Windows 11でSony WH-1000XM5をペアリングしようとしたものの、なかなかうまくいかない…そんなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。私自身も、初めてWH-1000XM5をWindows 11のPCで使おうとしたときに認識されず「どうして接続できないの?」と四苦八苦した経験があります。幸い、いろいろな対処法を組み合わせることで無事に音楽や動画を楽しめるようになりました。この記事では、そのときに得た知見を基に、ドライバやハードウェア、あるいはBluetooth設定の見直しなど、Windows 11でのペアリング不具合に関する具体的な原因と解決策をご紹介していきます。少し長めの記事ですが、最後まで読み進めることで、きっとあなたのヘッドホン接続トラブル解消につながるはずですよ。ではさっそく始めていきましょう。
Windows 11でSony WH-1000XM5がペアリングできないときの全体像
Windows 11のPCでSony WH-1000XM5をペアリングするとき、うまくいかない場面に出くわす理由はさまざまです。私が初めて遭遇したときは、Bluetoothデバイス自体が表示されない、あるいは表示されても接続途中で弾かれてしまうなど、複数のエラーが立て続けに起きました。特にLenovoやDellのPCを使っているときに報告が多い印象ですが、ブランド問わず発生する可能性があります。
不具合の原因としては、Windows側のBluetoothドライバの不備や、WH-1000XM5自体のペアリング情報が多すぎること、さらには物理的な問題やハードウェアの互換性が疑わしい場合も考えられます。ここではまず、原因を大きく整理したうえで、その後の章で具体的な解決策へとつなげていきます。
考えられる主な原因
Windows 11環境でWH-1000XM5のペアリングが失敗する理由には、以下のような要因が挙げられます。個人的には、ドライバの競合が最多のパターンですが、ほかの要素も無視できません。
ドライバ関連の問題
WindowsアップデートやPCメーカー独自のドライバがインストールされている場合、そのバージョンが最新のWH-1000XM5と合わずにトラブルを起こしていることがあります。ドライバはBluetooth接続全般に深く関係するため、バージョンの確認や再インストールで解決するケースは意外と多いです。
ヘッドホン側のペアリング情報が溢れている
WH-1000XM5は同時に複数のデバイスをペアリングできますが、あまりに多くの履歴が蓄積すると、新たなデバイスの追加に支障が出る場合があります。iPhoneやAndroid端末では問題なくても、Windows PCだけが認識されないときには、ヘッドホンの初期化が有効策の一つです。
Bluetoothバージョンや互換性
PCのBluetooth機能が古い規格に対応している場合や、アンテナの性能が低い場合、ペアリングの安定性が損なわれることがあります。まれにLMP番号が低いBluetoothチップが搭載されたPCだと、WH-1000XM5との相性が悪い例も報告されています。
物理的な配線トラブルやハード故障
中古PCや修理履歴のあるPCでは、Bluetoothアンテナ自体が外れていたり、ハードウェアに異常がある可能性があります。OSやヘッドホン側の設定をいくら見直しても解決しないときには、この点を疑う必要があるかもしれません。
具体的な対処法まとめ
ここからは、実際に私が試してうまくいった方法や、数多くのユーザーが効果を実感している対処法を段階的に紹介していきます。初歩的な方法から順に試してみると、思いのほかあっさり直るかもしれません。
ヘッドホンの初期化
WH-1000XM5を含むSonyのBluetoothヘッドホンは、いざというときのために初期化手段が用意されています。以下の方法で工場出荷状態に戻し、そのうえでWindows 11のPCと再接続を試みてください。
初期化の手順
1. ヘッドホンの電源をOFFにする。
2. 電源ボタンとNC/AMBボタンを同時に長押しし、インジケータが点滅するまで待つ。
3. 解除後に再度電源を入れてみる。
4. スマホなどで過去にペアリングしていた履歴がある場合は、一度削除または「このデバイスを削除」してから接続する。
初期化をすると設定がリセットされるので面倒に感じるかもしれませんが、Windows側のトラブルを含め一度リフレッシュする効果が期待できます。

