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Learning ActivitiesとTeachの個別アクセス制御|教育者・13歳以上の学生を分けて管理

Learning ActivitiesとTeachのアクセス制御は、2026年9月に大きく変わる予定です。Microsoft 365 Roadmap 568370では、Microsoft 365管理センターからLearning Activitiesを「教育者」と「13歳以上の学生」に分けて設定し、Teachは教育者向けに独立して有効化・無効化できるようにする計画が示されています。

特に重要なのは、Teachだけを停止しながらMicrosoft 365 Copilot Chatを継続したり、まず教育者だけにLearning Activitiesを公開したりできるようになる点です。ただし、ここでいう個別アクセス制御は、現時点ではユーザー1人ずつの制御ではなく、教育者と学生という利用者区分ごとの制御を指します。正式な設定画面や反映時間は一般提供時の管理者向けドキュメントで確認する必要があります。

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目次

Roadmap 568370で何が変わるのか

Roadmap 568370の名称は「Microsoft 365: Control access to Learning Activities and Teach」です。公式APIに掲載されている主な情報は次のとおりです。

項目内容
Roadmap ID568370
対象製品Microsoft 365
状態In development
リリース段階General Availability
一般提供予定2026年9月
対象クラウドWorldwide(Standard Multi-Tenant)
対象プラットフォームWeb
作成・更新日時2026年7月31日 21:54 UTC
日本時間での更新日時2026年8月1日 6:54ごろ

今回追加される予定の管理単位は、次の3つです。

管理対象設定できる予定の内容
Learning Activities/教育者教育者に利用を許可するかを設定
Learning Activities/13歳以上の学生対象学生に利用を許可するかを別に設定
Teach/教育者Teachを独立して有効化または無効化

これにより、「教育者には先行導入するが、学生にはまだ公開しない」「Copilot Chatは許可するが、Teachによる教材生成は停止する」といった段階的な展開がしやすくなります。

なお、Microsoft 365 Roadmapに掲載される日付は予定であり、開発状況によって延期や変更が発生する可能性があります。2026年9月を確定日として導入計画を固定せず、一般提供の開始状況を確認しながら進めることが重要です。(Microsoft)

Learning ActivitiesとTeachの違い

Learning ActivitiesとTeachは、どちらもMicrosoft 365 EducationのAI活用に関係しますが、対象者と目的が異なります。

Learning Activitiesは教育者と学生の学習活動作成機能

Learning Activitiesは、教材やノートなどの内容を基に、AIを使って対話型の練習教材を作成する機能です。

現在案内されている主な活動形式には、次のものがあります。

  • フラッシュカード
  • 穴埋め問題
  • マッチング問題
  • クイズ

教育者は学習活動を作成して学生に共有できます。13歳以上の学生は、自分のノートを基に学習活動を作成したり、教育者から共有された活動に取り組んだりできます。(マイクロソフトサポート)

ここで注意したいのが、活動を作成する権限と、共有された活動を練習する権限が同じとは限らないことです。現在の案内では、学生が活動を作成するにはCopilot Chatへのアクセスが必要ですが、教育者から共有された活動の練習は、Copilot Chatを利用できない学生でも行える場合があります。(マイクロソフトサポート)

そのため、新しいアクセス制御を検証するときは、単に画面を開けるかだけではなく、次の操作を分けて確認する必要があります。

  1. 新しい活動を作成できるか
  2. 共有リンクや参加コードから活動を開けるか
  3. 共有された活動を最後まで実行できるか
  4. 教育者が学生の実施状況を確認できるか

Teachは教育者の授業準備を支援する機能

Teachは、Microsoft 365 Copilotアプリ内で教育者向けのAIツールをまとめて利用できる機能です。

授業計画の作成、ルーブリックやクイズの下書き、文章の読解レベル変更、指示内容の差別化、教育標準への調整などに利用できます。既存教材からフラッシュカードを作成する機能も含まれます。(マイクロソフトサポート)

現在の公式ドキュメントでは、Teachは教育機関向けライセンスを持つFaculty/Staff向けの機能です。学生、一般法人ユーザー、個人向けアカウントには提供されないと案内されています。また、Teach自体を利用するために、有料のMicrosoft 365 Copilotライセンスは必須ではありません。(aka.ms)

