Wordで表の後ろに削除できない空白ページができる原因と直し方【Windows・Mac】

Wordで最終ページいっぱいまで表を配置すると、その後ろに「何もないのに削除できない空白ページ」ができることがあります。

この場合、表や本文を削る必要はありません。原因としてまず確認したいのが、Wordが文書末尾に必ず持つ段落が、表に押し出されて次のページへ移動しているケースです。この末尾段落自体は削除できないため、段落記号だけを選択してフォントサイズを「1ポイント」にすると、前のページに収まり、空白ページを消せることがあります。Microsoftもこの方法を案内しています。

WindowsではCtrl + Shift + 8、Macでは⌘ + 8で編集記号を表示し、まず空白ページの正体を確認するのが近道です。

目次

Wordの表の後ろに空白ページができる原因

最終ページの下端近くまで表を使うと、表の後ろにある段落を配置するだけの余白がなくなることがあります。

Wordでは文書末尾に段落が必要です。そのため、表がページいっぱいまで広がっていると、末尾の段落だけが次ページへ押し出され、見た目には何もない空白ページが作られる場合があります。

Microsoft公式サポートでも、文書末尾の空白ページについて、削除できない末尾段落が新しいページへ押し出されることが原因になり得ると説明されています。

このケースでは、DeleteキーやBackspaceキーを何度押しても段落そのものは消せません。

最初に確認したい4つの原因

表の後ろに空白ページができた場合は、次の順番で原因を確認すると効率的です。

空白ページの原因編集記号を表示したときの目安主な対処
文書末尾の必須段落空白ページに段落記号だけがある段落記号を1ポイントにする
「段落前で改ページする」設定段落付近に四角い印が見える場合がある段落の改ページ設定を確認する
手動の改ページ「改ページ」などの区切りが表示される改ページを選択して削除する
セクション区切り「セクション区切り」と表示される書式への影響を確認して対処する

いきなり余白を狭くしたり、表の行を削ったりするのではなく、編集記号を表示して原因を特定してから修正するのがポイントです。

まず編集記号を表示して空白ページの正体を確認する

最初に、通常は画面に表示されていない段落記号や改ページを見える状態にします。

WindowsとMacではショートカットが異なります。

環境編集記号を表示するショートカット
Windows版WordCtrl + Shift + 8
Mac版Word⌘ + 8

Microsoft公式サポートでも、空白ページを調べる際にはこの方法で段落記号を表示する手順が案内されています。

ショートカットを押したあと、最後の空白ページを確認してください。

空白ページに「¶」のような段落記号だけが表示されているなら、文書末尾の必須段落が押し出されている可能性があります。

一方で、「改ページ」や「セクション区切り」が表示される場合は、原因が異なります。後述する方法で対処してください。

空白ページに段落記号だけがあるなら1ポイントにする

表の後ろにある空白ページに段落記号だけが表示されている場合は、その段落記号だけを小さくします。

重要なのは、文書全体や表の文字を小さくするのではなく、最後の段落記号だけを選択することです。

Windows・Mac共通の基本手順

  1. WindowsではCtrl + Shift + 8、Macでは⌘ + 8を押して段落記号を表示する
  2. 最後の空白ページにある段落記号「¶」だけを選択する
  3. フォントサイズの入力欄を選択する
  4. 01と入力する
  5. Enterキーで確定する
  6. 空白ページが消えたことを確認する
  7. 必要であれば再度ショートカットを押し、編集記号を非表示にする

Microsoft公式サポートでは、末尾段落を1ポイントまで小さくして前ページに収める方法が案内されています。

「01」と入力する理由

フォントサイズの一覧には「1」が表示されていない場合があります。

その場合でも、フォントサイズ欄へ直接01と入力して確定できます。Microsoftの手順でも、サイズ欄に01を入力する方法が示されています。

末尾段落の高さが小さくなれば、表の直後に残っているわずかなスペースへ段落が収まり、次ページそのものが不要になります。

最後の段落記号だけを選択するのが重要

この方法で特に注意したいのが選択範囲です。

空白ページを消したいからといって、表全体や本文まで選択してフォントサイズを1ポイントにしてはいけません。

変更するのは、原則として次の部分だけです。

つまり、文書の一番最後にある段落記号1個だけです。

複数の段落や表のセルまで選択されている場合は、一度クリックして選択を解除し、末尾の段落記号だけを慎重に選び直してください。

1ポイントにしても空白ページが消えない場合

末尾段落を1ポイントにしても空白ページが残る場合は、別の設定によって改ページされている可能性があります。

特に確認したいのが、「段落前で改ページする」の設定です。

段落の前に四角い印がある場合は改ページ設定を確認する

段落記号の近くに四角い印が表示される場合、その段落にページ区切りに関係する設定が入っている可能性があります。

Microsoft公式サポートでは、段落に「Page break before」が設定されているケースについて、その設定を解除する方法を案内しています。

日本語版Wordでは、一般に「段落前で改ページする」に相当する設定です。

該当する段落の段落設定を開き、改ページに関する項目を確認してください。

「段落前で改ページする」が有効になっており、その設定が不要であれば解除します。

この設定が原因なら、末尾段落のフォントサイズを変更しなくても空白ページが消える場合があります。

「改ページ」が表示されているなら削除する

編集記号を表示した状態で、空白ページの直前などに手動の改ページが見つかった場合は、その改ページが原因です。

Microsoft公式サポートでは、編集記号を表示したうえで手動の改ページを選択し、削除する方法が案内されています。

手順はシンプルです。

  1. 編集記号を表示する
  2. 「改ページ」と表示されている部分を確認する
  3. 不要な改ページを選択する
  4. Deleteキーなどで削除する
  5. 空白ページが消えたか確認する

