結論からいうと、ゲームが起動直後に落ちるときは、PCの初期化やゲームの再インストールから始める必要はありません。まずWindowsを「再起動」し、ゲームとランチャーの更新、ゲームファイルの検証、録画・オーバーレイなど常駐アプリの終了を順番に試します。1タイトルだけ落ちるならゲーム側のファイルや設定、複数タイトルが同時に落ちるならGPUドライバー、共通ランタイム、バックグラウンドソフトの競合を優先して切り分けるのが近道です。
エラー画面が出ず、タスク マネージャーにプロセスが一瞬だけ表示されて消える場合でも、直ちにPC故障とは判断できません。変更を一度に重ねると原因も戻し方も分からなくなるため、以下の手順を上から1項目ずつ実行し、毎回同じゲームを1回だけ起動して結果を記録してください。
Windows 10について:Microsoftによる通常サポートは2025年10月14日に終了しています。Windows 10自体は動作しますが、通常の無料セキュリティ更新や技術サポートは終了しているため、対象PCではWindows 11への移行可否または公式のESUを別途確認してください。これはクラッシュ原因を断定する話ではなく、安全に使い続けるための前提です。詳細はMicrosoftのWindows 10サポート終了案内で確認できます。
最初に症状を5分で分類する
| 症状 | 優先して疑う範囲 | 最初の行動 |
|---|---|---|
| 1タイトルだけ落ちる | ゲームファイル、ゲーム固有設定、ランチャー、アンチチート | そのタイトルの更新とファイル検証 |
| 別会社の複数ゲームが同時に落ちる | GPUドライバー、共通ランタイム、常駐アプリ、Windows側 | 再起動、Windows Update、常駐アプリの切り分け |
| ゲームやドライバーの更新直後から落ちる | 直前の更新との互換性 | 更新履歴とバージョンを記録し、公式の既知問題を確認 |
| 不足DLL名やエラーコードが表示される | 必要コンポーネント、破損ファイル | 表示を撮影し、公式ランタイムまたはメーカー手順を確認 |
| ゲームだけでなくPCが再起動・ブルースクリーンになる | ドライバー、電源、温度、ハードウェアを含むシステム全体 | 連続起動をやめ、PCメーカーの診断・サポートへ切り替える |
「昨日まで動いた」という情報は重要です。最後に正常起動した日時、その後に入ったWindows更新、GPUドライバー、ゲーム更新、新しく導入した常駐アプリをメモします。クラッシュ時刻、ゲーム名、ランチャー名、表示された文言も残しておくと、後半のログ確認や問い合わせで役立ちます。
変更前にバックアップと戻し方を用意する
ファイル検証や常駐アプリの一時終了までは低リスクですが、ドライバーやランタイム、Windowsの修復に進む前には復元手段を用意します。ゲームのセーブ先はタイトルごとに異なるため、公式サポートで保存場所とクラウド同期状態を確認し、必要ならセーブデータを別フォルダーまたは外部媒体へコピーしてください。クラウド同期は同じ破損状態を同期することもあるので、単独のバックアップとは考えません。
- 作業中のファイルを保存し、ゲームとランチャーを終了する
- セーブデータと、元に戻したいゲーム設定をゲーム公式情報に沿って控える
- 現在のGPU名、ドライバーバージョン、変更日時をメモする
- ドライバーやシステム設定を変える前に復元ポイントを作成する
復元ポイントは、検索から「復元ポイントの作成」を開き、対象ドライブのシステム保護を確認して作成できます。Microsoftのシステムの保護には作成と適用の公式手順があります。復元ポイントは個人ファイルのバックアップではないため、セーブデータは別に保護してください。
対処1:再起動と更新状態を確認する
- 未保存の作業を保存し、スタートメニューの電源から再起動を選びます。
- 再起動後、Windows Updateの画面で通常の更新を確認し、保留中の再起動があれば完了させます。
- 利用中のSteam、Epic Games Launcherなどを通常の方法で起動し、ランチャーと対象ゲームの更新完了を待ちます。
- ほかの操作を増やさず、対象ゲームを1回だけ起動して結果を確認します。
Windows Updateはビデオカードを含むハードウェアの推奨ドライバーも配布します。オプションのドライバーは自動で入らない場合があるため、必要性を確認して選択します。詳しい現行手順はMicrosoftの推奨ドライバーの更新案内を参照してください。原因切り分け中に、根拠なくプレビュー版やベータ版へ切り替えるのは避けます。
対処2:ゲームファイルを検証する
ゲームの再インストールより先に、ランチャー標準の検証機能を使います。欠落・破損したファイルだけを確認でき、ダウンロード量と変更範囲を抑えやすい方法です。検証中はゲームを起動せず、ストレージに大きな負荷をかける別作業も避けます。
Steamの場合
- Steamの「ライブラリ」で対象ゲームを右クリックするか、ゲームページの歯車を選びます。
- 「プロパティ」から「インストール済みファイル」を開きます。
- 「ゲームファイルの整合性を確認」を実行し、完了後に再度起動します。
これはSteam公式のゲームファイルの整合性確認に沿った手順です。一部のローカル構成ファイルが検証対象外と表示される場合がある点も公式ページで案内されています。
