Valorantだけプレイ中に突然ブラックスクリーンになり、イベントビューアーに「GameInput Service が停止した」エラーが残る…。GPUや熱を疑っても直らない場合、GameInputの重複が原因のことがあります。この記事では確認方法と安全な直し方をまとめます。
症状の特徴(このパターンで疑うべきこと)
「Valorantを遊んでいる時だけ、突然画面が真っ黒になって落ちる」「League of Legendsなど他のゲームでは起きない」「GPUドライバーを入れ直しても改善しない」──この条件が揃うと、まず疑うべきはハード故障や温度問題ではなく、OS側の入力関連コンポーネントの不整合です。
特にイベントビューアー(イベントログ)に次のようなメッセージが、クラッシュ時刻と同じタイミングで残っている場合は要注意です。
- GameInput Service service terminated
- The compound file GameInput Service was produced with a newer version of storage.
この2つは「GameInput Service(Microsoft GameInput)が停止した」「保存形式(ストレージ)のバージョンが合わない」ニュアンスで、新旧が混ざった状態を連想させます。Valorantは入力やアンチチートの都合でシビアな条件になりやすく、別ゲームでは表面化しないことがあります。
まず最初にやること:本当に“同じタイミング”で起きているか確認する
原因を決め打ちする前に、ログと症状が一致しているかを確認します。ここがズレていると、別原因(GPUドライバーリセット、電源、Vanguardなど)を見逃します。
イベントビューアーでの確認手順
- Win + X → 「イベントビューアー」
- 左側で「Windowsログ」→「システム」
- 右側の「現在のログをフィルター」から、エラー/警告に絞る
- ブラックスクリーンが起きた時刻前後(±5分)に、GameInput関連のエラーが出ているか確認
| ログに出やすい文言 | 意味のイメージ | この後の対処 |
|---|---|---|
| GameInput Service service terminated | GameInputのサービスが停止(予期せず落ちた/停止した) | サービス再起動 → 再インストール → 重複解消 |
| The compound file … produced with a newer version of storage. | 新しい形式で作られたデータを古い側が読もうとして不整合 | “新旧混在”の解消(重複・旧版残りを掃除) |
| Display driver stopped responding / LiveKernelEvent | GPUドライバー側のハング/リセット | ドライバー/電源/OC/温度の見直し優先 |
結論:GameInput Serviceが「重複」していると、Valorantでブラックスクリーンを誘発し得る
今回の主題はMicrosoft GameInput(GameInput Service)の重複です。ざっくり言うと、WindowsやMicrosoft Store周りの更新・復旧の過程で、GameInputが新旧2系統で残ってしまうことがあります。
その結果、次のような状態になります。
- サービス表示名が同じ/似ているGameInput Serviceが複数ある
- 実体のファイルパスが異なる(置き場所が違う)
- 片方が古く、片方が新しい(バージョンが揃っていない)
- 起動/停止のタイミングで競合して、サービスが落ちる
Valorantはゲーム側の入力処理に加えて、Vanguard(アンチチート)などが絡むため、入力周りのサービスが瞬断すると、画面が真っ黒になってゲームが落ちる症状として出ることがあります。逆に、LoLなど別ゲームでは同じ不整合があっても致命傷にならず「気づかない」ケースがあります。
対処のおすすめ順(安全性と成功率で並べる)
いきなりファイル削除に進むと、取り違えで悪化することがあります。まずは安全な順番で進めるのがコツです。
| 順番 | やること | 狙い | リスク |
|---|---|---|---|
| 最初 | GameInput Serviceを再起動 | 一時的に詰まりを解消して再現性を確認 | 低い |
| 次 | Microsoft GameInputをアンインストール→再起動 | 破損・不整合を標準手順で修復 | 低い |
| 決め手 | 重複している旧版の除去(削除/アンインストール/サービス削除) | 新旧混在を断ち切って根治 | 中(取り違え注意) |
| 補助 | Gaming Services、Windows Update、オーバーレイ等の整理 | 再発防止・周辺要因の排除 | 低〜中 |
手順:GameInput Serviceを再起動する(まずは応急処置)
これは根治ではないことが多いですが、原因がGameInput周りであるかの当たりを付けるのに有効です。
GUI(services.msc)で再起動
- Win + R → services.msc
- 一覧からGameInput Serviceを探す
- 右クリック → 「停止」→ 数秒待つ → 「開始」
コマンドで再起動(管理者)
サービス名は環境で異なる場合がありますが、GameInput関連は「GameInput」や「GameInputSvc」として見つかることが多いです。管理者のコマンドプロンプトで次を試します。
