会社支給のバウチャーがあるのに、Pearson VUE で AZ‑900 が表示されず予約できない――。この“あるある”は、アカウント紐付けや Candidate ID の重複、バウチャー属性の不一致などが複合して起きます。本記事は、原因の切り分けから最短復旧の手順、サポートへの伝え方テンプレまでを一気通貫でまとめました。
状況の整理(今回の相談シナリオ)
・会社(Capgemini)から支給されたバウチャーコードはあるが、Pearson VUE のサイトで AZ‑900 試験が一覧に表示されず予約できない。
・Pearson VUE サポートからは「受験者プロファイルが登録されていない」と案内された。
・自分ではサインインできるが、試験一覧に AZ‑900 が出てこない。
同様の事象は、アカウント情報の不整合またはバウチャーの属性不一致であることがほとんどです。まずは「どちらの系統の問題か」を素早く切り分け、適切な窓口へ正しく情報を渡すことが解決の近道です。
最初に結論:解決の全体像
- Microsoft Credentials Support(Microsoft Learn サポート)にチケットを起票し、学習アカウント(Microsoft 認定プロファイル)側の不整合を調査依頼します。
- Pearson VUE 側の紐付け検証(Microsoft 認定プロファイル ⇔ Pearson VUE アカウント間)を実施。必要に応じて Candidate ID の統合作業を依頼します。
- バウチャーの健全性チェック(有効期限・対象試験コード・地域/提供元の制約)を行います。
- ブラウザー/遷移経路のセルフチェック(キャッシュクリア、別ブラウザー、シークレットウィンドウ、Microsoft Learn 側の「スケジュール」からの遷移)で一時的要因を排除します。
- 企業配布や Certiport 経由など特殊経路の場合は、社内 L&D/IT ヘルプデスクやCertiport サポートへも並行連絡して差分を埋めます。
上記のうち、1 と 2が核となる手順です。以降で具体的な実施方法と失敗しがちな落とし穴を実例ベースで解説します。
なぜ「AZ‑900 が表示されない」のか:よくある原因と対処マップ
| 症状 | 想定原因 | 一次確認ポイント | 実効性の高い対処 |
|---|---|---|---|
| サインインはできるが、AZ‑900 が試験一覧に出ない | Microsoft 認定プロファイルと Pearson VUE の紐付け不備、または Candidate ID 重複 | Microsoft アカウントのメール種別(会社/個人/別テナント)と氏名・生年月日の表記揺れ | Microsoft Credentials Support にアカウント照会、Pearson VUE に Candidate ID 統合依頼 |
| 「受験者プロファイルが登録されていない」と言われた | 初回自動生成の認定プロファイルが未完成、または別メールで生成され重複 | 過去に別メールや旧社用アカウントで試験予約/受験歴がないか | Learn ダッシュボードのプロファイル更新、サポートに統合/修正を申請 |
| バウチャー入力まで進むが適用できない/試験が合わない | バウチャーの対象試験コード不一致、地域/提供元制約、期限切れ | バウチャー記載の試験コード(AZ‑900)、有効期限、適用対象(ピアソン/Certiport) | 社内 L&D に再発行依頼、または適正な予約経路へ誘導 |
| 会社配布の学習ポータル経由で遷移すると表示されない | SSO 経由の別テナントで新規プロファイルが生成され分断 | URL 直打ち/Learn 経由の遷移で挙動が変わるか | 個人/会社アカウントのどちらを正とするか決め、サポートに統合依頼 |
| ブラウザーを変えると時々見える/見えない | キャッシュ/クッキーや既存セッションの矛盾 | シークレットウィンドウでの再現性 | キャッシュ削除、完全ログアウト、別ブラウザーでの再試行 |
まずやるべき 10 ステップ(最短復旧ガイド)
- 全端末で Microsoft と Pearson VUE を完全ログアウトし、ブラウザーのキャッシュ・クッキーを削除。
- シークレット/プライベートウィンドウでサインインし直し、別ブラウザー(例:Edge/Chrome/Firefox/Safari)でも再現性を確認。
- Microsoft Learn の認定ダッシュボードで、氏名(ローマ字/漢字の並びやミドルネーム)、生年月日、地域、電話番号を最新に更新。
- Learn 側の「スケジュール」ボタンから Pearson VUE へ遷移し、試験選択が表示されるか確認。
