Microsoft 認定試験を自己負担で受けたあと、「会社に経費精算したいけれど、領収書や請求書をどこから取ればいいのかわからない」という声はとても多いです。本記事では、Pearson VUE や Certiport を利用した Microsoft 認定試験の受験料について、会社精算に使える請求書・領収書の入手方法と、社内経費精算でつまずきやすいポイントをまとめて解説します。
Microsoft 認定試験の受験料に対する「正式な証憑」はどこで手に入る?
Microsoft 認定試験(例:AZ-104、AZ-900、DP-203 など)の受験料は、多くの場合「Pearson VUE」または「Certiport」が決済代行・試験提供を行っています。そのため、会社に経費申請する際に必要となる「領収書・インボイス・請求書」は、Microsoft そのものではなく、これら試験プロバイダーやバウチャー発行元から入手するイメージになります。
まず最初に全体像を整理しておくと、領収書・請求書を入手できる主なルートは次のとおりです。
| 入手ルート | 主な対象ケース | ポイント |
|---|---|---|
| 支払い確認メール(Confirmation of Payment) | Pearson VUE で自分のクレジットカード等にて決済した場合 | 多くの会社で「実質的な領収書」として認められる。まずここを探すのが最短。 |
| Pearson VUE の「My Receipts / Order History」 | オンラインで受験登録したすべての Pearson VUE 試験 | PDF 形式の領収書/請求書がダウンロード可能。再発行にも使える。 |
| Microsoft 認定資格サポート(Microsoft Credentials Support) | メール紛失、アカウント問題、記載内容変更など | 注文番号等を伝えて PDF の発行・再送を依頼する。 |
| バウチャー発行元(会社購買部門・研修会社など) | 会社購入バウチャーや研修パックに含まれる試験 | 個人名義の領収書が出ない場合は、バウチャー購入時の請求書を利用する。 |
| Certiport ポータル | MOS(Microsoft Office Specialist)など Certiport 提供の試験 | Certiport アカウントの取引履歴から領収書を入手する。 |
以下では、「とにかく会社精算を通したい人」が最短で動けるように、上から順に試すべき手順を詳しく解説していきます。
最短で領収書・請求書を見つける3ステップ
余計な画面をあちこち探す前に、次の 3 ステップを上から順番に試すと、ほとんどのケースで必要な書類が揃います。
- 支払い確認メールを探す
- Pearson VUE ダッシュボードから PDF をダウンロードする
- どうしてもダメなら Microsoft 認定資格サポートへ発行依頼を出す
ステップ1:支払い確認メールを探す(これが最速)
試験予約・決済完了後、通常は Pearson VUE から「支払い確認(Confirmation of Payment)」に相当するメールが届きます。このメールには、以下のような情報が含まれており、多くの企業では、これをそのまま領収書・請求書の代わりとして認めてくれます。
- 受験者名(あなたの氏名)
- 試験名・試験番号(例:Exam AZ-104: Microsoft Azure Administrator)
- 受験日または予約日、支払日
- 支払金額・通貨(例:¥19,800、USD 165.00 など)
- 税額・内訳(付加価値税などが別記される場合あり)
- 注文番号(Order Number)やトランザクション ID
- 支払い方法(クレジットカード種別など)
日本の会社でよく求められる情報との対応関係は、次のようになります。
| 会社が求めがちな項目 | 支払い確認メール内での位置 | 補足 |
|---|---|---|
| 受験者名 | 宛名/アカウント名 | 英語表記でも認められることが多い。 |
| 試験名・試験番号 | Exam Name / Exam ID | 「Exam AZ-104」などの形式で記載される。 |
| 受験日・支払日 | Appointment Date / Payment Date | どちらを経費日とするかは社内規程に従う。 |
| 金額・通貨 | Amount / Currency | 外貨建ての場合、社内システムの換算レートで処理されることが多い。 |
| 税額 | Tax / VAT | 非課税・内税の場合は別記されないこともある。 |
| 注文番号 | Order Number | 問い合わせ時のキー情報にもなるため控えておく。 |
メールが見当たらない場合は、次のポイントも確認してみてください。
- Gmail の場合:検索窓で「Pearson VUE」「Payment」「Exam」「Order」などのキーワードを入力
