Minecraft Bedrock EditionでRealmsに参加できない時の原因と対処方法

Minecraft Bedrock Editionのマルチプレイは、友人との冒険を共有できる醍醐味の一つです。しかし、Realmsに参加しようとした際にエラーが出てしまうと、せっかくの楽しみが台無しになります。ここでは、原因や解決策を丁寧に解説します。

Minecraft Realmsとは?

Minecraft Realmsは、公式が提供するクラウドホスティング型のワールド共有サービスです。無料で利用できるマルチプレイの「マルチサーバー」とは異なり、月額制であるものの、公式がサーバー管理を行うため、プレイヤー側の負担を大幅に軽減できます。サーバー設定やワールドのアップデートを自動で処理してくれるため、常時稼働の安定したゲーム環境を楽しめるのが大きな特長です。

Realmsの概要

Realmsを利用すると、ホストとなるプレイヤーがRealm(サーバー)を作成し、招待されたフレンドが自由に参加できるようになります。Bedrock Editionの場合、スマートフォンやコンソール機器、Windows 10版など多くのプラットフォームから同じワールドにアクセスできるのも魅力です。最大10人まで同時接続が可能なプランや、一時的にユーザー数を増やせるオプションなどもあります。

Realmsの利点

  • 公式提供の安心感:サーバー運用におけるトラブルシューティングを公式が対応するため、大規模Modや特殊な設定を必要としない場合には、個別サーバーを立てるよりも手間がかかりません。
  • クロスプラットフォームに対応:家庭用ゲーム機やPC、モバイルなどさまざまな環境から同じワールドに参加できます。
  • 自動バックアップ:リアルタイムでワールドがバックアップされるため、万が一データが破損した場合でも、過去の状態へロールバックできます。

Realmsに参加できない問題の概要

Realmsが便利な一方、以下のような状況で参加がブロックされるケースがあります。

エラーメッセージの詳細

Realmsに参加できないときに表示される代表的なエラーメッセージは、
Failed attempt to join realm. Please try again later.
といった文言です。これは一般的に通信が確立できない、あるいはRealms側が参加をブロックしている場合に表示されます。

どのような状況で発生するか

  • 以前は問題なく参加できていたのに、ある日突然エラーが出始めた
  • 他のアカウントや別のRealmには参加できるが、特定のRealmだけ入れない
  • 新しいISP契約やルーターのファームウェアアップデートなど、外部環境が変化した後に不具合が発生する
  • ゲーム本体のバージョンにズレがある、あるいはRealmsのオーナー側が更新を怠っている

こうした症状から推測できるのは、クライアントとサーバー間のバージョン不整合やネットワーク関連の問題、またはアカウント固有の設定不備など、複合的な要因が絡んでいる可能性です。

原因と対処法

Realmsに参加できない問題を解決するためのステップを、可能性が高い順に紹介します。実際にエラーに遭遇した場合は、トラブルシュートの目安として参考にしてください。

1. Realm側の更新状況を確認する

最初にチェックすべきは、Realmsのオーナーが最新バージョンのMinecraft Bedrock Editionを使用しているかどうかです。バージョンが古いままだと、クライアントが最新バージョンでも接続に失敗することがあります。

Minecraftのバージョン整合性

Minecraft Bedrock Editionは、頻繁にアップデートや不具合修正が行われています。オーナーと参加者が同じバージョンを利用していないと、マルチプレイに不整合が生じるリスクが高まります。クライアント側は自動更新されている場合が多い一方、Realmsのワールドデータが古い状態だと問題が発生します。

対処法:

  • Realmsのオーナーに連絡し、最新のアップデートが適用されているか確認する
  • オーナー自身がゲームを再起動する、あるいはRealms管理画面で最新バージョンへのアップグレードを手動で行う

2. ネットワーク環境の確認

Realmsの問題の多くは、プレイヤー個人のネットワーク設定や回線の品質に起因していることがあります。ISP(インターネットサービスプロバイダ)のアップデートやルーターの再起動忘れなどが原因となっているケースも少なくありません。