- Pearson VUE の「アカウント設定」で、プロフィール情報(氏名・生年月日・住所)が Learn 側と一致しているかを突き合わせ。
- 一致しない場合は、Pearson VUE サポート(チャット/電話)に「Microsoft 認定プロファイルの Candidate ID 統合可否」を照会。
- サポート連絡時は、Microsoft アカウントのメール、MCP ID(分かれば)、バウチャーコードを準備(下にテンプレあり)。
- バウチャーの有効性(有効期限・対象試験 AZ‑900・提供元/地域)を確認。企業配布バウチャーは発行元に適用条件がある場合が多い。
- もし Certiport 由来のバウチャー/実施方式であれば、Certiport サポートへ連絡(企業/学校経由の発行はそちらが正窓口のことがある)。
- 予約画面が表示されたら、複数候補日の空き枠を手元に用意し、完了まで一気に進める(直近枠は埋まりやすい)。
サポートへの依頼を成功させるコツ(テンプレ付き)
Microsoft Credentials Support(Microsoft Learn サポート)向け
目的は「認定プロファイルの正・誤と重複の有無」を確定させることです。以下の情報を一度に伝えると、往復が減り解決が早まります。
- 氏名(漢字/ローマ字の双方、旧姓がある場合は前歴も)
- 生年月日
- Microsoft アカウントのメールアドレス(会社/個人/旧会社/学内など該当するもの全て)
- 過去の受験歴やデジタルバッジの有無(あれば発行年月)
- 今回の事象(AZ‑900 が一覧に出ない、Pearson VUE 側でプロファイル未登録と言われた 等)
送付メッセージ例
Microsoft Credentials Support 御中
AZ‑900 の試験予約で、Pearson VUE 側に「受験者プロファイル未登録」と言われ、Microsoft Learn 側からは試験一覧に AZ‑900 が表示されません。
可能であれば、認定プロファイルの重複/不整合の有無をご確認いただき、必要に応じて統合をご支援ください。
・氏名:Yamada Taro(山田 太郎)
・生年月日:1990/01/23
・使用メール:[email protected](現職)/ [email protected](個人)
・受験歴:なし
・バウチャー:企業支給(AZ‑900 用)
Pearson VUE サポート(チャット/電話)向け
狙いは「Microsoft Candidate ID の特定/統合」と「アカウント紐付けの修復」です。以下を冒頭で伝えるとスムーズです。
- Microsoft アカウントのメールアドレス(予約に使っているもの)
- 認定プロファイル(旧 MCP ID または Candidate ID)※分かる範囲で
- バウチャーコード(後半桁を伏せても可)
- 事象の要約(AZ‑900 が試験一覧に出ない/Learn 側からの遷移でも同様)
会話の切り出し例
AZ‑900 を予約したいのですが、試験一覧に表示されません。Microsoft Learn からの遷移でも同様です。
Microsoft アカウントは [email protected] で、旧 MCP ID は不明です。
Microsoft Candidate ID の重複や、アカウント紐付けの不整合がないかご確認いただけますか。必要なら統合をお願いします。
企業支給バウチャー(AZ‑900 用)も所有しており、適用可否も確認したいです。
バウチャーの健全性チェック:見落としやすい 5 要素
- 有効期限:企業発行は短めに設定されるケースが多く、月末 23:59(発行元タイムゾーン)で切れる場合があります。
- 対象試験コード:AZ‑900 以外(例:PL‑900)や配列違い(AZ900 のような表記揺れ)だと弾かれます。
- 提供元/適用先:発行元が Pearson VUE/Certiport のどちら向けか。片方専用だと他方では使用不可です。
- 地域/通貨制約:国・地域指定があるバウチャーは、アカウントの「住所」や予約地域と整合していないと適用不可です。
- 名寄せ情報:氏名の表記揺れ(全角/半角・ミドルネーム・順序)で本人一致判定に失敗することがあります。
| 項目 | 確認方法 | 問題があった場合の対処 |
|---|---|---|
| 有効期限 | バウチャー通知メールや社内ポータルの記載 | 発行元/社内 L&D に期限延長または再発行相談 |
| 試験コード | 「AZ‑900」で完全一致しているか | コードが異なる場合は正しい試験用のバウチャーを再手配 |
