PC Game Passを活用すれば、多彩なゲームライブラリを定額で楽しむことができます。しかし「クラウドゲーム専用なのか、それともダウンロードして遊べるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、PC Game Passの特徴や利用方法、Macユーザーでも楽しめる手段などを詳しく解説します。
PC Game Passはクラウドゲーム専用? それともダウンロードして遊ぶ?
PC Game Pass(旧称:Xbox Game Pass for PC)は、Microsoftが提供するWindows向けのゲームサブスクリプションサービスです。多くのタイトルが月額料金内で遊び放題となるお得なプランですが、「ゲームをどのようにプレイするのか」を知っておくと、よりスムーズに利用できます。
PC Game Passの概要
PC Game Passは、Windows 10やWindows 11などのPC環境で人気タイトルを含む多数のゲームをプレイできるサブスクリプションサービスです。加入中は定額料金を支払うだけで、ライブラリ内の対象タイトルを自由にダウンロードし、ローカル環境でプレイできます。
一方、Game Passシリーズには「Game Pass Ultimate」という上位プランも存在し、こちらにはクラウドゲーミング機能(通称:xCloud)やXbox Live Gold、コンソール向けGame Passなどが含まれます。そのため、クラウドゲームを利用したい場合は、PC Game Pass単体ではなくGame Pass Ultimateの契約が必要となるケースがあります。
ダウンロードプレイのメリット
- 遅延が少ない
クラウドゲームに比べ、ローカルにデータがあるため通信遅延が少なく、快適な操作感が得られます。 - 画質の安定
ネットワーク環境に左右されにくく、自分のPCの性能に応じた最適なグラフィック設定が可能です。 - オフラインプレイも可能なタイトルがある
タイトルによっては、オフライン状態でも起動できるものも存在します(一定期間ごとにライセンス認証が必要な場合あり)。
デメリット
- ストレージの確保が必要
大容量のゲームも多く、SSDやHDDの空き容量をしっかり確保しておく必要があります。 - PCのスペックが必要
CPUやGPUなどPCのハードウェアスペックによっては、快適に遊べない場合があります。 - インストールに時間がかかる場合がある
回線速度によっては、ダウンロードに相応の時間を要します。
PC Game Passとクラウドゲームの関係
現状(2024年時点)では、PC Game Pass自体にはクラウドゲーム機能は付属していません。クラウドゲーム(xCloud)を利用するためには、Game Pass Ultimateのプランが必要とされています。
ただし、今後Microsoftの戦略変更などでPC Game Passにもクラウド機能が追加される可能性は否定できません。公式にアナウンスされていないため、あくまでも予想の域を出ませんが、Microsoftはクラウドゲーミングに力を入れているので、追加サービスとして検討される余地はあるでしょう。
Game Pass Ultimateとの違い
| プラン名 | PC向けダウンロード | クラウドゲーム | コンソール向けタイトル | Xbox Live Gold | 料金帯(例) |
|---|---|---|---|---|---|
| PC Game Pass | ○ | ×(現状) | ×(コンソール版なし) | × | 850~1,000円/月前後 |
| Game Pass (コンソール) | × | × | ○ | × | 850~1,000円/月前後 |
| Game Pass Ultimate | ○(PC含む) | ○(xCloud) | ○ | ○ | 1,100~1,300円/月前後 |
上記の通り、単純にクラウドゲームを楽しみたいのであれば、Game Pass Ultimateを検討するのが一般的です。
MacユーザーはどのようにPC Game Passを楽しめる?