- 迷惑メールフォルダや「プロモーション」タブもあわせてチェック
- 会社アドレスと個人アドレスの両方を使い分けている場合は、どちらのアドレスで試験予約をしたかを思い出して探す
この支払い確認メールを PDF に印刷して添付するだけで精算が通る会社も多いため、まずはここを探すのが最短ルートです。
ステップ2:Pearson VUE ダッシュボードから「My Receipts」を開く
支払い確認メールが見つからない、あるいは「会社名入りの PDF が欲しい」「メールでは社内規程に合わない」と言われた場合は、Pearson VUE のアカウントから直接 PDF 領収書/請求書をダウンロードします。
一般的な手順は次のとおりです。
- 試験予約時に利用した Pearson VUE アカウントでサインインする
- アカウントメニューから「My Receipts(領収書)」もしくは「Order History(注文履歴)」を開く
- 対象の注文(受験した Microsoft 認定試験)を選択する
- 「Receipt」「Invoice」などのリンクから PDF をダウンロードする
ここで重要なのは、必ず「試験予約に使ったのと同じアカウント」でサインインすることです。別のメールアドレスで新しくアカウントを作成しても、過去の注文履歴は表示されません。
Pearson VUE のダッシュボードからダウンロードした PDF には、次のような情報が含まれることが多く、会社精算に非常に使いやすい形式になっています。
- 受験者名・住所
- 請求先(Billing Address)
- 試験名・試験番号
- 支払日・試験日
- 金額・通貨・税額
- 注文番号・取引番号
- 発行元(Pearson VUE)の情報
会社名や部署名を請求書宛名として表示させたい場合は、アカウントのプロフィール情報(住所や組織名)を更新した上で、新たに発行してもらう必要があるケースもあります。その場合は、次のステップのMicrosoft 認定資格サポート窓口に依頼するのが確実です。
ステップ3:取得できない・記載内容を変更したい場合は Microsoft 認定資格サポートへ
どうしてもメール・ダッシュボードから領収書が見つからない、あるいは
- 会社名入りの書類が欲しい
- 社名の表記揺れを直したい
- 住所や部署名を追加したい
- 税額や通貨の表記について確認したい
といった場合には、Microsoft 認定資格サポート窓口(Microsoft Credentials Support)に直接問い合わせます。サポートリクエストフォームから、領収書の発行や再送を依頼するイメージです。
依頼の際に手元にあるとスムーズなのが、次の情報です。
- 試験番号(例:AZ-104、AZ-900 など)
- 受験日(または支払日)
- 注文番号(Order Number)
- 登録メールアドレス
- 受験者氏名
- 請求書に記載したい宛名(会社名・部署名・住所)
- 必要であれば税番号(VAT 番号など)
日本語で問い合わせを受け付けていない場合でも、次のような形で英語テンプレートを用意し、必要な部分だけ書き換えて送ると対応してもらいやすくなります。
日本語での依頼文テンプレート(コピペして編集可)
件名:Microsoft 認定試験 受験料の領収書発行依頼 本文: ・試験番号:AZ-XXX ・受験日(支払日):YYYY年MM月DD日 ・注文番号:XXXXXXXX ・登録メールアドレス:[email protected] ・受験者氏名:山田 太郎 ・請求書宛名:株式会社〇〇〇〇 (住所:〒123-4567 東京都〇〇区…/部署名:人事部) ・必要事項:金額内訳(税額明記)/通貨表記/会社名記載を希望 以上、PDF の発行・再送をお願いいたします。
このテンプレートをベースに、英語が求められる場合は内容を英訳して送信すると、スムーズに処理されることが多いです。
日本の会社精算でよく求められる情報と確認ポイント
日本企業の経費精算では、会計・税務上の理由から、一定の情報が証憑上に揃っていることを求められます。すべてが必須とは限りませんが、以下の項目が揃っていると安心です。
| 項目 | 必須度 | 確認できる場所 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 受験者名 | 高 | メール、PDF 領収書 | 「立替者本人」であることの確認に用いられる。 |
| 試験名・試験番号 | 中〜高 | メール、PDF 領収書 | 業務関連性の説明資料として求められることがある。 |
| 受験日/支払日 | 高 | メール、PDF 領収書 | どちらの日付で計上するかは社内ルール次第。 |
| 金額・通貨 | 高 | メール、PDF 領収書 | 外貨の場合は、会社が定める為替レートで円換算。 |