私の場合、スマホやタブレットなど合計4~5台にWH-1000XM5をペアリングしていました。初期化してから試してみたら、Windows 11のPCでもすんなり認識してくれました。
WindowsのBluetoothドライバ再インストール
Windows 11が最新でも、ドライバが不適切な状態でインストールされていると接続に失敗する場合があります。デバイスマネージャーを利用してBluetoothのドライバを一度アンインストールし、再起動後に自動的に再インストールさせる方法です。
デバイスマネージャーでの操作例
1. スタートボタン右クリック → デバイスマネージャーを開く
2. 「Bluetooth」→ (デバイス名)を選択して右クリック → 「デバイスのアンインストール」
3. PCを再起動する
4. 再起動後、Windowsが自動でドライバを再導入する
5. 改めてWH-1000XM5のペアリングを試す
PCメーカーによっては独自のドライバアップデートツールやサイトが用意されている場合があります。Lenovoなら「Lenovo Vantage」、Dellなら「Dell Update」などでBluetoothドライバの更新を探してみましょう。また、最新アップデートが必ずしも安定するとも限らないため、古いバージョンに戻してみるのも手です。
BluetoothバージョンとLMP番号の確認
WH-1000XM5は比較的新しいBluetoothバージョンをサポートしていますが、稀にPCのBluetoothが古くて相性が悪いことがあります。LMP(Link Manager Protocol)番号をチェックして、自分のPCが使っているBluetoothバージョンを確認してみましょう。
LMP番号の目安
LMP番号 | 対応Bluetoothバージョン |
---|---|
6.x | Bluetooth 4.0 |
7.x | Bluetooth 4.1 |
8.x | Bluetooth 4.2 |
9.x | Bluetooth 5.0 |
10.x | Bluetooth 5.1 |
このあたりのバージョンなら、基本的にWH-1000XM5と問題なく接続できるはずです。ただし、PCのBluetoothアンテナやチップセット自体が古いと、ドライバ更新だけではどうにもならないケースもあります。
チェック手順
WindowsのコマンドプロンプトやPowerShellで、以下のコマンドを実行するとLMP番号が確認できる場合があります。詳細はBluetoothアダプタのプロパティによって異なるので、必要に応じて検索してみてください。
wmic PATH Win32_PnPSignedDriver WHERE "DeviceName LIKE '%Bluetooth%'" GET DeviceName, DriverVersion
物理的・ハードウェアトラブルの疑い
一通りのソフトウェア的な対策を試してみても全く候補にWH-1000XM5が表示されない場合、BluetoothアンテナやPC内部の配線に不具合がある可能性があります。特に中古PCや過去にマザーボード交換を行ったマシンだと、アンテナケーブルの取り付けが不完全なことも。
メーカーサポートに相談
保証期間内であれば、メーカーサポートを活用して点検してもらうと安心です。PCを開けて確認するのはリスクがあるため、無理に自分で分解しないほうがよい場合もあります。また、自宅に他のBluetoothデバイスがあるなら、そちらの接続状況もチェックして比較してみるとトラブルの切り分けができます。
ほかにも試してみたい細かな工夫
大きなトラブルシューティングを行う前に、意外と単純な操作で解決することも少なくありません。私の知人は、WindowsのBluetooth設定画面を開き直すだけで直ったこともあったと笑っていました。
Bluetoothのオンオフを切り替える
PC側のBluetoothを一度オフにし、数秒待ってから再度オンにする。WH-1000XM5の電源を落としてから再びペアリングモードにしてみる。単純ですが、意外と有効です。



私自身も、PCのBluetoothを切り忘れていたスマホやタブレットを切ったらスムーズに接続できたことがあります。競合していた可能性があったんでしょうね。
Swift Pair(クイック ペアリング)の設定
Windows 11では、Swift Pairと呼ばれるクイックペアリング機能が搭載されています。デバイスの近くに置くだけで接続を提案してくれますが、これが逆にうまく動かないときもあるようです。オン・オフを切り替えてみて改善するか試してみてください。
スマホや他デバイスのBluetoothを切る
WH-1000XM5はマルチポイント接続が可能ですが、既にスマホや他のPCと接続済みの場合、Windows 11が認識しづらいことがあります。一時的にほかの機器をオフにして、ペアリングの競合を回避するとスムーズに進む可能性が高まります。
オーディオドライバとの関連
接続はできても音が出ない、あるいは音質が悪いといった場合は、Bluetoothドライバだけでなく、Realtekなどのオーディオドライバを更新する必要があります。特にBluetoothのA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)やHFP(Hands-Free Profile)に関連する不具合は、オーディオドライバのバージョンによっても左右されることがあるため注意が必要です。
ドライバ更新のメリット
1. Bluetooth接続時の遅延や音飛びの減少
2. マイクの認識や音質改善
3. Windows 11特有のバグを回避
Realtek公式サイトやPCメーカーのサポートサイトから最新ドライバをダウンロード・インストールしてみると、思いがけないほど快適に使えるようになることがあります。
事例紹介:私の友人のケース
少し前、私の友人がDellのノートPC(Windows 11)にWH-1000XM5を接続しようとして全く認識されない事態に直面しました。彼はまずヘッドホンを初期化し、WindowsのBluetoothドライバを入れ直してもダメでした。いよいよお手上げというところで、実はPCのBluetoothアンテナのコネクタが外れていたことが判明。メーカーサポートに依頼して修理してもらったところ、嘘のようにあっさり接続できるようになったのです。
このように、ソフトウェア面の対策をやってもどうにもならないときは、ハードウェア的な故障や未接続の可能性を疑ったほうがよいかもしれません。
まとめと今後の展望
Windows 11でSony WH-1000XM5がペアリングできない問題は、さまざまな原因が複雑に絡み合っている場合があります。ただ、ヘッドホン側の初期化やBluetoothドライバの更新、そして物理的な接続をチェックするだけで、かなりの確率で解決に導けるはずです。
1つずつ段階的に確かめていけば、必ずや正常にペアリングできるポイントが見つかるでしょう。もしどうしても解決できない場合は、公式サポートに相談するのも一つの方法です。WH-1000XM5は非常に優秀なノイズキャンセリングと心地よいサウンドを持つヘッドホンですから、せっかく購入したならば快適に使いこなしたいですよね。ぜひ、上記の対処法を参考にしていただければ幸いです。



この記事を読んで試してみたらすぐにペアリング成功!なんて声をいただけたら、とっても嬉しいです。WH-1000XM5が快適に動いてくれると、作業も音楽鑑賞もはかどりますよ。
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