現在のアクセス制御とRoadmap 568370導入後の違い

今回の更新を理解するには、現在の制御方法と比較すると分かりやすくなります。

対象現在公開されている主な制御方法Roadmap 568370で予定される変更
TeachCopilot Chatへのアクセスを外すことで停止Teachだけを独立して有効化・無効化
Learning Activitiesテナント全体での有効・無効や、利用画面に応じた制御教育者と13歳以上の学生を分けて設定
教育者のみの先行導入TeachとCopilot Chatの依存関係を考慮する必要がある教育者向け設定を使って導入しやすくなる
学生向けの段階展開テナント全体制御では細かく分離しにくい13歳以上の学生向け設定を独立して管理

現在の管理者向けドキュメントでは、Teachは既定で有効であり、停止するには対象者のCopilot Chatへのアクセスを外す方法が案内されています。つまり、Teachだけを止めたい場合でも、Copilot Chatまで利用できなくなる可能性がありました。(aka.ms)

Learning Activitiesについては、現在のドキュメントにMicrosoft 365管理センターの「Settings」から「Org settings」を開き、サービス設定で有効化または無効化する手順が掲載されています。ただし、この設定は組織全体に適用され、特定のユーザーやグループだけを指定できないと説明されています。(aka.ms)

Roadmap 568370は、この大まかな制御を教育者と13歳以上の学生に分け、さらにTeachを独立した設定として扱えるようにするものです。

Learning ActivitiesとTeachを教育者・13歳以上の学生ごとに制御する方法

現時点では開発中のため、新しい設定項目の正式名称や画面構成までは公開されていません。一般提供後は、次の流れで設定することになると考えられます。

Microsoft 365管理センターで機能の提供状況を確認する

まずMicrosoft 365管理センターに管理者アカウントでサインインし、組織設定やサービス設定からLearning ActivitiesとTeachの項目を探します。

現在のLearning Activities設定では、グローバル管理者またはOffice Apps管理者が必要と案内されています。ただし、新しいTeach設定を含む正式な必要ロールは、一般提供時のドキュメントで再確認してください。(aka.ms)

設定項目が表示されない場合は、次の可能性があります。

  • テナントへの展開がまだ始まっていない
  • 段階的なロールアウト中である
  • 利用中のクラウド環境が対象外である
  • 管理者ロールが不足している
  • 教育機関向けライセンスや利用者分類が正しく設定されていない

3つの利用可否を別々に決める

管理画面が提供されたら、少なくとも次の3項目について、組織の方針を決めます。

設定判断する内容
教育者向けLearning Activities教育者による学習活動の作成・共有を許可するか
13歳以上の学生向けLearning Activities学生による作成や練習へのアクセスを許可するか
教育者向けTeach授業計画、クイズ、ルーブリックなどのAI作成ツールを許可するか

設定を変更する前に、情報システム部門だけで決めず、教務担当、校内のAI利用ルール担当、個人情報保護担当とも方針をそろえておくと混乱を防げます。

テスト用アカウントで動作を確認する

設定後は、実際の利用者区分に合わせたテストアカウントで確認します。

最低限、次の組み合わせを用意すると問題を発見しやすくなります。

テストアカウント確認する内容
教育者Teachの表示、教材生成、Learning Activities作成
教育者向け機能を停止したアカウントTeachやLearning Activitiesが想定どおり制限されるか
13歳以上の学生Learning Activitiesの作成、参加コード、共有リンク
学生向け機能を停止したアカウント直接アクセスや共有リンクから利用できないか
Copilot Chatを停止した学生共有済み活動の練習可否と、新規作成の可否

現在のLearning Activities設定は、変更が組織全体に反映されるまで最大24時間かかる場合があると案内されています。Roadmap 568370による新しい設定でも同じ反映時間になるとは限らないため、一般提供後のドキュメントを確認し、設定直後のテストだけで成否を判断しないようにしてください。(aka.ms)