sc query | findstr /i gameinput sc stop GameInputSvc sc start GameInputSvc
再起動後、Valorantを起動してしばらくプレイし、ブラックスクリーンが再発するかを確認します。再発しなくなった/頻度が落ちたなら、次の「再インストール」「重複解消」に進む価値が高いです。
手順:Microsoft GameInputを再インストールする(王道の修復)
次に、Microsoft GameInput自体を一度外して入れ直します。更新の途中で壊れた状態や、整合性が崩れた状態をリセットできます。
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 検索欄でMicrosoft GameInputを探す
- 「アンインストール」
- PCを再起動
環境によっては再起動後に自動で再導入されます。もし戻ってこない場合は、Microsoft Storeで「GameInput」や「Gaming Services」を検索して入れ直すか、Windows Updateを一通り適用してから再確認してください。
手順:GameInput Serviceが“2つある(重複)”場合の根治策
ここが今回の最重要ポイントです。イベントログに「新しいストレージで作られた」といった不整合系の文言が出ている場合、新旧のGameInputが共存している可能性があります。
重複の確認(services.mscだけでできる方法)
- Win + R → services.msc
- 一覧を名前順にして、「GameInput」で始まる/含むものを探す
- もしGameInput Serviceが複数見つかったら、それぞれ右クリック→「プロパティ」
- 「実行ファイルのパス」(または同等のパス表示)を控える
| 見分けポイント | 新しい側の傾向 | 古い側の傾向 |
|---|---|---|
| ファイルのパス | 最近導入された場所/WindowsApps側/更新日時が新しい | 旧フォルダに残っている/更新日時が古い |
| ファイルのプロパティ | 製品バージョンが新しい | 製品バージョンが古い |
| イベントログとの関連 | 停止していない/正常稼働のことが多い | 停止エラーの発生源になりやすい |
PowerShellで“サービス名・パス”を一覧化して、取り違えを防ぐ
サービス画面だけだと、表示名が似ていて混乱しがちです。取り違え防止のため、PowerShellで一覧化してから判断します(コピーしてメモ帳に貼るのがおすすめです)。
Get-CimInstance Win32_Service |
Where-Object { $_.DisplayName -like "*GameInput*" -or $_.Name -like "*GameInput*" } |
Select-Object Name, DisplayName, State, StartMode, PathName |
Format-Table -AutoSize
ここで重要なのはPathName(実体の場所)です。新旧のどちらを残すべきか迷ったら、次の安全策に寄せてください。
- 「削除」より先に、まずはMicrosoft GameInputのアンインストール→再起動で自然に整理されないか試す
- それでも重複が残る場合は、古い側を無効化(停止)できるか確認してから、除去に進む
- 直接ファイルを消す必要があるときは、いきなり削除せずリネーム(.bak)や別フォルダへ退避でテストする
古い側を除去する(優先度の高い順)
具体的には次の順で試すのが安全です。
| 方法 | やり方 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| アプリのアンインストールで消す | 設定→アプリからMicrosoft GameInputを削除 | アプリ一覧に旧版が残っている | 再起動が必要 |
| サービスを停止して再現性を見る | services.mscで“疑わしい方”を停止してプレイ | どちらが悪さをしているか切り分けたい | 停止しても自動復帰することがある |
| 旧版の実体を退避(リネーム) | フォルダ/ファイル名を変更して読み込めなくする | 削除が怖いが影響を見たい | 権限問題が出やすい |
| サービス定義の削除(最終手段) | サービス名を確認してからsc deleteで削除 | “完全に二重登録”されている | 取り違え厳禁。復元ポイント推奨 |
「サービス定義の削除」は、実体ファイルを触らずに登録だけ消せる反面、間違えると正常系まで消します。どうしても必要な場合は次の流れで慎重に進めてください。
- システムの復元ポイントを作成(Windowsの「復元ポイントの作成」から)
- PowerShellの一覧でサービス名(Name)とPathNameを照合
- 「明らかに古いパス」のサービス名だけを対象にする
- 管理者コマンドプロンプトで削除(例)
sc stop <古い方のサービス名> sc delete <古い方のサービス名>
削除後は必ず再起動し、services.mscで重複が解消しているかを確認します。そのうえでValorantを起動し、ブラックスクリーンが再発しないかをチェックします。
再発予防と周辺整理(まだ不安定なときに効く)