ルーターと回線の基本チェック

  • ルーターの再起動:長期間電源を入れっぱなしのルーターは、メモリリークやキャッシュ肥大によって通信が不安定になることがあります。再起動することでネットワークがリフレッシュされ、問題が解消される可能性があります。
  • 有線接続の検証:Wi-Fi経由で繋いでいる場合、電波干渉などで通信速度が低下していることがあります。可能であれば、LANケーブルによる有線接続を試して問題が改善するか確認すると良いでしょう。
  • ISPの影響:特定のプロバイダでゲームサーバーとの相性が悪くなるケースや、プロバイダの一時的な不具合で通信が制限されていることもあります。公式サイトやSNSで障害情報が出ていないかチェックしてください。

ポート開放やファイアウォール

Minecraft Bedrock EditionのRealms接続では特定のポートを利用します。通常、ホームルーターはUPnPなどの機能によって自動的に必要なポートを開放する仕組みがありますが、何らかの理由で正しく設定されていない場合があります。

  • 使用されるポート番号(参考)
  • UDP 19132、19133(Bedrock Edition用)
  • TCPは特定の通信で補助的に使用される場合があります

ファイアウォールやセキュリティソフトがポートをブロックしていないか確認してください。ルーターの管理画面にログインし、ポート転送(Port Forwarding)の項目をチェックすることも有効です。

ネットワーク設定のリセット(Windows 10/11など)

Windows 10/11でプレイしている場合は、ネットワーク設定をリセットするコマンドを試すと改善される可能性があります。
以下の例は、Windowsのコマンドプロンプト(管理者権限)で実行する手順です。

ipconfig /release
ipconfig /renew
ipconfig /flushdns
netsh int ip reset
netsh winsock reset

上記コマンドを順に実行し、PCを再起動してください。これにより、DNSキャッシュやIP設定などが初期化され、ネットワーク関連のトラブルを解決できる可能性があります。

3. 公式サポートへの問い合わせ

各種対処を試しても問題が解決しない場合は、Minecraft公式の「Realms Support」に問い合わせるのが最も確実な方法です。エラーメッセージの内容や、いつから問題が発生しているかなど、詳細な情報を伝えることで、サポート担当者が原因を特定しやすくなります。

問い合わせ時のポイント

  • エラー画面のスクリーンショット:具体的なエラーメッセージや表示コードがあれば共有すると、トラブルシュートがスムーズに進みます。
  • 利用環境の情報:使用しているOSやMinecraftのバージョン、インターネット接続の種類(有線/無線)などを整理しておきましょう。
  • 問題が起きたタイミング:いつ頃から問題が発生したのか、直前に何か変更を加えたか(ルーター交換、マイクロソフトアカウントの設定変更など)を伝えるとより的確なアドバイスを得やすくなります。

実際の問い合わせは公式サポートフォームから行えます。カスタマーサポートを選択する際は「Realms Support」の項目を指定して、状況をできる限り詳しく書き込むようにしましょう。

4. その他の対処法

上記で紹介した対処法以外にも、状況に応じて試してみる価値がある方法をまとめました。複合的な原因が絡んでいる場合、複数のアプローチを組み合わせると改善につながる可能性が高まります。

ゲーム本体やクライアントの再インストール

クライアント側のファイルが破損していると、正常に接続できなくなることがあります。特にモバイル版やWindowsストア版では、アップデートや通信状況が不安定なときにファイルが一部壊れるケースも報告されています。再インストールやアプリのキャッシュクリアを試すと良いでしょう。

ローカルファイル・キャッシュのクリア

ゲームの一時ファイルやキャッシュが肥大化すると、ロード時やサーバーとの同期の際にエラーを引き起こす場合があります。以下はプラットフォーム別の例です。

  • Windows 10/11:アプリ一覧からMinecraftを探し、「詳細オプション」や「ストレージ設定」などからキャッシュをクリアできる場合があります。
  • iOS/Android:アプリごとにキャッシュを消去する機能や、一度アンインストールして再インストールする方法があります。
  • Xbox/PlayStation/Nintendo Switch:コンソールのシステム設定からキャッシュクリア機能が提供されている場合があるので、公式ドキュメントを参照してください。

Xboxアカウント・Microsoftアカウントの接続設定

Minecraft Bedrock Editionでマルチプレイを行うには、XboxアカウントやMicrosoftアカウントの連携が必須となります。サインイン状態に問題があると、Realmsへの参加やフレンド招待がブロックされるケースもあります。