| 適用先 | 「Pearson VUE 用」「Certiport 用」の明示 | 適用先に合わせた予約サイト/手順へ切り替え |
| 地域/通貨 | 住所・国情報が Learn と Pearson VUE で一致しているか | 住所を正確化し、必要ならバウチャーを地域対応版へ交換 |
| 氏名表記 | パスポート/運転免許などの英字表記と一致しているか | Learn/Pearson VUE の双方で表記を合わせ、サポートに統合依頼 |
セルフチェックで改善する小さなテクニック
- ブラウザー拡張(広告ブロッカー/翻訳/スクリプト制御)が影響することがあります。アドオン無効のプロファイルで試すと改善するケースが多数。
- VPN を使っている場合、予約地域と IP 地域の矛盾で画面遷移に失敗することがあります。VPN は一時的に切断して再試行。
- ログイン状態の取り違えを防ぐため、Microsoft アカウントを一度全てサインアウトし、予約に使用する 1 つだけで再サインインしてください。
- Learn 側の「スケジュール」ボタン経由で Pearson VUE に入ると、対象試験が事前に指定された状態で開くため、一覧に出ない問題を回避できることがあります。
「Candidate ID 重複」問題を理解する
初回ログイン時、Pearson VUE は Microsoft の情報から「Microsoft Candidate ID」を自動生成します。複数メール/異表記でログインすると、別人として複数の Candidate ID ができることがあり、その結果、過去の受験履歴や対象試験が正しく引き継がれず、AZ‑900 が選べない現象が起きます。
この場合は、「重複 Candidate ID の統合」をキーワードに、Pearson VUE サポートへ統合申請をかけるのが定石です。統合には本人確認のための情報(氏名・生年月日・住所・関連メール)が必要で、処理後に試験一覧が正常化する例が多く報告されています。
ケーススタディ(すぐ使える実践例)
ケース A:会社配布バウチャー + 会社メールで SSO ログイン
会社 SSO で Learn に入ると、会社テナント用のプロファイルが新規に作成され、個人 Microsoft アカウントのプロファイルと分断されることがあります。結果、Pearson VUE では別人扱いになり AZ‑900 が表示されないことがあるため、どちらのアカウントを正とするかを決め、不要な方を統合/破棄してもらうのが近道です。
ケース B:以前に学生メールで受験、今回は社会人メールで予約
旧メールアドレスで作られた Candidate ID が残っており、履歴や資格が分散。Learn 側で氏名/生年月日を統一し、Pearson VUE に Candidate ID 統合を依頼したところ、即日で AZ‑900 の一覧表示が復旧した例があります。
ケース C:Certiport のアカウントを持っている
AZ‑900 は Pearson VUE 実施が一般的ですが、学習プログラムや教育機関経由のバウチャーは Certiport 用に発行されている場合があります。バウチャーの適用先が Certiport の場合、予約サイトを切り替えるか、発行元に Pearson VUE 用へ交換を相談してください。
社内関係者への依頼文テンプレ(L&D/IT ヘルプデスク)
件名:AZ‑900 予約不可(バウチャーあり)— アカウント統合またはバウチャー属性確認のお願い
内容:
・Pearson VUE で AZ‑900 が一覧に表示されず予約できません。
・Learn 側のプロファイル情報を更新済み、ブラウザーのキャッシュクリア済みです。
・企業支給バウチャー(AZ‑900)を保有しています。
依頼事項:
1)バウチャーの有効期限・対象試験・適用先(Pearson VUE/Certiport)の確認
2)必要に応じて再発行または属性変更
3)(該当時)SSO 経由で生成された別プロファイルの有無確認
よくある質問(FAQ)
Q:AZ‑900 は自宅からのオンライン受験(OnVUE)も選べますか?
A:一般に可能です。ただし、受験環境チェック(カメラ・マイク・ネットワーク)、本人確認書類の表記(氏名の英字表記)、静穏な受験環境の準備が必要です。予約途中の「受験方式」で会場/オンラインを選びます。
Q:氏名の英字表記がパスポートと少し違います。すぐ直すべき?
A:はい。Learn と Pearson VUE の双方で同一表記にしてください。ミドルネームやハイフンの有無、全角/半角の差でも本人一致に失敗することがあります。
Q:バウチャーの国指定が会社所在地と異なる場合は?
