クイック アシストはいつ相手が操作できる?画面共有・操作許可・停止方法

クイック アシストで家族や知人にPCを見てもらう場合、6桁のコードを入力しただけでは、相手はPCを操作できません

最初の[許可]で始まるのは画面共有です。この段階では、相手は画面を確認できますが、マウスやキーボードを使った操作はできません。その後、相手が操作権限を要求し、こちらがもう一度[許可]した時点で、相手がPCを操作できるようになります。Microsoftも、画面共有の許可とフルコントロールの許可を別の手順として案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

目次

クイック アシストで相手が操作できるのは2回目の許可後

クイック アシストでは、接続が次の段階に分かれています。

段階見てもらう側の操作相手にできること
6桁コードを入力コードを入力して[送信]まだ画面を見られない
画面共有を許可最初の[許可]を選択画面を見られるが、PCは操作できない
操作権限を許可相手からの制御要求に対して、もう一度[許可]マウスやキーボードでPCを操作できる
操作権限を取り消す[コントロールの取り消し]を選択画面は見られるが、操作できなくなる
接続を終了する[退出]を選択画面共有も操作も終了する

重要なのは、最初の[許可]と、操作権限を与える[許可]は別物だという点です。

6桁コードは接続先を確認するためのものであり、コードを伝えただけで相手にPCを乗っ取られるわけではありません。ただし、最初の[許可]を押すと画面は相手に見えるため、個人情報が表示されていないか事前に確認する必要があります。

クイック アシストを安全に開始する手順

クイック アシストは、PCを見てもらう側と、支援する側の両方で起動します。

見てもらう側でクイック アシストを開く

Windows 11でクイック アシストを開くには、キーボードで次のキーを同時に押します。

Ctrl + Windows + Q

スタートメニューを開き、「クイック アシスト」と検索して起動することもできます。Microsoftの案内でも、このショートカットとスタートメニューからの起動方法が示されています。([マイクロソフト サポート][1])

アプリが見つからない場合は、Microsoft Storeで「クイック アシスト」を検索し、インストールします。

家族や知人に6桁コードを発行してもらう

PCを見てくれる家族や知人にも、クイック アシストを起動してもらいます。

支援する側は、誰かを支援するための項目を選び、画面に表示された6桁コードを電話やメッセージなどで伝えます。見てもらう側は、クイック アシストのコード入力欄に、その6桁コードを入力して[送信]を選択します。([マイクロソフト サポート][1])

コードは、その場で連絡を取っている本人から直接受け取ってください。知らない相手から送られてきたコードは入力しないでください。

最初の[許可]で画面共有を開始する

6桁コードを送信すると、接続を許可する確認画面が表示されます。

ここで[許可]を選ぶと、相手との接続が成立し、こちらの画面が共有されます。相手は画面の内容を確認できますが、この時点ではまだマウスやキーボードを使って操作することはできません。([マイクロソフト サポート][1])

操作を任せる必要がない場合は、画面共有だけで説明を受けることもできます。例えば、相手に画面を見てもらいながら、電話で「右上の設定を開いてください」と案内してもらう使い方です。

2回目の[許可]で相手が操作できるようになる

相手が直接PCを操作する必要がある場合、支援する側から「制御の要求」が送られます。

こちらのPCに操作権限を求める確認画面が表示されるため、内容を確認して[許可]を選択します。この2回目の[許可]を押した時点で、相手がPCを操作できるようになります

つまり、相手が操作できるまでの流れは次のとおりです。

  1. 支援する側が6桁コードを発行する
  2. 見てもらう側がコードを入力する
  3. 見てもらう側が画面共有を許可する
  4. 支援する側が操作権限を要求する
  5. 見てもらう側が操作権限を許可する

操作権限は自動的に付与されるものではありません。支援する側が要求し、見てもらう側が明示的に許可する必要があります。([マイクロソフト サポート][1])

相手の操作だけを途中で止める方法

相手に操作を任せたものの、「ここから先は自分で操作したい」「パスワードを入力したい」という場合は、接続全体を終了しなくても操作権限だけを取り消せます。

クイック アシストの画面で、[コントロールの取り消し]を選択してください。

操作権限を取り消すと、相手はマウスやキーボードを使えなくなります。ただし、画面共有は継続するため、相手から画面を見ながら説明してもらうことは可能です。Microsoftも、フルコントロールを停止する操作として[コントロールの取り消し]を案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

パスワードや暗証番号を入力するときは、操作権限をいったん取り消すのが安全です。

画面共有も含めて接続を終了する方法

相手に画面を見られる状態も終了したい場合は、[コントロールの取り消し]ではなく[退出]を選択します。

やりたいこと選ぶ項目
相手の操作だけを止めたい[コントロールの取り消し]
画面共有も操作もすべて終了したい[退出]

支援が終わったら、画面共有を放置せず、必ず[退出]を選んで接続を終了してください。支援する側から[退出]してもセッションを終了できます。([マイクロソフト サポート][1])