Epic Games Launcherの場合
- 「ライブラリ」で対象ゲームを見つけ、タイトル右側の3点メニューを開きます。
- 「管理」を選び、「確認」または「認証する」と表示される項目を実行します。
- 処理が終わってからゲームを起動します。
Epicのゲームファイル確認の公式手順では、問題のあるファイルを確認・修復し、保存データには影響しないと説明されています。表示名が更新された場合は、リンク先の最新画面を優先してください。他のランチャーでも、メーカー公式サポートに「修復」「確認」「検証」の手順があれば、それを使います。
検証後も1タイトルだけ落ちる場合は、そのゲームの公式サポートで障害情報、必要動作環境、アンチチートの修復方法を確認します。アンチチートや署名確認を無効化して起動する方法は、安全性と利用規約の問題があるため行いません。
対処3:オーバーレイと常駐アプリを一つずつ外す
画面録画、FPS表示、チャットのオーバーレイ、RGB・周辺機器制御、GPU監視、音声加工などはゲームと同時に動作します。まず各アプリの終了操作で完全に閉じ、対象ゲームをテストします。改善したら一つずつ戻し、どのアプリを有効にした時点で再発するか確認します。アプリを削除する必要はありません。
- 一度に全部の設定を変えず、終了したアプリ名を記録する
- ゲームが起動したら、半分ずつ戻して原因を絞る
- 原因候補が分かったら、そのアプリとゲーム双方の公式更新・既知問題を確認する
- 管理対象PCでは、スタートアップやサービスを変更する前に管理者へ確認する
セキュリティ機能は停止しません。Windows セキュリティで、クラッシュした時刻と同じ頃にブロック記録がないか「保護の履歴」を確認します。Microsoftの保護の履歴の説明にもあるとおり、安全か確信できない項目は許可せず、まず検疫状態を保ってゲームの配布元へ確認します。他社製セキュリティソフトでも、保護を切るのではなく履歴・検疫・サポートを利用してください。
対処4:GPUドライバーを更新または戻す
複数ゲームが同時に落ちる、ゲーム更新後に描画開始直前で終了する、またはGPUドライバー更新直後から再発した場合は、ドライバーを確認します。先に復元ポイントと現在のバージョンを残してください。
- まずWindows Updateの推奨ドライバーを確認します。
- 手動更新が必要なら、PCメーカーまたはGPUメーカーの公式サイトだけを使い、機種・GPU・Windowsの種類が一致するパッケージを選びます。
- 更新直後から不具合が始まった場合は、「デバイス マネージャー」→「ディスプレイ アダプター」→対象GPUの「プロパティ」→「ドライバー」で「ドライバーを元に戻す」が利用できるか確認します。
- 変更後は再起動し、ゲームを1回だけテストします。
更新・ロールバックの公式手順と注意点はMicrosoftのデバイス マネージャーでドライバーを更新する方法で確認できます。非公式のドライバーパックや、最初から強制削除ツールを使う方法は避けます。
対処5:不足ランタイムは公式配布元から直す
エラーに「VCRUNTIME」「MSVCP」などのDLL名が出る場合は、ゲームが必要とするVisual C++ランタイムが破損・不足している可能性があります。ただし、DLL名だけで原因は確定しません。まずゲームファイルを検証し、そのゲームの公式サポートが指定する必要コンポーネントを確認します。
Visual C++再頒布可能パッケージが必要と確認できた場合は、Microsoftのサポート対象のVisual C++再頒布可能パッケージを使います。64ビット版Windowsでも32ビットゲームにはx86版が必要になることがあるため、「Windowsが64ビットだからx64だけ」と決めず、ゲーム側の指定とアプリの対象アーキテクチャを優先してください。
検索で見つけたDLL単体を外部サイトからダウンロードし、システムフォルダーへ上書きする方法は行いません。DirectXやアンチチートのエラーでも、ゲームに付属する公式セットアップ、ゲーム会社の修復手順、Microsoftの公式配布物だけを利用し、セキュリティ機能を回避しないことが重要です。
対処6:クリーンブートで競合を切り分ける
常駐アプリを終了しても複数ゲームが落ちる場合は、MicrosoftのWindowsでクリーンブートを実行する公式手順で、バックグラウンドの競合を調べられます。これは恒久設定ではなく診断用です。作業前に、現在有効なスタートアップ項目をスクリーンショットまたはメモで残し、公式ページの「通常の起動に戻す」手順まで確認してください。
- 管理対象PCでは勝手に実施せず、IT管理者へ相談する
- Microsoftのサービスを無効化しない
- セキュリティ製品が停止する構成になる場合は進めず、製品メーカーまたは管理者へ確認する
- クリーンブートで改善したら、無効にした項目を半分ずつ戻して原因を特定する
- 検証後は通常の起動へ戻し、戻したことを確認する
クリーンブートでも落ちるなら、常駐ソフト競合の可能性は下がります。そこで初めて、Windowsのシステムファイル修復またはゲーム会社への問い合わせへ進みます。
対処7:複数アプリに異常があるときだけWindowsを修復する