組織の方針に合わせた設定例

教育者だけで先行検証する場合

最初は教育者に教材作成機能を試してもらい、学生には公開しない構成です。

項目設定例
教育者向けLearning Activities有効
13歳以上の学生向けLearning Activities無効
教育者向けTeach有効

授業で学生に使わせる前に、教材の品質、誤回答の発生頻度、共有手順、校内ルールを確認できます。初めて教育向け生成AIを導入する組織に適した構成です。

Teachだけを利用する場合

教育者には授業計画やルーブリック作成を許可し、学生向けのLearning Activitiesはまだ展開しない構成です。

項目設定例
教育者向けLearning Activities無効または限定的に検証
13歳以上の学生向けLearning Activities無効
教育者向けTeach有効

教育者の授業準備支援から始めたい場合に向いています。ただし、Teach内の一部ツールがLearning Activitiesと連携する可能性があるため、一般提供後は実際の画面で利用範囲を確認してください。

学生の自主学習まで展開する場合

教育者が作成した活動だけでなく、学生自身による学習活動の作成も許可する構成です。

項目設定例
教育者向けLearning Activities有効
13歳以上の学生向けLearning Activities有効
教育者向けTeach有効

この構成では、学生向けの利用ガイドも必要です。個人情報や機密情報を入力しないこと、AIが生成した答えをそのまま正しいと判断しないこと、授業での利用範囲を明確にすることが重要です。

Copilot Chatは許可し、Teachだけを停止する場合

Roadmap 568370によって特に実現しやすくなる構成です。

項目設定例
Copilot Chat有効
教育者向けLearning Activities組織方針に応じて設定
教育者向けTeach無効

一般的な情報整理や文章作成にはCopilot Chatを利用させつつ、教材や評価資料を作成する専用機能は、校内ルールが整うまで停止できます。

導入前に確認しておきたいポイント

「個別制御」はユーザー単位とは限らない

Roadmapに明記されているのは、Learning Activitiesを教育者と13歳以上の学生に分けて設定することです。

次のような制御が可能になるとは、現時点では書かれていません。

  • 特定の教員だけに有効化する
  • 特定の学年だけに有効化する
  • セキュリティグループ単位で割り当てる
  • 学校や学部ごとに異なる設定を適用する
  • 1人ずつ例外設定を作成する

したがって、「個別アクセス制御」という表現を、ユーザー単位やグループ単位の割り当てと誤解しないことが重要です。正式な対象範囲は、一般提供時の設定画面と管理者向けドキュメントで確認してください。

13歳未満の学生は今回の対象に含まれていない

Roadmap 568370が明示している学生側の設定対象は「13歳以上」です。13歳未満の学生に対する新しい設定や利用条件は、今回のRoadmapには記載されていません。

また、管理画面が学生の年齢を自動的に判定する仕組みについても説明されていません。そのため、学校側では対象学生の分類方法、アカウント属性、ライセンス割り当てを事前に整理しておく必要があります。

新しい設定はライセンスを付与する機能ではない

アクセス制御を有効にしても、利用条件を満たしていないアカウントに機能が自動付与されるわけではありません。

Teachは現在、対象となるMicrosoft 365またはOffice 365 EducationのFaculty/Staffライセンスと、Copilot Chatが有効な環境を前提としています。Learning Activitiesにも対象ライセンスと年齢条件があります。Roadmap 568370はアクセス制御の改善であり、ライセンス条件の変更を示すものではありません。(aka.ms)

AIが生成した教材は必ず教育者が確認する

Microsoftの透明性ドキュメントでは、Learning Activitiesで生成された内容を事実として扱わず、教育者が正確性や関連性を確認する必要があると説明されています。(マイクロソフトサポート)

特に次の内容は、人による確認が欠かせません。

  • 正解と解説の整合性
  • 学年に対する難易度
  • 日本語として不自然な表現
  • 教科書や学習指導内容とのずれ
  • 差別的または不適切な表現
  • 出典のない数値や固有名詞
  • 評価基準として使用できる品質か

Learning Activitiesは練習活動を作るための機能であり、生成結果だけを根拠に成績を決定する運用は避けるべきです。

Web以外の利用画面も検証する

Roadmap 568370のプラットフォーム欄はWebです。一方、現在のTeachはMicrosoft 365 CopilotアプリのWeb、Windows、Macから利用できると案内されています。

そのため、Web管理画面で設定した結果が、次のすべてにどう反映されるかを確認する必要があります。

  • Microsoft 365 CopilotアプリのWeb版
  • Windows版
  • Mac版
  • Learning Activities Webアプリ
  • Teams for Educationから開く学習活動
  • Teachから作成した学習活動
  • 共有リンクや参加コード