手動の改ページは、「ここから次のページを開始する」とWordへ明示的に指定するものです。

そのため、不要な改ページが残っていれば、前ページに十分な空きがあっても次ページが作られます。

セクション区切りは改ページと同じ感覚で削除しない

編集記号を表示した結果、「改ページ」ではなく「セクション区切り」が見つかることがあります。

ここは注意が必要です。

セクション区切りは、単なるページ送りだけを目的としているとは限りません。

セクションごとに異なるページ設定やヘッダー・フッターなどを管理するために使われている場合があるため、削除すると文書の書式が変わる可能性があります。

Microsoft公式サポートでも、文書途中のセクション区切りを削除すると書式上の問題につながる可能性があるとして、必要に応じて新しいページを作らない「連続」のセクション区切りへ変更する方法を案内しています。

したがって、

「空白ページがあるからセクション区切りを見つけ次第削除する」

という操作は避けたほうが安全です。

セクション区切りだった場合の考え方

セクション区切りを見つけたら、まず次の点を確認します。

  • 前後でヘッダーやフッターが変わっていないか
  • ページの向きが縦と横で切り替わっていないか
  • 用紙サイズや余白が変わっていないか
  • ページ番号の設定が切り替わっていないか
  • 本当にセクション分割が不要なのか

書式を維持する必要があるなら、単純削除ではなく、セクション区切りの種類を変更する方法も検討します。

特に業務文書や長い報告書では、セクション区切りが意図的に設定されていることがあるため慎重に操作してください。

原因別にどの方法を使えばよいか

空白ページが消えないときは、次の順番で確認すると余計な変更を避けやすくなります。

空白ページに段落記号だけがある

まず、最後の段落記号だけを1ポイントにします。

最終ページいっぱいまで表を配置したことで末尾段落が押し出されているケースでは、これが第一候補です。

「段落前で改ページする」が設定されている

段落の改ページ設定を確認します。

意図して設定していないのであれば、「段落前で改ページする」を解除します。

手動の改ページがある

不要な改ページを選択して削除します。

セクション区切りがある

すぐには削除せず、前後の書式を確認します。

必要に応じてセクション区切りの種類を見直します。

表の行や文字を削除する方法は最初に試さなくてよい

空白ページを消すために、

「表を1行削る」

「文字を小さくする」

「セル内の文章を短くする」

といった調整をすることもできます。

しかし、原因が末尾段落1個であれば、表の内容を変更する必要はありません。

たとえば申請書、報告書、見積書など、表の内容そのものを変えたくない文書では、末尾段落だけを1ポイントにするほうが影響範囲を限定できます。

直すべきなのは表ではなく、表の後ろに存在する段落である可能性があると考えるのがポイントです。

余白を狭くする方法は最後の選択肢にする

Microsoft公式サポートでは、末尾段落を1ポイントにしても前ページへ収まらない場合、下余白を小さくする方法も案内されています。

ただし、余白変更は末尾段落だけではなくページ全体のレイアウトへ影響します。

そのため、実務文書では先に次の方法を確認するのがおすすめです。

  1. 末尾段落を1ポイントにする
  2. 「段落前で改ページする」を確認する
  3. 手動の改ページを確認する
  4. セクション区切りを確認する
  5. それでも収まらない場合に余白調整を検討する

余白を変更すると、印刷したときの見た目や他ページの配置まで変わる場合があります。

特に提出書類や定型様式では、指定された余白を変更してよいか確認してから操作してください。

作業前に元ファイルを残しておくと安全

末尾段落を1ポイントにする操作は変更範囲が小さいものの、改ページ設定やセクション区切り、余白まで変更する場合は、文書全体のレイアウトへ影響する可能性があります。

重要なWordファイルであれば、編集前に別名でコピーを残しておくと安心です。

たとえば、

報告書.docx

を編集する前に、

報告書_変更前.docx

のようなコピーを作成しておけば、レイアウトが崩れた場合でも元へ戻せます。

空白ページが消せないときは編集記号を見れば原因を切り分けやすい

Wordで最終ページいっぱいに表を配置したあと、削除できない空白ページができた場合は、まずWindowsならCtrl + Shift + 8、Macなら⌘ + 8で編集記号を表示してください。

空白ページに末尾の段落記号だけが残っているなら、その段落記号だけを選択し、フォントサイズ欄へ01と入力して1ポイントにするのが基本的な対処です。Microsoftもこの方法を案内しています。

それでも消えない場合は、「段落前で改ページする」の設定、手動の改ページ、セクション区切りの順に確認します。

特にセクション区切りは削除によって書式が変わる場合があるため、単純な改ページと同じ扱いにはしないことが重要です。

表や本文を削って調整する前に、まず編集記号を表示して「何が次ページを作っているのか」を確認してみてください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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