結論から言うと、2026年5月上旬に更新された Microsoft Learn の「Ubuntu: Install SQL Server on Linux」は、Azure SQL Database を Ubuntu にインストールする手順ではありません。対象は Ubuntu 上で動かす SQL Server on Linux です。Azure SQL に関わる管理者・開発者が確認すべきポイントは、SQL Server 2025 と Ubuntu 24.04 の対応、mssql-tools18 と sqlcmd の扱い、sa アカウントの無効化、Azure VM 展開時のネットワーク・ストレージ・移行設計です。(Microsoft Learn)
特に注意したいのは、Azure SQL の PaaS 環境に直接影響する変更ではなく、Azure VM、検証環境、移行前後の SQL Server on Linux 環境をどう安全に構築するかに関係する更新だという点です。既存の Azure SQL Database や Azure SQL Managed Instance の設定がこの手順で自動的に変わるわけではありません。
Azure SQL担当者がまず理解すべき位置づけ
「Ubuntu: Install SQL Server on Linux – SQL Server」は、Ubuntu に SQL Server 2017 以降をインストールし、sqlcmd で接続してデータベースを作成するクイックスタートです。公式ページの適用対象は SQL Server on Linux であり、Azure SQL Database や Azure SQL Managed Instance の構築手順ではありません。(Microsoft Learn)
ただし、Azure SQL に関わる担当者にとって無関係ではありません。次のようなケースでは、この情報を押さえておく必要があります。
| 利用シーン | この情報が関係する理由 |
|---|---|
| Azure VM 上に SQL Server on Linux を構築する | Ubuntu または Ubuntu Pro の VM に SQL Server を入れる場合、リポジトリ、OS バージョン、ポート、認証設定の確認が必要 |
| SQL Server から Azure SQL へ移行する前の検証環境を作る | 既存DBを Linux 上の SQL Server に復元し、互換性やアプリ接続を確認することがある |
| 開発・検証用に Ubuntu で SQL Server を使う | mssql-tools18、sqlcmd、接続暗号化、PATH 設定でつまずきやすい |
| Azure SQL Managed Instance と比較検討する | PaaS へ移行するか、SQL Server VM を使い続けるかの判断材料になる |
つまり、この記事の読みどころは「Azure SQL の新機能」ではなく、SQL Server を Ubuntu/Linux/Azure VM 上で扱う場合の前提条件と運用リスクです。
2026年5月上旬更新で確認すべき主なポイント
今回の公式情報で管理者が確認すべきポイントは、次の4つです。
| 確認ポイント | 内容 | 実務上の影響 |
|---|---|---|
| SQL Server 2025 と Ubuntu 24.04 の対応 | SQL Server 2025 では Ubuntu 22.04 が基本となり、CU 1 以降で Ubuntu 24.04 がサポート対象に含まれる | Ubuntu 24.04 に展開する場合、SQL Server 2025 CU 1 以降であることを確認する |
mssql-tools18 の対応OS | Ubuntu 24.04 は SQL Server 2025 CU 1 以降、Ubuntu 22.04 は SQL Server 2022 CU 10 以降など、対応条件が明記されている | 古い SQL Server や古い Ubuntu の組み合わせでツールだけ更新する運用に注意 |
sa アカウントの扱い | 初回接続後、新しい管理者ログインを作成し、sa を無効化することがベストプラクティスとして示されている | 本番環境で sa を有効のまま残す運用を避ける |
| コマンドラインツール周りの表記整理 | GitHub 履歴では、2026年5月8日にコマンドラインツール関連の表記修正が確認できる | 手順の意味が変わるというより、sqlcmd や bcp の扱いを正しく読み取ることが重要 |
Microsoft Learn の英語ページではメタデータ上の更新日が 2026年5月7日、GitHub 履歴では 2026年5月8日の修正が確認できます。日本時間や検索結果の反映タイミングによって5月9日前後の更新として扱われる場合がありますが、実務では「日付」よりも、現在の公式手順でどの OS・SQL Server バージョン・ツールが対象になっているかを確認することが重要です。(GitHub)