Mac向けにMicrosoftが公式サポートしているわけではありません。しかし、Macユーザーでも工夫次第でPC Game Passのゲームをプレイできます。代表的な方法としては以下の3つが挙げられます。
1. Boot Campを利用する
IntelベースのMacであれば、Boot Campアシスタントを使ってWindowsをインストールし、ネイティブ環境でPC Game Passを利用する方法があります。
- メリット
- ネイティブのWindows環境で動くため、パフォーマンス的に最も安定。
- ドライバを正しくインストールすれば多くのゲームが快適に動作。
- デメリット
- M1/M2チップを搭載したAppleシリコンのMacでは公式にBoot Campが利用できない。
- macOSとWindowsを切り替えるには再起動が必要。
- ディスク領域を分割する必要がある。
2. 仮想マシン(Parallels、VMwareなど)を利用する
仮想化ソフトウェアを使ってWindows環境を構築し、その上でXboxアプリからGame Passのゲームをダウンロード・プレイする方法です。
- メリット
- macOSを終了せず、必要に応じてWindowsを立ち上げられる。
- AppleシリコンでもParallelsなどの一部ソフトではARM版Windowsを動かせる。
- デメリット
- エミュレーションオーバーヘッドがあるため、ゲーム性能が低下する可能性が高い。
- DirectXなどの3D関連機能で不具合が起こる場合がある。
- ソフトウェアのライセンス費用がかかる(Parallelsなど)。
3. クラウドゲーミングサービスを併用する
Macのブラウザや専用アプリを介してクラウドゲーミングを利用することで、Windows用ゲームを間接的にプレイする方法です。ただし、PC Game Passには2024年時点でクラウド機能がないため、Game Pass UltimateのxCloud機能や他社のクラウドサービス(例:NVIDIA GeForce Nowなど)を活用する必要があります。
- メリット
- Macの性能に左右されにくい(ネットワーク速度は重要)。
- Appleシリコンでも基本的には関係なく利用可能。
- デメリット
- クラウドサービスの利用料金や、対応ゲームの問題が発生する。
- 一部のタイトルがクラウド非対応の場合がある。
- ストリーミングの遅延や画質がネット環境に大きく影響される。
具体的な設定と手順
ここでは、Windows PC環境でPC Game Passを利用する場合の一般的な手順をまとめます。Macの場合はBoot Campなどを想定すると同じ手順で進められますが、仮想環境では細部が異なる場合があります。
PC Game Passの利用開始ガイド
- Microsoftアカウントの用意
すでにXboxアカウントを持っていれば流用できますが、ない場合はMicrosoft公式サイトで新規作成を行います。 - Xboxアプリのインストール
Windowsストア、もしくはMicrosoft公式サイトから「Xboxアプリ」をダウンロード・インストールします。
# 例: PowerShellを利用したインストール手順(Windows 10/11)
winget install --id 9MV0B5HZVK9Z
※実際にはGUI操作がメインになることが多いですが、上記は参考例です。
- PC Game Passへの加入
Xboxアプリ内からサブスクリプションを選択してPC Game Passに加入するか、WebブラウザでMicrosoft公式サイト経由で加入します。 - ゲームの検索・ダウンロード
Xboxアプリで遊びたいタイトルを検索して「インストール」をクリック。ネット回線の速度とタイトルの容量によってダウンロード完了までの時間が異なります。 - ゲーム起動とログイン
ダウンロードが完了したら、ゲームを起動しMicrosoftアカウントでログインしてプレイを開始します。
環境によるパフォーマンスの違い
ゲームの動作はPCのスペックに依存します。メモリ容量、CPU性能、GPU性能、ストレージ速度などが影響するため、公式推奨スペックを満たしているかをあらかじめ確認しましょう。
特に最新のAAAタイトルは高いハードウェア要件を必要とする場合があります。カジュアルなゲームは比較的軽量なものも多いですが、ハイスペックを要するゲームを楽しみたい方はGPUやCPUの性能をチェックしましょう。
PC Game Passを快適に利用するための推奨スペック(例)
| 項目 | 推奨スペック例 | 備考 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11 (64bit) | 最新のアップデートを適用 |
| CPU | Intel Core i5 第8世代相当以上 AMD Ryzen 5 3000シリーズ以上 | タイトルによってはさらなる性能が必要 |
| メモリ | 8GB以上 | 重量級タイトルは16GB推奨 |