| 税額・内訳 | 中 | PDF 領収書 | インボイス制度対応などで確認されることがある。 |
| 請求先名(会社名) | 中〜高 | PDF 領収書、サポート発行書類 | 会社名入りの証憑を必須とする企業もある。 |
| 発行元(ベンダー名) | 中 | メール、PDF 領収書 | Pearson VUE などの名前が記載される。 |
| 注文番号・取引 ID | 中 | メール、PDF 領収書 | 監査対応や問い合わせの際に重要。 |
「会社名入りでないと精算できない」と言われた場合でも、会社によっては、
- 支払い確認メール+クレジットカード利用明細
- PDF 領収書+社内申請書(業務関連性を説明したもの)
といった組み合わせで認めてくれるケースもあります。最終的には、自社の経費規程・インボイス対応ルールを確認し、それに沿った形で書類を揃えることが重要です。
バウチャー・研修パックなど「自分で払っていない」場合の扱い
Microsoft 認定試験の受験料は、必ずしも受験者本人がクレジットカードで支払うとは限りません。バウチャーや研修会社のパッケージに含まれている場合、個人名義の領収書が発行されないケースがあります。
会社発行の受験バウチャーを利用した場合
会社の人事・研修・購買部門がまとめてバウチャーを購入し、従業員に配布しているケースでは、
- バウチャー購入時の請求書・領収書の名義は会社
- 従業員はバウチャーコードを使うだけで、個別の決済は発生しない
という構造になっていることが多いです。この場合、従業員個人が改めて経費精算する必要はなく、会社の側でまとめて経費処理が行われます。受験者本人には「個人名義の領収書」が出ないので、会社の経費精算フローをよく確認することが大切です。
もし社内ルールとして「とりあえず申請を出して」と言われた場合は、バウチャー発行元(社内の担当部門)に次のような書類が準備できないか確認してみましょう。
- バウチャー購入時の請求書・見積書の写し
- 利用済みバウチャー一覧(誰がどの試験で利用したか)
- 研修・資格取得支援制度の社内規程の写し
研修会社・外部ベンダーのパッケージに含まれている場合
「研修+模擬試験+本試験バウチャー」といったパックを外部ベンダーから購入した場合、実際の支払い先は Microsoft や Pearson VUE ではなく、研修会社・販売会社となります。このとき会社精算で使うべきなのは、通常、
- 研修会社が発行した請求書・領収書
- そこに「Microsoft 認定試験バウチャー〇回分を含む」旨の記載
といった書類です。受験者個人としては、試験当日の Pearson VUE 画面や受験結果レポートを添付し、「パックに含まれていたバウチャーを利用して受験した」ことを説明する形がよく取られます。
MOS など Certiport 経由の試験の場合
Microsoft Office Specialist(MOS)などは、試験プロバイダーが Pearson VUE ではなく Certiport になっていることがあります。この場合、
- 試験予約・決済は Certiport のポータル経由
- 領収書・請求書も Certiport 側で発行
という流れになるため、Certiport アカウントでログインし、「取引履歴」「Order History」などのメニューから領収書を入手するイメージになります。MOS だけ他の Microsoft 認定試験と経路が異なることがあるため、受験した試験ごとにプロバイダーを確認しておきましょう。
Pearson VUE アカウントでよくある「ハマりポイント」と対処法
領収書・請求書の入手でつまずきがちなのが、Pearson VUE のアカウント周りのトラブルです。代表的なパターンと対処法を表にまとめます。
| 症状 | よくある原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 受験したはずの試験が「Order History」に表示されない | 予約時と別のメールアドレスでログインしている | 試験予約時の確認メールに書かれたアドレスで再ログインする。 |
| 国・地域が違う画面に飛ばされる | ブラウザのキャッシュやブックマークが別リージョン向け | Microsoft 用の試験ページから入り直し、必要なら地域を日本に変更する。 |
| 名前の表記がパスポートと微妙に違う | アカウント作成時にローマ字表記を誤入力 | 将来の試験に影響することがあるため、サポートから修正を依頼する。 |
| 会社アカウントと個人アカウントが混在している | 職場メールと個人メールで別アカウントを作成している | どの試験をどのアカウントで予約したか一覧化しておく。 |
特に多いのが、「試験予約は会社メールアドレスでしたが、今は個人アドレスでログインしている」というパターンです。支払い確認メールに記載されたメールアドレスを確認し、そのアドレスで Pearson VUE にサインインし直すと、過去の注文履歴が表示されることがよくあります。
