Office 2019から別のOfficeへ移行する前に、移行先のサポート期限とライセンスを確認してください。Office 2019は2025年10月14日にサポート終了済み、Office 2021は2026年10月13日に終了予定です。2026年10月2日時点で、2021へ変更することを長期のセキュリティ対策とは案内できません。ここでは既に2021のライセンスがある場合の確認と、今後の移行先の判断、Outlookデータを含む準備を整理します。
最初に確認:Office 2021を新しい長期利用先にしてよいか
| 製品 | サポート状況 | 判断 |
|---|---|---|
| Office 2019(Windows向け) | 2025年10月14日に終了 | 動作していてもサポート継続とは別。対応製品への移行を検討 |
| Office 2021 / LTSC 2021 | 2026年10月13日に終了予定 | 2021のライセンスがあっても、継続利用の期限を踏まえ次の移行を計画 |
| 新しい買い切り版 / Microsoft 365 | 選択する製品/OS/プランの条件を確認 | 必要なデスクトップアプリ、Outlook、アドイン、管理方法で比較 |
期限はMicrosoftの旧Officeからの移行計画とOffice 2021サポート終了案内に基づきます。終了後もアプリが直ちに動かなくなるとは限りませんが、技術サポートや不具合・セキュリティ修正の継続はありません。Windows側のサポートも別に確認してください。
ライセンスと32/64ビットを先に確認
- Wordなどの「ファイル」→「アカウント」で製品名、アカウント、認証状態を記録する。「Wordのバージョン情報」などで32/64ビットを確認する。
- 2019の購入が2021の利用権を自動で与えるわけではない。2021を使う場合は対象製品の利用権とインストール方法を確認する。
- OutlookやAccessなど必要なアプリが含まれる製品か確認する。職場/学校のボリューム版は管理者の展開計画に従う。
- COMアドイン、MAPI連携、Accessの実行ファイル、VBAの外部API呼び出しを使う場合は移行先の版とビット数に対応しているか提供元へ確認する。
MicrosoftのOfficeアップグレード案内で、買い切り版とMicrosoft 365の違いを確認できます。新規の買い切り製品ならOffice 2024なども選択肢ですが、製品を先に購入する前に必要機能と環境を確かめます。32/64ビットの公式選択基準では、32ビット用アドイン等を64ビット版へそのまま移せない条件が説明されています。
旧Officeを削除する前に戻せる準備をする
一般的なMicrosoft 365や買い切りOfficeは、同じPCで複数版を併用できない場合が多いため、MicrosoftのOffice共存条件を確認します。どの版でも上書きできるとは考えず、移行先のインストール案内に従って旧版をアンインストールします。ビット数変更にも事前アンインストールが必要です。
アンインストールでは作成した文書が削除されるわけではありませんが、ローカルデータ、設定、テンプレート、アドインの確認を先に行います。再インストールに使えるアカウントと利用権も確保してください。製品キーを登録済みなら紐付いたアカウントが重要です。製品キーとアカウントの公式説明を確認し、キー全文を画面画像や相談メッセージへ載せないでください。
Outlookのバックアップ:PSTとOSTを同じ扱いにしない
POPやローカルの保存データにはPSTが使われます。OSTはサーバーと同期するローカルコピーで、コピーするだけで別プロファイルへ復元できるバックアップとは扱いません。MicrosoftのPST/OSTの説明を参照し、同期済みデータとローカルだけの予定表/連絡先を区別してください。
- 従来のOutlookの「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」→「データファイル」で場所と対象アカウントを確認する。PSTを直接コピーする場合はOutlookを終了してから行う。
- メールや予定表/連絡先をPSTへ書き出すなら、「ファイル」→「開く/エクスポート」→「インポート/エクスポート」→「ファイルにエクスポート」→「Outlookデータファイル(.pst)」を選ぶ。
- 必要なアカウントやフォルダを選び、「サブフォルダーを含む」を確認する。同期範囲外の古いメールも必要なら、ダウンロード範囲を確認して同期完了を待つ。
- 保存先は作業中のOneDrive同期フォルダを避け、組織の許可された安全な場所へ保存する。エクスポート後は実際に必要なメール/予定表/連絡先が入っているか確認する。
MicrosoftのPSTエクスポート手順には、従来版ではキャッシュ内だけが出力される条件や、ルール・フォルダの権限などは出力されない範囲があります。署名、テンプレート、ルール、アドイン設定も必要に応じ別に記録してください。新しいOutlookのPST対応は従来版と同一ではなく、予定表/連絡先の扱いは同公式資料の現行条件を確認します。