GameInputの重複を解消しても、Windowsのゲーム関連コンポーネントが壊れていると再発することがあります。次は“保険”として一緒に整えておくと安心です。
Gaming Servicesを入れ直す
Microsoft Store系のゲーム機能であるGaming Servicesが不整合を起こしていると、GameInput周りにも影響が出ることがあります。管理者PowerShellで一度削除し、再導入します。
Get-AppxPackage Microsoft.GamingServices | Remove-AppxPackage Get-AppxPackage Microsoft.GamingServices -AllUsers | Remove-AppxPackage
削除後は再起動し、Microsoft StoreからGaming Servicesを入れ直します(検索してインストール)。コマンドでの削除がうまくいかない場合は、表示されたエラーをメモしてから、Windows Update適用後に再試行してください。
Windows Update(任意の更新も含む)を一通り当てる
GameInputやGaming Servicesは更新で修正されることもあります。Windows Updateは「利用可能になったらすぐに入手」をオンにする必要はありませんが、少なくとも保留中の更新をゼロにしてから検証すると、切り分けが楽になります。
GPUドライバーは“メーカー公式”でクリーンに
今回の本命はGameInputですが、ブラックスクリーンはGPUドライバー側の問題と見分けがつきづらい症状でもあります。以下を満たしているかチェックしてください。
- ドライバーはNVIDIA/AMD/Intelの公式サイト、またはメーカー配布の推奨版
- 可能なら「クリーンインストール」相当で入れ直す(設定を引きずらない)
- OC(GPU/メモリ/CPU)をしているなら一度標準に戻して検証
Valorant側の基本チェック
- Valorantを管理者として実行して差が出るか
- vgc(Vanguard)が起動しているか(services.mscで確認)
- Discord/GeForce Experience/AMD Softwareなどのオーバーレイを一時的に無効化して比較
- Xbox Game Barを一時的に無効化して比較(使っていないなら特に)
ブラックスクリーンの“起き方”で追加切り分け(原因を間違えない)
同じ「真っ黒」でも、原因が違うことがあります。次の観察ポイントをメモしておくと、対処の優先順位が決めやすくなります。
| 観察ポイント | 起きている可能性 | 優先する対処 |
|---|---|---|
| 音は続くが映像だけ真っ黒、数秒後に戻る | GPUドライバーの一時停止/復帰 | ドライバー、電源、OC、ケーブル、リフレッシュレート |
| 真っ黒になってそのまま落ちる、ログにGameInput停止 | GameInputサービス停止でゲームが落ちた | GameInputの再インストール、重複解消 |
| 真っ黒後にPCごと再起動/ブルスク | 電源/メモリ/ドライバー深刻 | 電源、メモリ診断、イベントログのKernel-Power確認 |
よくある質問
GameInput Serviceを無効化したままだとダメ?
一時的に原因切り分けとして止めるのは有効ですが、恒久的な無効化はおすすめしません。Windowsやゲーム側がGameInputを前提にしている場合があり、別の不具合(コントローラー入力、UI操作、起動失敗など)を呼ぶことがあります。基本は“正常な1つに揃える”のがゴールです。
「The compound file … newer version of storage」は何が起きている?
ざっくり言うと「新しい形式で作られたデータを、古い側が開こうとして失敗した」という種類のメッセージです。更新途中で古いコンポーネントが残ると、こうした文言が出やすくなります。対処としては新旧混在を解消するのが最短です。
Microsoft GameInputがアプリ一覧に見当たらない
環境によってはアプリ一覧に出にくい場合があります。その場合でも、サービス(GameInput Service)が存在していれば、今回の切り分けは可能です。まずはservices.mscとPowerShellの一覧化で、重複とパスを確認してください。
作業前にやっておくと安心なことは?
- 復元ポイントを作成
- サービス名/パスをメモ(スクリーンショット推奨)
- “削除”の前に“退避(リネーム)”で様子見
まとめ:Valorantだけブラックスクリーン+GameInput Service停止なら「重複」を最優先で疑う
Valorant中にだけブラックスクリーンで落ち、イベントログにGameInput Serviceの停止やストレージ形式の不整合が出る場合、Microsoft GameInputが重複して旧版が悪さをしているパターンが原因になり得ます。
- まずはGameInput Serviceの再起動で症状が動くか確認
- 次にMicrosoft GameInputをアンインストール→再起動で修復
- それでもダメなら、サービスの重複を“パスで見分けて”旧版を除去
「GPUを疑ってドライバーを何度も入れ直したけど直らない」ケースほど、こうしたOS側の重複・不整合が刺さることがあります。焦らず、安全な手順で1つずつ潰していきましょう。

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