経費精算フローの具体例:どのタイミングで何を準備するか
ここでは、実務でよくある「自己負担で Microsoft 認定試験を受けたあと、会社に経費精算する」ケースの流れを、時系列で整理してみます。
| タイミング | やること | 関連する書類 |
|---|---|---|
| 試験予約時 | Pearson VUE で試験予約・クレジットカード決済 | 予約完了メール、支払い確認メール |
| 試験当日〜受験後 | 試験を受験し、結果レポートを保管 | 試験結果レポート(スコアレポート) |
| 受験直後〜数日以内 | Pearson VUE の「My Receipts」から PDF を保存 | PDF 領収書・請求書 |
| 社内精算期限前 | 経費精算システムに申請を登録 | 支払い確認メール/PDF 領収書/カード明細の添付 |
| 承認プロセス | 上長・経理部門が業務関連性と証憑内容を確認 | 必要に応じて試験内容の説明や受験の目的を追記 |
社内ルールによっては、
- 試験に合格した場合のみ全額精算
- 不合格の場合は 1 回まで再受験を補助
- 年度あたりの上限金額を設定
といった細かな条件があるため、事前に人事部門・上長へ「試験に合格したら精算したい」旨を共有しておくと安心です。また、為替レートやインボイス制度など、会計・税務周りの扱いは会社ごとに異なるため、最終判断は経理担当者に委ねるのが安全です。
よくある質問(Q&A)
Q. 試験に不合格だったときも受験料を精算できますか?
A. これは完全に会社のルール次第です。一般的には、
- 合格・不合格にかかわらず、業務上必要であれば精算可
- 合格した試験のみ精算可
- 1 回目は会社負担、2 回目以降は自己負担
といったパターンがあります。不合格でも領収書自体は同じように取得できますので、社内規程を確認した上で、必要なら上長に相談しておきましょう。
Q. 会社名が入っていない個人宛の領収書でも大丈夫?
A. 多くの企業では、
- 個人名義の領収書(受験者=立替者)
- クレジットカード利用明細
の組み合わせで精算を認めることがあります。会社名入りが必須かどうかは企業のポリシー次第ですが、もし「会社名入り必須」と言われた場合は、Microsoft 認定資格サポートに相談し、会社名入りの書類を発行できるか確認するとよいでしょう。
Q. 領収書が英語表記でも問題ないですか?
A. 海外サービスの利用が一般的になっているため、英語表記の領収書を受け付けている会社は増えています。必要に応じて、
- 社内申請書に日本語で補足説明を書く
- 「受験料」「資格試験名」などの簡単な日本語訳を追記する
といった形で補足しておくと、承認者や経理担当者が確認しやすくなります。
Q. 外貨(USD 等)で支払った場合の円換算はどうなりますか?
A. 多くの場合、
- クレジットカード会社の利用明細に記載された換算レート
- 会社が定めた社内レート(経理部門が一元管理)
のいずれかで処理されます。領収書には外貨の金額しか書かれていないこともあるため、クレジットカード利用明細を併せて添付しておくと、経理が処理しやすくなります。
まとめ:まずはメール、次に My Receipts、それでもダメならサポートへ
Microsoft 認定試験の受験料を会社精算したい場合、まず押さえておきたいポイントを整理します。
- 最優先で探すのは Pearson VUE からの「支払い確認メール」
受験番号や金額、支払日がまとまっており、多くの会社で「実質的な領収書」として扱われる。 - 次のステップは Pearson VUE の「My Receipts/Order History」
試験予約に使ったアカウントでサインインし、PDF 領収書・請求書をダウンロードする。 - メールやダッシュボードで解決しない場合は Microsoft 認定資格サポートへ
試験番号・注文番号・宛名情報などを揃え、PDF の発行・再送を依頼する。 - バウチャーや研修パック利用時は、支払ったのが「誰か」を確認
会社や研修会社がまとめて支払っている場合、個人名義の領収書が出ないことがあるので、社内の担当部門に相談する。 - MOS など Certiport 経由の試験は、Certiport ポータルから領収書を入手
プロバイダーが異なるため、受験した試験ごとに確認する。
これらの手順を踏めば、ほとんどのケースで会社精算に必要な請求書/領収書を揃えることができます。まずは支払い確認メールと Pearson VUE の「My Receipts/Order History」を確認し、見つからない場合のみ Microsoft 認定資格サポートへ問い合わせる、という順番で対応してみてください。

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