対象になるUbuntuとSQL Serverの組み合わせ
公式クイックスタートでは、SQL Server のバージョンごとに対象となる Ubuntu のバージョンが分かれています。インストールスクリプトや IaC テンプレートを使い回している場合は、この組み合わせを必ず見直してください。(Microsoft Learn)
| SQL Server | Ubuntu の主な対象バージョン | 確認すべき点 |
|---|---|---|
| SQL Server 2017 | Ubuntu 18.04 | 既存環境向け。新規構築ではサポートライフサイクルを慎重に確認 |
| SQL Server 2019 | Ubuntu 20.04 | 既存の検証・開発環境で多い組み合わせ。OS更新計画を確認 |
| SQL Server 2022 | Ubuntu 20.04 / 22.04 | 現行運用で選びやすい。Ubuntu 22.04 ではリポジトリ登録手順に注意 |
| SQL Server 2025 | Ubuntu 22.04 / 24.04 | Ubuntu 24.04 は SQL Server 2025 CU 1 以降が前提 |
Ubuntu 24.04 を選べるようになったことは新規構築では大きなメリットです。ただし、「新しい Ubuntu だから常に安全」とは考えない方がよいです。SQL Server の CU、クライアントツール、ODBC ドライバー、アプリ側の接続方式まで含めて検証する必要があります。
Azure SQL環境に直接影響するもの・しないもの
この公式情報は、Azure SQL という名前で検索している読者には誤解しやすい内容です。影響範囲を分けると、次のようになります。
| 環境 | 直接影響 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| Azure SQL Database | なし | Ubuntu に SQL Server を入れる手順では Azure SQL Database は構築されない |
| Azure SQL Managed Instance | なし | ただし移行元・検証環境として SQL Server on Linux を使う場合は関係する |
| Azure VM 上の SQL Server on Linux | あり | OS、リポジトリ、1433番ポート、ストレージ、バックアップ設計を確認 |
| オンプレミス Ubuntu サーバー | あり | OSサポート、ファイアウォール、認証、監視、バックアップを確認 |
| WSL 上の SQL Server | 開発用途のみ | 本番用途として扱わない |
公式ページでも、WSL 上の SQL Server は開発目的のみのサポートとされています。社内検証で WSL を使う場合でも、本番相当の性能検証や可用性検証には Azure VM などの本番に近い環境を使うべきです。(Microsoft Learn)
インストール前に確認すべき前提条件
SQL Server on Linux のインストールで失敗しやすいのは、コマンドそのものよりも事前確認です。次の項目は、作業前に必ずチェックしてください。
| 項目 | 最低限の確認内容 | 実務での判断基準 |
|---|---|---|
| OS | Ubuntu のバージョン | SQL Server バージョンと対応しているか |
| メモリ | 最低 2GB | 本番ではワークロードに応じて十分に余裕を持たせる |
| ディスク | 最低 6GB | データ、ログ、tempdb、バックアップ領域を分けて見積もる |
| ファイルシステム | XFS または ext4 | 本番データ・ログ用途では XFS を優先して検討 |
| CPU | x64互換、2コア以上 | 小規模検証と本番負荷を分けて設計 |
| ネットワーク | 1433番ポート | 外部公開ではなく、必要な接続元だけに限定 |
| 既存リポジトリ | プレビュー版や古いリポジトリの有無 | 過去の検証環境を流用する場合は特に確認 |
SQL Server on Linux のシステム要件では、メモリ 2GB、ディスク 6GB、2GHz CPU、2コア、x64互換CPU、XFS または ext4 が示されています。2GB は起動に必要な最低ラインであり、max server memory などの設定にも影響するため、本番のサイズ設計とは別に考える必要があります。(Microsoft Learn)
UbuntuへのSQL Serverインストール手順の実務的な流れ
公式手順はバージョンごとにコマンドが分かれていますが、実務では次の流れで整理すると分かりやすくなります。
| 手順 | 作業内容 | 失敗しやすいポイント |
|---|---|---|
| OS確認 | Ubuntu のバージョンを確認 | SQL Server 2022 用リポジトリを SQL Server 2025 環境に使ってしまう |