Web向けRoadmapだからといって、他の画面に影響しないと判断するのは早計です。

無効化しても既存データが削除されるとは限らない

Roadmapには、機能を無効化した場合の既存活動、作成履歴、共有リンク、学生の実施結果の扱いまでは記載されていません。

アクセス停止とデータ削除は別の処理です。既存データが必要な場合は、無効化前に次の点を確認してください。

  1. 作成済み活動が再有効化後も残るか
  2. 共有リンクが引き続き有効か
  3. 学生の実施結果を閲覧できるか
  4. 教育者が作成履歴をエクスポートできるか
  5. 保持期間や削除手段が用意されているか

一般提供前に準備しておくこと

2026年9月の一般提供を待つ間に、次の準備を進めておくと導入がスムーズです。

利用方針を表にまとめる

教育者、13歳以上の学生、13歳未満の学生について、利用可否を明文化します。

利用者Learning ActivitiesTeachCopilot Chat
教育者許可/不許可許可/不許可許可/不許可
13歳以上の学生許可/不許可対象外許可/不許可
13歳未満の学生公式条件を確認対象外公式条件を確認

「AIは許可する」といった大まかなルールではなく、機能ごとに利用可否を決めることが重要です。

対象アカウントを棚卸しする

次の情報を確認します。

  • 教育者と学生のアカウント分類
  • 学生の年齢条件を管理する方法
  • 割り当てられているEducationライセンス
  • Copilot Chatの現在の許可状況
  • 退職者や卒業生アカウントの残存
  • テスト用アカウントの有無

利用者分類が正しくなければ、設定を分けても意図しないユーザーに機能が表示される可能性があります。

校内向けの案内文を作成する

有効化と無効化のどちらを選ぶ場合でも、利用者への説明が必要です。

案内文には、少なくとも次の内容を含めます。

  • 利用開始日
  • 対象となる利用者
  • 利用できる機能
  • 利用できない機能
  • 個人情報や機密情報を入力しないこと
  • AI生成結果を必ず確認すること
  • 問い合わせ先
  • 画面に機能が表示されない場合の対応

よくある疑問

教育者だけLearning Activitiesを有効にできるようになる?

Roadmap 568370では、Learning Activitiesを教育者と13歳以上の学生に分けて設定できる計画です。そのため、教育者を有効、学生を無効とする構成が想定されています。

Teachだけを無効にしてCopilot Chatを残せる?

今回の計画では、Teachを教育者向けに独立して有効化・無効化できるようになります。そのため、現在のようにTeachを止めるためにCopilot Chat全体を停止する必要がなくなることが期待されます。

特定の教員だけを対象にできる?

Roadmapには、ユーザー単位やグループ単位の割り当ては記載されていません。確認できるのは、教育者と13歳以上の学生を分ける制御です。特定の教員だけを対象にできると断定することはできません。

Teachには有料のMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要?

現在の公式案内では、Teachの利用に有料のMicrosoft 365 Copilotライセンスは必須ではありません。ただし、対象となる教育機関向けライセンスと利用条件を満たす必要があります。(マイクロソフトサポート)

2026年9月になれば全テナントで同時に使える?

一般提供は2026年9月予定ですが、Roadmapの日付は変更される可能性があります。また、段階的に展開される場合、同じ日にすべてのテナントへ表示されるとは限りません。(Microsoft)

まとめ

Roadmap 568370によるLearning ActivitiesとTeachの個別アクセス制御では、次の設定が追加される予定です。

  • Learning Activitiesを教育者向けに設定
  • Learning Activitiesを13歳以上の学生向けに別設定
  • Teachを教育者向けに独立して有効化・無効化

この変更の最大の利点は、Copilot Chat、Teach、Learning Activitiesを一括で扱うのではなく、教育現場の準備状況に合わせて段階的に展開できることです。

管理者は一般提供を待つだけでなく、教育者と学生のアカウント分類、年齢条件、ライセンス、AI利用ルール、テスト項目を先に整理しておきましょう。設定がテナントに表示されたら、まずテストアカウントで教育者と学生の両方を確認し、その後に本番利用者へ展開するのが安全です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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