  • アカウントの再ログイン:サインアウト後、再度サインインしてみる。
  • プライバシー設定:マイクロソフトアカウントのプライバシー設定で、マルチプレイの許可が有効になっているか確認する。
  • Xbox Liveサービス状況:Xbox Live側で障害やメンテナンスが発生している場合、マルチプレイ全般が使えなくなります。公式ステータスページを確認してください。

トラブルの回避策と予防

Realms参加のトラブルを未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスやアップデート確認が欠かせません。以下の点を習慣化すると、エラーが起きにくい環境を保てます。

定期的なアップデートチェック

Minecraft Bedrock Editionは特に更新頻度が高いため、ゲームの起動時には常にアップデートがないか確認しましょう。オーナー側も参加者側もバージョンを揃えておくことで、不整合を避けられます。

ネットワーク機器の定期再起動

家庭で利用しているルーターやモデムは、数週間・数カ月に一度程度で構いませんので、適度に再起動しておくとネットワーク環境が安定しやすくなります。

アカウントと認証情報の管理

複数のデバイスで同一アカウントを利用している場合、認証情報が競合してしまうことがあります。常に正しいパスワードとサインイン状態を管理し、異なるデバイスで頻繁にアカウントを切り替えるような使い方は避けましょう。

バックアップの活用

Realmsは自動的にワールドをバックアップしてくれるため、不具合が発生したときに過去のデータに戻すことが可能です。参加エラーが続く場合は一度ワールドをバックアップから復元して、正しく動作するかテストしてみるのも手段の一つです。

表で見る主なエラーパターンと対処の早見表

以下の表は、Minecraft Bedrock EditionのRealmsに参加できないときによく見られるエラーやトラブル内容と、対処のヒントをまとめたものです。

エラーメッセージや症状原因の可能性対処のヒント
Failed attempt to join realm. Please try again later.ネットワーク不安定 / アカウント問題ルーター再起動、ネットワーク設定リセット、Xboxアカウント再ログイン
Could not connect: Outdated serverRealmsバージョンの不一致 / ゲーム本体の更新不足Realmsオーナーに連絡して最新バージョンか確認、クライアント側もアップデート
You cannot play online multiplayer because…アカウントのプライバシー設定 / 制限付きアカウントMicrosoftアカウントの設定確認、家族アカウントの制限がかかっていないかチェック
Could not connect: Nullキャッシュや一時ファイルの破損、サーバー障害ゲーム再インストール、キャッシュクリア、公式サーバーステータスの確認
Unexpected error occurred複合的なエラー / サービス一時的ダウン時間をおいて再接続、サポートへの問い合わせ、公式SNSやフォーラムでの障害情報確認

上記の対処策を試しても解決しない場合、コミュニティフォーラム(Redditなど)で同様の問題が報告されていないか検索するのもおすすめです。ゲームのアップデート直後に不具合が多発しているケースなど、タイミングごとのトラブル事例を知ることができます。

まとめ

Minecraft Bedrock EditionのRealmsに参加できない問題は、バージョン不一致やネットワーク設定の不備など、さまざまな原因が考えられます。トラブルに遭遇した際は、まず以下のポイントを押さえて一つずつ確認してみてください。

  1. Realm側のバージョン整合性
  • オーナーが最新バージョンを利用しているか、クライアントとのバージョンが一致しているかチェックする。
  1. ネットワーク環境の安定性
  • ルーター再起動、有線接続の検証、ISPの障害情報確認など、通信環境を見直す。
  1. アカウント関連の設定
  • Xboxアカウントのプライバシー設定やサインイン状態を確認。Microsoftアカウントとの連携状況も要チェック。
  1. キャッシュ・クライアントのリセット
  • ゲームの再インストールやアプリキャッシュのクリアで、破損ファイルを一掃してみる。
  1. 公式サポートへの問い合わせ
  • 上記を全て試しても改善しない場合は、スクリーンショットや詳細情報を添えて「Realms Support」に連絡する。

Realmsは公式が管理する安心できるマルチプレイ環境ですが、複数の要因が絡むとトラブルシューティングが複雑になりがちです。今回紹介した対処法を順番に試せば、多くの場合は問題解決につながるでしょう。それでも解消しない場合は、MojangやMicrosoftのサポートチームが力になってくれますので、適切な情報を整理のうえで連絡してください。ぜひスムーズにRealmsへ参加し、大切な仲間との冒険を思う存分楽しんでください。

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