| GPGキー登録 | Microsoft パッケージのキーを登録 | Ubuntu 22.04/24.04 では手順が従来と異なる場合がある |
| リポジトリ登録 | SQL Server の対象バージョンに合うリポジトリを登録 | URL内の Ubuntu バージョンと SQL Server バージョンを取り違える |
| パッケージインストール | mssql-server をインストール | apt-get update を忘れて古い情報で失敗する |
| 初期設定 | mssql-conf setup を実行 | エディション選択、sa パスワード設定を曖昧にする |
| サービス確認 | systemctl status mssql-server --no-pager で確認 | 起動していないのに接続確認へ進む |
| 接続準備 | 必要に応じて 1433 番ポートを開放 | インターネット全体に開けてしまう |
| ツール導入 | mssql-tools18 と unixodbc-dev を導入 | PATH 未設定で sqlcmd が見つからない |
| 接続確認 | sqlcmd でローカル接続 | 暗号化設定やパスワード指定で失敗する |
作業前の確認コマンド例は以下です。
lsb_release -a
free -h
df -Th
nproc
インストール後は、まずサービス状態を確認します。
systemctl status mssql-server --no-pager
そのうえで、sqlcmd を使って接続確認を行います。新しい sqlcmd は既定でセキュアな接続を前提にするため、接続できない場合は暗号化設定も確認します。検証目的で -No オプションを使う場面はありますが、本番接続の標準手順として安易に使うべきではありません。(Microsoft Learn)
saアカウントは初回利用後に無効化する
インストール時には sa アカウントのパスワードを設定しますが、これを本番の常用管理者として使い続けるのは避けるべきです。公式手順では、初回接続後に新しいログインを作成し、そのログインを sysadmin サーバーロールに追加したうえで、sa アカウントを無効化する流れが推奨されています。(Microsoft Learn)
実務では、次のように運用を分けると安全です。
| アカウント | 推奨される扱い |
|---|---|
sa | 初期設定・緊急用に限定し、通常は無効化 |
| 管理者用SQLログイン | 最小人数に限定し、監査対象にする |
| アプリケーション用ログイン | 必要なDB・権限だけを付与 |
| Active Directory / Microsoft Entra 連携 | 組織の認証基盤に合わせて検討 |
ありがちな失敗は、sa パスワードを構築手順書やシェル履歴に残すことです。sqlcmd -P '<password>' のようにコマンドラインへ直接パスワードを書くと、履歴やプロセス情報に残るリスクがあります。可能な限り入力プロンプトや安全なシークレット管理を使いましょう。
リモート接続と1433番ポートの注意点
SQL Server の既定ポートは TCP 1433 です。Ubuntu 上の SQL Server にリモート接続する場合は、OS のファイアウォール、Azure VM の NSG、社内ネットワーク機器のすべてで通信経路を確認します。
ただし、1433番ポートを開けることと、外部に広く公開することは別です。Azure VM で運用する場合は、次の順で制限してください。
| 確認項目 | 推奨 |
|---|---|
| 接続元 | アプリサーバー、踏み台、管理端末など必要なIPに限定 |
| NSG | インターネット全体からの 1433 許可を避ける |
| OSファイアウォール | Azure側だけでなく Ubuntu 側でも制御 |
| 認証 | 強力なパスワード、不要なログイン削除、sa 無効化 |
| 監査 | 接続元、失敗ログイン、権限変更を記録 |
「検証だから一時的に全開放する」は、本番移行時にそのまま残りやすい危険なパターンです。検証環境でも、最初から本番に近いネットワーク制御で構築する方が、後の手戻りを減らせます。
mssql-tools18とsqlcmdで確認すべきこと
データベース作成やクエリ確認には、sqlcmd と bcp を含む mssql-tools18 が使われます。公式手順では、Ubuntu 18.04、20.04、22.04、24.04 の各環境に対応する手順が示されています。対応条件として、Ubuntu 24.04 は SQL Server 2025 CU 1 以降、Ubuntu 22.04 は SQL Server 2022 CU 10 以降などが明記されています。(Microsoft Learn)
インストール後に sqlcmd が見つからない場合は、ツールが未インストールなのか、PATH が通っていないのかを切り分けます。
