転送が可能です。というかTeraTermより簡単にできます。興味がある方は下記の記事にまとめましたのでトライしてみてください。
Teratermでのファイル転送トラブルシューティング
Teratermを使用してファイル転送を行う際、問題が発生することがあります。Teratermでファイル転送に失敗した場合の一般的な対処法やトラブルシューティング方法を解説します。
- パーミッションエラー ファイル転送中にアクセス権限の問題が発生した場合、以下の対処法が考えられます。
- リモートマシンで適切な権限を持つユーザーに切り替える。
- リモートマシン上でファイルやディレクトリの権限を変更する。
- ファイルが見つからないエラー (No such file or directory) ファイルが見つからない場合、以下の対処法が考えられます。
- ファイル名やディレクトリ名が正しいか確認する。
- ファイルがリモートマシン上に実際に存在するか確認する。
- 接続が切れる、タイムアウト 接続が切れたりタイムアウトが発生した場合、以下の対処法が考えられます。
- ネットワーク状況を確認する。Wi-Fi接続が不安定な場合、有線接続に切り替える。
- Teratermの設定でタイムアウト時間を延ばす。
- リモートマシン側のSSH設定でタイムアウト時間を延ばす。
- ポートが開いていない、接続が拒否される ポートが開いていない場合や接続が拒否される場合、以下の対処法が考えられます。
- リモートマシン上でSSHサービスが起動していることを確認する。
- リモートマシン上で適切なポート番号が開放されていることを確認する。
- リモートマシンのファイアウォール設定を確認し、適切に設定する。
- 転送速度が遅い 転送速度が遅い場合、以下の対処法が考えられます。
- ネットワーク状況を確認し、回線の混雑や不安定さを解消する。
Teratermを使ったSSHキー認証によるセキュアなファイル転送方法
TeratermはSSHを使用してリモートマシンに接続し、ファイル転送を行うことができます。SSHキー認証は、パスワード認証に比べてセキュリティが高いため、ファイル転送時にSSHキー認証を利用することが推奨されます。TeratermでSSHキー認証を設定し、セキュアなファイル転送方法を紹介します。
手順1: SSHキーペアの生成 まず、SSHキーペアを生成します。これには、PuTTYgenなどのツールを使用できます。
- PuTTYgenを開き、「Generate」ボタンをクリックして、公開鍵と秘密鍵のペアを生成します。
- 「Save public key」ボタンをクリックし、公開鍵をローカルマシンに保存します。
- 「Save private key」ボタンをクリックし、秘密鍵をローカルマシンに保存します。パスフレーズの設定も推奨されます。
手順2: 公開鍵をリモートマシンに登録 リモートマシンに公開鍵を登録することで、SSHキー認証が利用可能になります。
- 公開鍵をテキストエディタで開き、内容をコピーします。
- リモートマシンにSSH接続し、以下のコマンドで公開鍵を登録します。
mkdir -p ~/.ssh
echo "コピーした公開鍵" >> ~/.ssh/authorized_keys
chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys
手順3: Teratermで秘密鍵を使用したSSH接続の設定 Teratermで秘密鍵を使用してSSH接続を行う設定を行います。
- Teratermを開き、「ファイル」>「新規接続」をクリックします。
- 「ホスト」欄にリモートマシンのホスト名またはIPアドレスを入力し、「SSH」を選択します。
- 「設定」ボタンをクリックし、SSH設定画面を開きます。
- 「認証」タブを開き、「秘密鍵ファイル」欄に、手順1で保存した秘密鍵のパスを入力します。
- 「OK」ボタンをクリックし、設定を保存します。
- 「接続」ボタンをクリックして、SSHキー認
Teratermでの効率的なファイル転送を実現する設定と機能
Teratermは、ファイル転送を効率的に行うための設定や機能がいくつか用意されています。この記事では、Teratermでファイル転送をより効率的に行うための設定と機能を紹介します。
- Zmodemプロトコルを利用したファイル転送
Teratermでは、Zmodemプロトコルを利用してファイル転送を行うことができます。Zmodemプロトコルは、エラー検出や再送機能を持っており、安定した転送が可能です。
- まず、リモートマシンでlrzszパッケージをインストールします。
- Teratermでリモートマシンに接続し、「ファイル」>「転送」>「ZMODEM」から送信または受信を選択します。
- 転送速度の向上
ファイル転送速度を向上させるために、以下の設定を行うことができます。
- Teratermの設定で、SSH接続時の圧縮を有効にする。
- ネットワーク状況を確認し、回線の混雑や不安定さを解消する。
- SCP(Secure Copy Protocol)を使用したファイル転送
Teratermでは、SCPコマンドを使用して、セキュアなファイル転送を行うことができます。SSH接続上で暗号化されたファイル転送が可能です。
- Teratermでリモートマシンに接続し、SCPコマンドを使用してファイル転送を行います。 例: リモートからローカルへの転送
scp user@remote_host:/path/to/remote_file /path/to/local_directory
- SFTP(SSH File Transfer Protocol)を使用したファイル転送
Teratermでは、SFTPを使用して、セキュアなファイル転送を行うことができます。SFTPは、SSH上で動作するファイル転送プロトコルです。
- Teratermでリモートマシンに接続し、SFTPコマンドを使用してファイル転送を行います。 例: リモートからローカルへの転送
sftp user@remote_host:/path/to/remote_file /path/to/local_directory
- ドラッグ&ドロップでのファイル転送
Teratermでは、ドラッグ&ドロップ機能を使って簡単にファイル転送を行うことができます。ただし、この方法はセキュリティ上のリスクがあるため、信頼できるネットワーク環境でのみ使用することが推奨されます。
- 自動再接続機能
Teratermでは、接続が切れた場合に自動的に再接続を行う機能が用意されています。これにより、一時的なネットワーク障害が発生しても、ファイル転送が継続されます。
- Teratermの設定で、「シリアル」または「TCP/IP」タブを開きます。
- 「自動再接続」チェックボックスをオンにし、再接続間隔を設定します。
- ログ機能
Teratermでは、ファイル転送のログを取得することができます。これにより、問題が発生した際に、原因を特定しやすくなります。
- Teratermの設定で、「ロギング」タブを開きます。
- ログファイルの保存先や形式を設定し、ログ取得を開始します。
これらの設定や機能を活用することで、Teratermでのファイル転送をより効率的かつ安全に行うことができます。状況に応じて適切な転送方法や設定を選択し、スムーズなファイル転送を実現しましょう。
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