ゲーム1本だけの問題にSFCを先行しても、原因範囲が広がるだけです。複数ゲームやWindows標準アプリでも異常がある、ゲーム検証後もシステムDLL関連のエラーが続く、といった場合に限定します。先にWindows Updateと再起動を完了し、復元ポイントを作成してください。
Microsoftのシステム ファイル チェッカー公式手順では、管理者としてコマンド プロンプトを開き、DISM完了後にSFCを実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
sfc /scannow
各コマンドは1行ずつ実行し、完了メッセージを確認してから次へ進みます。処理中にウィンドウを閉じたりPCの電源を切ったりしないでください。完了後に再起動し、対象ゲームを再テストします。エラーで完了しない場合は、同じ操作を繰り返さず、表示された全文を控えてMicrosoftまたはPCメーカーのサポートへ渡します。
まだ落ちる場合に記録する情報
ここまでで直らなければ、再インストールを重ねるより、原因を示す記録を集めた方が解決に近づきます。スタート検索から「イベント ビューアー」を開き、「Windows ログ」内の「Application(アプリケーション)」で、クラッシュ時刻と一致するエラーを確認します。記録が見つかったら、次の項目だけを控えます。
- 障害が発生したアプリケーション名
- 障害モジュール名
- 例外コード、イベントID、発生日時
- ゲームとランチャーのバージョン
- Windowsのバージョン、GPU名、ドライバーバージョン
- 実施済みの手順と、各手順後に変化したこと
例外コード一つだけで「メモリ故障」「ウイルス対策が原因」などと断定しないでください。ゲーム会社のサポートへ、エラー全文と再現手順をそのまま渡します。ゲームだけでなくPC全体が再起動する、ブルースクリーンになる、焦げた臭い・異音・異常な発熱がある場合は、ゲームの連続起動をやめ、PCメーカーの診断窓口を利用します。
避けたい対処
- 配布元不明のDLL、ドライバーパック、修復ツールを導入する
- Microsoft Defender、ファイアウォール、コア分離、アンチチートを無効化して使い続ける
- セーブ場所を確認せず、ゲームフォルダーやユーザーフォルダーを削除する
- レジストリクリーナーや無関係な最適化ツールを試す
- Windows更新、ドライバー更新、ランタイム再導入、ゲーム再インストールを一度に行う
- エラーが出るたびにPC初期化を選ぶ
よくある質問
管理者として実行すれば直りますか?
最初の対処にはしません。権限が広がるため、ゲーム会社がそのタイトル向けに明示している場合だけ、対象と理由を確認して実行します。常用設定にはせず、改善しなければ元へ戻します。
ゲームを再インストールした方が早くありませんか?
まずファイル検証を試す方が変更範囲を抑えられます。再インストールする場合も、セーブデータ、設定、MODの有無を確認し、アンインストール前に復元方法を確保してください。複数ゲームが同時に落ちるなら、個別再インストールより共通環境の切り分けを優先します。
高速スタートアップを無効にする必要はありますか?
最初から設定変更する必要はありません。まず通常の「再起動」で状態を更新し、再現するか確認します。電源設定の変更を重ねる前に、ゲームファイル、常駐アプリ、ドライバーという影響範囲の分かりやすい項目を先に調べます。
公式情報源
以下は、本文の手順確認に使用した公式一次情報です(2026年7月15日確認)。画面表示や配布バージョンは更新されるため、実際の操作時は各リンク先の最新案内を優先してください。
- Microsoft:Windowsでクリーンブートを実行する方法
- Microsoft:推奨ドライバーと更新済みドライバーを取得する
- Microsoft:デバイス マネージャーでドライバーを更新・ロールバックする
- Microsoft:Windows セキュリティの保護の履歴
- Microsoft:システムの保護と復元ポイント
- Microsoft:DISMとシステム ファイル チェッカー
- Microsoft Learn:サポート対象のVisual C++再頒布可能パッケージ
- Steam:ゲームファイルの整合性確認
- Epic Games:ゲームファイルを確認する方法
- Microsoft:Windows 10サポート終了後の案内
まとめ
ゲームが起動直後に落ちるときは、再起動 → 更新確認 → ゲームファイル検証 → 常駐アプリの切り分け → GPUドライバー → 公式ランタイム → クリーンブート → Windows修復の順に進めます。各段階で変更は一つだけにし、改善しなければ元へ戻します。1タイトルだけか、複数ゲームか、PC全体が落ちるかを分けるだけでも、調べる範囲は大きく絞れます。
最後まで改善しない場合は、クラッシュ時刻、障害モジュール、例外コード、ゲーム・Windows・GPUドライバーの各バージョン、実施済み手順をそろえてゲーム会社またはPCメーカーへ連絡してください。原因不明のまま保護機能を切ったり、非公式ファイルを上書きしたりするより、安全で再現性のある解決につながります。

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