which sqlcmd
echo $PATH
ls /opt/mssql-tools18/bin/
必要に応じて、ログインセッション用に ~/.bash_profile、対話型セッション用に ~/.bashrc へ /opt/mssql-tools18/bin を追加します。複数ユーザーで運用する場合は、個人のホームディレクトリだけでなく、運用ルールとしてどこに PATH を設定するかを決めておくと混乱を防げます。
Azure VMで展開する場合のストレージ設計
Azure VM 上で SQL Server on Linux を使う場合、インストールできるかどうかだけでなく、ストレージ設計が性能と安定性を左右します。公式のパフォーマンス推奨では、Azure VM 上の SQL Server on Linux で適切な IOPS とスループットを確保するために、ソフトウェア RAID の利用が検討事項として示されています。(Microsoft Learn)
本番環境では、次のように用途別にディスクを分ける設計を検討します。
| 領域 | 分離する理由 |
|---|---|
| データファイル | 読み書きの負荷が大きく、容量増加も発生しやすい |
| トランザクションログ | シーケンシャル書き込み性能が重要 |
tempdb | 一時オブジェクトやソート処理で負荷が集中しやすい |
| バックアップ | データ・ログ領域と同一ディスクに置くと障害時のリスクが高い |
ファイルシステムは ext4 と XFS がサポートされていますが、SQL Server のデータファイルとログファイルのホストには XFS が推奨されています。また、SQL Server のデータ・ログ用ファイルシステムでは noatime の利用も推奨事項として示されています。(Microsoft Learn)
Ubuntu Proを検討すべきケース
公式手順では、FIPS コンプライアンスや Ubuntu Universe パッケージの ESM カバレッジが必要な本番環境では Ubuntu Pro の利用が示されています。Azure では Ubuntu Pro の事前構成済みイメージを選ぶこともできます。(Microsoft Learn)
次の条件に当てはまる場合は、通常の Ubuntu LTS だけでなく Ubuntu Pro を検討してください。
| 条件 | 判断 |
|---|---|
| 金融・公共・医療など監査要件が厳しい | Ubuntu Pro を優先検討 |
| FIPS 対応が必要 | Ubuntu Pro の要件確認が必要 |
| 長期運用でOSパッケージの保守が重要 | ESM の必要性を確認 |
| Azure VMで標準化したい | Ubuntu Pro イメージの利用を検討 |
逆に、短期の開発・検証環境であれば、コストや管理負荷とのバランスを見て判断します。重要なのは、OS の選定を「慣れているから」ではなく、サポート期間、セキュリティ要件、運用体制で決めることです。
移行時に注意すべきポイント
SQL Server on Linux は、Windows 版 SQL Server からの移行検証にも使われます。Windows 上の SQL Server データベースを SQL Server on Linux へ移行する場合、Microsoft Learn ではバックアップと復元が推奨されています。基本的な流れは、Windows 側でバックアップを作成し、Linux 側へ転送し、SQL Server on Linux で復元する形です。(Microsoft Learn)
ただし、Windows で取得したバックアップを Linux 上で復元する場合、パスが異なるため WITH MOVE 句が必要になる点に注意してください。C:\Program Files\... のような Windows パスは Linux では使えません。(Microsoft Learn)
移行検証では、次の項目をチェックします。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| データベース互換性 | 互換性レベル、照合順序、拡張機能 |
| ファイルパス | データ・ログファイルの配置、WITH MOVE |
| SQL Agent ジョブ | Linux 環境または Azure SQL 移行先で代替できるか |
| 認証 | SQLログイン、Windows認証、AD連携 |
| アプリ接続 | 接続文字列、暗号化、ポート、DNS |
| バックアップ | 取得・復元・保管・暗号化・世代管理 |
Azure SQL Database へ移行する場合は、SQL Agent ジョブのようなインスタンススコープの依存を排除できるかを確認する必要があります。Azure SQL Database はフルマネージド PaaS として多くの管理機能を担いますが、既存の SQL Server と完全に同じ運用をそのまま持ち込めるとは限りません。(Microsoft Learn)