Officeドキュメントのバックアップ
WordやExcel、PowerPointなどのドキュメントについては、OneDriveやSharePointなどクラウド上に保存している場合を除き、ローカルPC内に保管しているファイルをまとめてバックアップすることをおすすめします。重要なファイルを下記のように整理するとわかりやすいでしょう。
| 種類 | 保存場所 | バックアップ例 |
|---|---|---|
| Word文書 | ドキュメントフォルダなど | 外付けHDDやクラウドストレージにコピー |
| Excelブック | 同上 | フォルダごと圧縮し保存 |
| PowerPoint | 同上 | バージョン管理ソフトと連携しておくのも可 |
| OneNote | クラウドやローカル | ノートブックの同期状況を要確認 |
| Accessデータ | デフォルトまたは指定フォルダ | 最新版をバックアップ(競合注意) |
インストールと認証の流れ
- 移行先の正しいアカウント、製品、ビット数、インストール元を確認し、バックアップを終える。
- 通常の設定/コントロールパネルから対象の旧Officeをアンインストールし、案内に応じ再起動する。失敗した場合はMicrosoft公式のアンインストール案内から現行トラブルシューティングを使用する。
- ライセンスに紐付いたアカウントまたは管理者が指定した公式展開方法でインストールする。Microsoftのインストール案内で対象製品の手順を確認する。
- Wordなどを開き認証する。製品名、更新状態、ビット数、重要なアドインを確認する。
- 文書のコピーでレイアウト、計算、マクロや業務連携を試し、Outlookで既存データと送受信を確認する。
既に2021を所有している場合は、その2021の取得元/アカウントから対象インストーラーを使います。2024やMicrosoft 365の画面を2021の利用権に読み替えないでください。セキュリティソフトを一律停止するより、具体的なエラーやブロック記録を確認します。旧ダウンロードURLからツールを自動実行するスクリプトや、Office関連フォルダの一括削除は不要です。
データの引き継ぎとOutlookのセットアップ
インストール後はOutlookを含むアプリの動作と保存データを確認します。以下のPSTを開く操作は従来のOutlookの手順です。
Outlook初回起動時の設定
- メールアカウントのセットアップ
- 初回起動時にメールアカウントの設定ウィザードが表示される場合は、以前と同じメールアドレスやサーバー情報を入力します。
- すでにアカウントがある場合は自動的に検出されるケースもあります。
- データファイル(PST/OST)の読み込み
- 既存のPSTファイルを活用する場合は、[ファイル] → [開く/エクスポート] → [Outlookデータファイルを開く] から読み込むことができます。
- Exchangeなどのサーバー側データは正しいアカウントで同期します。未同期のデータやローカル専用の予定表/連絡先まで復元されるとは限らないため、移行前後で確認します。
- フォルダ構成の確認
- 旧バージョンと同じ構成でメールフォルダや連絡先、カレンダーを利用できるか確認します。似た名前のフォルダがあっても、保存先と内容を確認するまで削除せず、必要データが揃っているか比較してください。
OneDriveやSharePointとの連携確認
Office 2019の設定を引き継いでいる場合でも、OneDriveやSharePointにサインインする必要があるケースがあります。WordやExcel、PowerPointを起動して、アカウントの状態を確認し、同期が正しく動作しているかを確かめてください。
重複した予定表や連絡先は、削除より保存先の確認を先に
同名の予定表でも、サーバーの既定フォルダ、別アカウント、PSTに保存されたコピーなどの違いがあります。表示名だけで不要と判断せず、アカウント・データファイル・件数・最新の内容を比較します。データのインポートを繰り返すとコピーを増やす場合があるため、元PSTを開いて確認する方法を先に検討してください。
新しいOutlookプロファイルで比較が必要なら、元プロファイルを残して追加し、復帰できる状態で確認します。PSTファイルやサーバー側フォルダを削除して見た目だけを整理しないでください。POPの再受信や未同期データの扱いは、メール提供元/管理者と確認します。
移行完了の確認
- 購入/割り当てた製品で認証済みか、必要アプリが含まれるか。
- OfficeとWindowsのサポート期限を確認したか。2021終了後の移行先も決めたか。
- 重要な業務文書、マクロ、アドインをコピー上で検証したか。
- Outlookのメール、予定表、連絡先を移行前と比較し、元データを残しているか。

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