画面共有を許可する前に閉じておくもの

相手に操作権限を与えていない段階でも、画面共有を開始すると、現在表示されている内容は相手から見えるようになります。

クイック アシストを始める前に、少なくとも次の画面は閉じておきましょう。

  • インターネットバンキングやクレジットカードの画面
  • メールやチャットの個人的なやり取り
  • パスワード管理アプリ
  • マイナンバーや本人確認書類の画像
  • BitLocker回復キー
  • 秘密鍵、APIキー、アクセストークン
  • 業務上の機密情報や個人情報
  • クラウドストレージ内の非公開ファイル

デスクトップ通知にも注意が必要です。メールやチャットの本文が通知として表示される設定では、画面共有中に内容を見られる可能性があります。必要に応じて、Windowsの通知を一時的にオフにしてから接続してください。

突然連絡してきた相手には絶対に許可しない

クイック アシストは、信頼できる家族や知人にPCを見てもらうために便利な機能です。一方で、相手に画面を見せたり、PCの操作を許可したりできるため、サポート詐欺にも悪用される可能性があります。

次のような相手には、6桁コードの入力や接続の許可をしないでください。

  • 突然電話をかけてきた自称サポート担当者
  • 警告画面に表示された電話番号の相手
  • 「ウイルスに感染している」と不安をあおる相手
  • SNSやメールで突然クイック アシストを使うよう指示してきた相手
  • 電子マネーや振り込みを要求する相手
  • パスワードや確認コードを聞き出そうとする相手

Microsoftも、クイック アシストは信頼できる相手とのみ使用し、相手が画面を表示したり、許可した場合はPCを制御したりできることに注意するよう案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

家族に見てもらう場合も、自分から電話やメッセージで依頼した相手であることを確認してから接続してください。

パスワード入力が必要になったときの対応

遠隔操作中にMicrosoftアカウント、Webサービス、社内システムなどのパスワード入力が必要になることがあります。

この場合は、次の順番で対応すると安全です。

  1. [コントロールの取り消し]を選択する
  2. 相手の操作が止まったことを確認する
  3. 自分でパスワードを入力する
  4. 必要であれば、再び操作権限を許可する

ただし、操作権限を取り消しても画面共有は続いています。入力内容を画面上に表示する機能や、パスワードを平文で表示する設定は使わないでください。

BitLocker回復キー、秘密鍵、APIトークンなどは、通常のパスワード以上に重要です。画面共有中に表示せず、必要であればいったん[退出]して接続を終了してから扱いましょう。

クイック アシストで操作できないときの確認ポイント

画面は見えているが相手が操作できない

画面共有の許可しか行っていない可能性があります。

支援する側で「制御の要求」を実行し、見てもらう側で表示された確認画面から[許可]を選択してください。最初の画面共有の許可だけでは、相手はPCを操作できません。

Ctrl+Windows+Qを押しても起動しない

スタートメニューを開き、「クイック アシスト」と入力して検索してください。

アプリが表示されない場合は、Microsoft Storeからインストールします。初回起動時には、必要なコンポーネントの準備で時間がかかる場合があります。([マイクロソフト サポート][1])

Microsoft Storeからインストールできない

会社や学校が管理しているPCでは、組織のポリシーによってMicrosoft Storeやクイック アシストのインストールが制限されている場合があります。

この場合は設定を勝手に変更せず、勤務先や学校のIT管理者に確認してください。Microsoftも、職場や学校が管理するPCでは、組織のポリシーによりインストールできない可能性があると案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

ブラウザー版やMac版を家族間の支援に使えるとは限らない

Microsoftはクイック アシストのWebアプリも提供していますが、一般的な家族間の遠隔支援用として案内されているものではありません。

Microsoftの案内では、ブラウザー版のクイック アシストは、認証済みのMicrosoftサポート担当者との接続に限定されています。また、macOS用のクイック アシストも、Microsoftサポートとのやり取り以外では利用できないとされています。([マイクロソフト サポート][1])

そのため、「相手がMacだからブラウザー版で家族のWindows PCを操作してもらう」といった使い方が、通常の家族間支援でも利用できるとは考えない方が安全です。

家族や知人同士で利用するときは、基本的にWindowsのクイック アシストアプリ同士で接続してください。

クイック アシストを使うときの判断基準

クイック アシストで相手がPCを操作できるのは、6桁コードを入力した時点でも、画面共有を始めた時点でもありません。

相手が制御を要求し、こちらが操作権限を許可した時点です。

利用するときは、次の順番を覚えておくと迷いません。

  • 6桁コードを入力する
  • 最初の[許可]で画面共有を始める
  • 2回目の[許可]で相手に操作権限を与える
  • 操作だけ止めるときは[コントロールの取り消し]
  • 画面共有も終えるときは[退出]

自分から依頼した信頼できる相手だけに接続し、画面共有前に個人情報や重要な認証情報を閉じておくことが、安全に利用するための基本です。
[1]: https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/apps/solve-pc-problems-remotely-using-quick-assist “クイック アシストを使用してリモートで PC の問題を解決する | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

コメント

コメントする

目次