A:多くの場合、そのままでは適用できません。住所/地域情報の整合をとり、バウチャー発行元に地域適合版への交換を相談してください。
Q:Pearson VUE では「プロファイル未登録」、Learn では問題なしと言われました。
A:Candidate ID 重複の可能性が高いです。Pearson VUE サポートへ統合を依頼し、Learn 側の情報(氏名・生年月日・メール)を併記して照会してください。
Q:バウチャー入力画面まで進めたが、最後にエラーで戻されます。
A:ブラウザー拡張やネットワークの影響、名寄せ失敗、地域/税の計算不一致が考えられます。拡張無効のシークレットウィンドウとVPN 無効で再試行し、改善しなければサポートにスクリーンショットと時刻を添えて照会しましょう。
エラーメッセージの読み方と初動
| 表示/案内の例 | 意味合い | 初動 |
|---|---|---|
| 受験者プロファイルが登録されていない | Candidate ID 未生成または別アカウントに存在 | Learn 情報の更新 → Pearson VUE に Candidate ID 発番/統合依頼 |
| 試験が一覧に表示されない | 対象試験への権限/適用条件が満たされていない | Learn 経由での遷移、バウチャー属性確認、地域/氏名整合チェック |
| バウチャーが無効 | 期限切れ、対象外試験、適用先違い | 発行元に再発行または適用先変更を依頼 |
48 時間で解決するための行動計画
Day 1(午前)
- Learn プロファイルの整備(氏名/生年月日/住所)
- シークレットウィンドウで Learn → Pearson VUE に遷移し再現確認
Day 1(午後)
- Microsoft Credentials Support にチケット起票(必要情報を一括添付)
- Pearson VUE サポートに Candidate ID 統合を依頼
Day 2
- バウチャー属性を社内 L&D に確認。必要なら再発行依頼
- 表示が復旧したら即予約。候補日を 3 つ以上用意して押さえる
再発防止チェックリスト
- 予約/受験に使用するMicrosoft アカウントを一本化(会社/個人/旧会社/学内の混用禁止)
- 氏名表記は政府発行 ID と完全一致(ミドルネーム、スペース、ハイフン、順序)
- 住所・国・電話番号は Learn と Pearson VUE で同一にする
- バウチャーは期限・試験コード・適用先を受領直後に検査し、不一致は即日申告
- 予約はLearn の「スケジュール」ボタン経由を基本動線にする
この問題を速く解くための「思考の順番」
- 事象の再現性を確認(別ブラウザー/シークレット/別端末)
- アカウントの正当性を確定(どのメールを正とするか)
- プロファイルの同一性を担保(氏名/生年月日/住所の一致)
- Candidate ID の重複排除(統合申請)
- バウチャー属性の整合(期限・試験コード・適用先・地域)
セキュリティと個人情報の扱い
サポートとのやり取りでは、生年月日・住所・バウチャー番号など機微情報の扱いに注意してください。メールやチャットに貼るスクリーンショットは、不要な情報(他のバウチャー番号や個人情報)をマスキングしてから共有しましょう。社内共有時も同様に最小限の情報に留めてください。
まとめ:AZ‑900 が一覧に出ないときの要点
- 一般 Q&A フォーラムでは扱えないため、Microsoft Credentials Supportが一次窓口。
- Pearson VUE との紐付け(Candidate ID)を最優先で点検し、必要なら統合を依頼。
- バウチャーの有効性(期限・試験コード・適用先・地域)を確認し、企業配布なら社内 L&D と連携。
- ブラウザー/遷移経路のセルフチェックで一時的要因を排除。
- 予約画面に到達したら、候補日を複数用意し、完了まで一気に進めるのがコツ。
ポイントは「アカウント統一→Candidate ID 正常化→バウチャー整合」の 3 段ロケットです。順番を間違えず、サポートには必要情報を最初からまとめて渡す。これで多くの AZ‑900 予約不可案件は短時間で解消できます。
付録:連絡時の情報チェックシート(コピーして使えます)
| 項目 | 記入例 | 必須 |
|---|---|---|
| 氏名(英字/漢字) | Yamada Taro / 山田 太郎 | 必須 |
| 生年月日(YYYY/MM/DD) | 1990/01/23 | 必須 |
| Microsoft アカウント(予約に使用) | [email protected] | 必須 |
| その他の関連メール | [email protected](個人)/ [email protected](旧会社) | 任意 |
| MCP ID / Candidate ID | 不明(過去に学生メールで受験歴あり) | 任意 |
| 対象試験 | AZ‑900 | 必須 |
| バウチャーコード | XXXXX-XXXXX-XXXXX(後半伏字可) | 必須 |
| バウチャー有効期限 | 2025/12/31 23:59 | 必須 |
| 適用先 | Pearson VUE / Certiport | 必須 |
| 事象概要 | 試験一覧に AZ‑900 が表示されない。Learn 経由でも同様。 | 必須 |
| 再現手順 | シークレットウィンドウでログイン → 試験検索 → 表示なし | 任意 |
| 試した対処 | キャッシュ削除、別ブラウザー、VPN 無効化 | 任意 |
| 希望対応 | Candidate ID 統合と予約表示の復旧 | 必須 |
最後に:トラブル時こそ「正しい窓口 × 正しい情報」の二本柱を
AZ‑900 の予約不具合は、単発の UI バグではなく、アカウントとバウチャーの設計的なすれ違いで起こる“構造的な現象”です。だからこそ、Microsoft Credentials SupportとPearson VUE サポートに、必要十分な情報を先回しで提示し、Candidate ID の統合とプロファイルの整合を同時並行で進めるのが定石です。この記事のテンプレとチェックシートを活用し、最短で予約へ到達してください。

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