一方、Azure SQL Managed Instance では、ネイティブバックアップ復元、Log Replay Service、Managed Instance リンク、Azure Arc を使った移行など複数の選択肢があります。リフトアンドシフト色が強い場合や、SQL Server 互換性を重視する場合は、Azure SQL Database より Managed Instance の方が適するケースがあります。(Microsoft Learn)
本番展開前のチェックリスト
本番展開に進む前に、次の項目を確認してください。
| 分類 | チェック項目 |
|---|---|
| バージョン | SQL Server、Ubuntu、CU、mssql-tools18 の対応関係を確認した |
| リポジトリ | 対象バージョンに合った Microsoft リポジトリを登録した |
| セキュリティ | sa を無効化し、管理者ログインを別途作成した |
| パスワード | コマンド履歴や手順書に平文パスワードを残していない |
| ネットワーク | 1433番ポートを必要な接続元だけに制限した |
| ストレージ | データ、ログ、tempdb、バックアップ領域を設計した |
| ファイルシステム | XFS または ext4 を使い、本番では XFS を優先検討した |
| 接続 | sqlcmd の暗号化設定とアプリ接続文字列を確認した |
| バックアップ | 復元テストまで実施した |
| 移行 | Azure SQL Database / Managed Instance / SQL Server VM のどれを目標にするか決めた |
特に移行プロジェクトでは、「とりあえず Ubuntu に SQL Server を入れる」だけでは不十分です。移行先が Azure SQL Database なのか、Azure SQL Managed Instance なのか、Azure VM 上の SQL Server なのかによって、必要な検証項目が変わります。
よくある失敗と回避策
Azure SQLとSQL Server on Linuxを混同する
Azure SQL Database は PaaS であり、Ubuntu にインストールして使うものではありません。Ubuntu へ入れるのは SQL Server on Linux です。記事名に SQL Server と Azure が混在して見える場合でも、対象サービスを切り分けて読みましょう。
Ubuntuのバージョンだけを見て判断する
Ubuntu 24.04 を使いたい場合でも、SQL Server 2025 CU 1 以降などの条件を満たす必要があります。OS、SQL Server、CU、ツールの4点をセットで確認してください。
saを有効のまま放置する
初回構築後に sa でログインできる状態を残すと、攻撃対象が分かりやすくなります。新しい管理者ログインを作成し、sa は無効化する運用を標準にしましょう。
1433番ポートを広く開ける
接続確認のために一時的に広く開けた設定が、そのまま本番に残るケースがあります。Azure NSG と Ubuntu 側ファイアウォールの両方で、接続元を絞ることが重要です。
sqlcmdの暗号化まわりで接続エラーになる
新しい sqlcmd はセキュアな接続が前提です。接続エラーが出た場合、サーバー名、ユーザー名、パスワードだけでなく、証明書や暗号化設定も確認しましょう。
WSLで本番相当の判断をする
WSL は開発用途としては便利ですが、本番サポートや性能検証の前提にはしない方が安全です。可用性、ネットワーク、ストレージ性能を含む検証は、Azure VM など本番に近い環境で行いましょう。
管理者・開発者が次に取るべき行動
今回の公式情報を受けて、管理者・開発者がすぐにやるべきことは明確です。
まず、現在使っている Ubuntu、SQL Server、CU、mssql-tools18 の組み合わせを棚卸しします。次に、新規構築や移行検証で Ubuntu 24.04 を使う予定がある場合は、SQL Server 2025 CU 1 以降を前提に設計しているか確認します。
既存の Azure SQL Database や Azure SQL Managed Instance に直接の設定変更は不要ですが、SQL Server on Linux を移行元・検証環境・Azure VM 環境として使っている場合は、sa 無効化、1433番ポート制御、sqlcmd の接続暗号化、ストレージ設計、バックアップ復元テストを見直してください。
単にインストールコマンドを実行するのではなく、「どのSQL Serverを、どのUbuntuに、どの移行先・運用目的で使うのか」を先に決めることが、失敗しない展開の近道です。

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