| GPU | NVIDIA GTX 1050 Ti以上 AMD Radeon RX 560以上 | 最新タイトルならGTX 1660以上が望ましい |
| ストレージ | SSD推奨(容量100GB以上) | ロード時間短縮のためにもSSDがおすすめ |
| ネットワーク速度 | ダウンロードは光回線など高速回線が理想 | 安定した通信がゲーム体験を向上させる |
Mac+クラウドゲームの活用例
前述のとおり、MacでPC Game Passのタイトルをクラウド経由でプレイするには、Game Pass UltimateやGeForce Nowなどのクラウドゲーミングサービスの活用が基本となります。以下のような手順で利用可能です。
- Game Pass Ultimateへアップグレード
PC Game Passをすでに利用している場合、追加料金を支払う形でGame Pass Ultimateに切り替え可能です。Ultimateプランならクラウドゲーミング(xCloud)が利用できます。 - 対応デバイスのブラウザやアプリを準備
xCloudはウェブブラウザでもプレイできる場合があり、macOSでもSafariやGoogle Chrome、Microsoft Edgeなどに対応していることがあります。 - コントローラの準備
安定した操作を求めるなら、Bluetooth接続に対応したXboxコントローラーなどを用意すると良いでしょう。キーボードやマウスでもプレイできるタイトルはありますが、コントローラーでの操作に最適化されたゲームも多いためです。 - クラウドゲーミングを実行
ブラウザ上、もしくは専用アプリを介してクラウドゲーミングを起動し、好みのタイトルを選んでストリーミングプレイを開始します。なお、ネット回線速度が遅いと遅延や画質低下が発生するので注意が必要です。
将来的にPC Game Passがクラウドゲームに対応する可能性
Microsoftはクラウドゲーミングに積極的な姿勢を示しており、今後PC Game Passにクラウドゲーム機能が直接統合される可能性も考えられます。ただし、2024年時点では公式の発表はなく、あくまでユーザー側の期待や予想に留まります。
一方で、Game Pass Ultimateではすでにクラウドゲーミングが展開されているため、Microsoftとしては「クラウドを使いたいならUltimateを契約してほしい」という戦略が続く可能性もあるでしょう。
今後のアップデート情報や公式アナウンスをこまめにチェックし、PC Game Passのラインナップや新機能に注目しておくと良いかもしれません。
まとめ:クラウドゲームとダウンロードプレイの賢い使い分け
- PC Game Passはダウンロードが基本
PC Game Passそのものにはクラウドゲーミング機能が含まれておらず、ゲームはローカルにダウンロードしてプレイします。 - クラウドゲーミングを本格的に使いたいならGame Pass Ultimate
xCloudをはじめとするクラウド機能を満喫したい方は、Ultimateプランの契約を検討しましょう。 - MacユーザーはBoot Camp・仮想環境・クラウドを活用
Appleシリコン搭載のMacでも、Parallelsなど仮想化ソフトを使ったり、別のクラウドサービスを併用したりすれば、ある程度はプレイ可能です。 - 将来のアップデートに期待
公式な発表がないため確証はありませんが、Microsoftのクラウドゲーミングへの注力を考慮すると、PC Game Passにも将来的にクラウド機能が導入される可能性はあります。
ダウンロードプレイとクラウドプレイの使い分け例
| シーン | ダウンロードプレイ | クラウドプレイ |
|---|---|---|
| 高品質なグラフィック重視 | ○(PC性能に依存するが遅延は少ない) | △(ストリーミングに画質が左右される) |
| 外出先やモバイル環境 | ×(持ち運ぶPCの性能次第) | ○(デバイス性能に左右されにくい) |
| ネット回線が不安定 | ○(一度ダウンロードしてしまえばOK) | ×(安定した回線が必須) |
| Macでの利用(公式サポート) | ×(公式サポート外) | △(クラウド経由なら可能) |
どちらを選ぶかは利用シーンや環境次第です。PCのスペックが十分ならダウンロードプレイ、場所を問わず遊びたいならクラウドプレイなど、使い分けることで自分に合ったゲーム体験を得られます。
最適な選択肢を見つけよう
PC Game Passはダウンロード型のサービスであり、現時点ではクラウドゲーム機能は含まれていません。とはいえ、Game Pass Ultimateを契約したり、Boot Campや仮想環境を使ったりすることで、Macユーザーを含め幅広いプレイヤーがMicrosoftの豊富なゲームタイトルを楽しめます。
自分の環境やプレイスタイルを見極めながら、最適なプランやサービスを選択しましょう。ネットワーク環境やハードウェアの状況、コスト面などを総合的に考慮すると、満足度の高いゲームライフを実現できるはずです。

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