「VALORANT(ヴァロラント)をアンインストールしたのに、なぜかCドライブの空き容量が22GBも戻らない……」。そんなときは、VALORANT本体以外に残っているRiot Vanguardや残骸フォルダー、Windows側の表示のタイムラグが原因になっていることがほとんどです。この記事では、最短ルートの手順から、細かい原因別の対処法、予防策までをまとめて解説します。
症状の整理:VALORANTを消したのに容量が減らない
相談として多いのが、次のようなパターンです。
- 「アプリと機能」からVALORANTをアンインストールした
- コントロールパネルの「プログラムのアンインストール」でも削除済み
- ディスククリーンアップも実行した
- それでも「設定 > システム > 記憶域」では、まだ約22GB分がゲームに使われている表示が残っている
- Riot VanguardやRiot Clientをクリックすると「アプリが見つかりません」と出る
この状態は、以下の要因が組み合わさっていることが多いです。
- Windowsの「記憶域」表示が即時更新されていない
- Riot Vanguard(アンチチート)のドライバーやサービスが残っている
- Riot関連のフォルダーやキャッシュ、一時ファイルが残留している
- システムの復元ポイントや休止ファイルに容量が食われている
まずは、「本当に容量が減っていないのか?」を確認し、そのうえで不要なコンポーネントを順番に削除していきます。
原因のパターンと対処のざっくり対応表
| 原因のパターン | よくある症状 | 主な対処 |
|---|---|---|
| 記憶域表示のタイムラグ | 「設定」の容量だけが減らず、エクスプローラーでは減っている | 再起動してエクスプローラーの空き容量を確認(表示更新待ち) |
| Riot Vanguardが残っている | Riot Vanguardがアンインストールできない/エラーが出る | 管理者コマンドでサービス vgc / vgk を停止・削除 |
| Riot関連フォルダーの残骸 | C:\Riot Games などが数GB以上残っている | フォルダーを手動削除(存在するものだけ) |
| 一時ファイル・配信の最適化 | Windows Update後などに急に数GB増える | 「一時ファイル」から不要データを削除 |
| システムと予約済みの肥大化 | 「システムと予約済み」が数十GB以上 | 復元ポイント削除/休止機能オフ |
最短ルート:これだけやればOKな手順
細かい理屈はあと回しにして、「とりあえず容量を取り戻したい」という方向けの最短ルートです。上から順に実行してみてください。
1. PCを再起動して「本当の空き容量」を確認する
まず、Windowsの表示上のバグやタイムラグを疑います。「設定 > システム > 記憶域」の数字は、反映が遅れることがよくあります。
- PCを一度再起動する
- エクスプローラーを開く
- 「このPC > C: ドライブを右クリック > プロパティ」を開く
- 「使用領域」「空き領域」の数字を控えておく
以降は、このプロパティの空き領域を基準に、作業の前後でどれくらい回復したかを確認します。
| 確認場所 | 表示の特徴 | 信頼度 |
|---|---|---|
| 設定 > システム > 記憶域 | アプリ、ゲーム、システムなどの内訳を表示。反映にタイムラグあり | 内訳の目安としては便利だが、正確な総量としてはやや低め |
| エクスプローラー > C: プロパティ | NTFSの情報をほぼリアルタイムで反映 | 空き容量の確認は基本ここを信じる |
2. VALORANT関連アプリを完全にアンインストールする
次に、Riot関連のアプリを「アプリと機能」から順番に削除します。
- 設定を開く(
Win + I) - 「アプリ」 > 「インストールされているアプリ」(または「アプリと機能」)を開く
- 検索ボックスで
riot/valoなどと入力して、関連アプリを探す
見つかったら、以下のような順番で削除していくとスムーズです。
- VALORANT
- Riot Vanguard
- Riot Client
- Riot Games 関連(ランチャーなど)
もしクリックしたときに「アプリが見つかりません」と出る場合は、すでに本体は消えていて、登録情報だけ残っている状態です。この場合、深追いせず後述の手動削除と一時ファイル削除に進みます。
Riot Vanguardがうまく削除できないときの対処
Riot Vanguardはアンチチートの都合上、カーネルドライバーとサービス(vgc / vgk)として常駐しています。これが生きたままだと、アンインストールに失敗することがあります。
削除できない場合は、以下の手順でサービスを停止・削除してから再チャレンジします。
- スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを順番に入力して、Enterキーを押す
sc stop vgc
sc stop vgk
sc delete vgc
sc delete vgk
コマンド実行後、PCを再起動してから、もう一度「アプリと機能」からRiot VanguardやVALORANTを削除してみてください。
3. 残っているVALORANT / Riotフォルダーを手動削除する
アンインストール後も、設定やログ、キャッシュなどがフォルダーとして残っていることがあります。存在するものだけで構わないので、以下の候補を順番にチェックし、VALORANT関連のファイルが残っていたら削除します。
| 場所 | パスの例 | 補足 |
|---|---|---|
| インストール先 | C:\Riot Games\ | VALORANT本体やRiot Clientが入っていたフォルダー |
| Vanguard | C:\Program Files\Riot Vanguard\ | アンチチートのドライバー類。削除前に必ずサービス停止を |
| 共通データ | %PROGRAMDATA%\Riot Games\例: C:\ProgramData\Riot Games | 隠しフォルダー。ログや設定などが残ることがある |
| ユーザーローカル | %LOCALAPPDATA%\Riot Games\例: C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Riot Games | Riot Clientのキャッシュや一時データ |
| VALORANTローカル | %LOCALAPPDATA%\VALORANT\ | Saved フォルダーなど、設定・リプレイ等が残っている場合がある |
フォルダーを削除する際は、念のため中身を軽く確認し、ほかのゲームやアプリで使われていないかチェックしましょう。基本的に「Riot」「VALORANT」と名前が付いているもののみ削除すれば安全です。
4. Windowsの一時ファイルを削除する
VALORANTとは別に、Windows Updateや一時ファイルが容量を圧迫しているケースも多いです。ついでにまとめて掃除してしまいましょう。
- 設定を開く(
Win + I) - 「システム」 > 「記憶域」をクリック
- 「一時ファイル」をクリック
- 一覧から次の項目にチェックを入れる
- 配信の最適化ファイル
- 一時ファイル
- ごみ箱(中身を確認して問題なければ)
- Windowsのエラーレポートとフィードバック診断
- 「ダウンロード」フォルダーは、必要なファイルがあればチェックを外す
- 「ファイルの削除」をクリック
削除が終わったら、再度エクスプローラーでCドライブの空き容量を確認しましょう。
5. まだ戻らない場合はディスク使用状況ツールで「犯人」を可視化
ここまでやってもまだ数GB単位で空きが増えない場合、思わぬフォルダーが巨大化している可能性があります。こういうときは、ディスク使用状況解析ツールを使うと一発で「どのフォルダーが何GB使っているか」が分かります。
代表的なツールの例(いずれも無料の代表例):
| ツール名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| WinDirStat | ツリーマップ表示が見やすく、どのフォルダーが大きいか一目で分かる | 視覚的に容量を把握したい人 |
| TreeSize Free | エクスプローラー風の画面で容量が見える。商用でも無料版あり | シンプルなリスト表示が好みの人 |
これらのツールは必ず公式サイトまたは信頼できる配布サイトからダウンロードし、インストール時の「おまけソフト」に注意してください。表示された結果から、サイズの大きいフォルダーを特定し、自分で作ったデータや明らかに不要なフォルダーだけを削除しましょう。
詳細解説:Riot VanguardとVALORANTの残りやすいポイント
Riot Vanguard(vgc / vgk)が残るとどうなる?
VALORANTをインストールすると、アンチチート機能としてRiot Vanguardが一緒に入ります。これは単なる常駐アプリではなく、
- Windows起動時に自動で読み込まれるカーネルドライバー(vgk)
- バックグラウンドで動くサービス(vgc)
という形で組み込まれています。このため、アンインストール手順が途中で止まると、
C:\Program Files\Riot Vanguard\が残る- サービスだけ残って、アンインストーラーがエラーを出す
といった事態になりやすくなります。前述の sc stop / delete コマンドは、こうした残ったサービス情報を強制的に消すための手段です。
なお、コマンド実行後は必ずPCを再起動し、そのうえでフォルダー削除や再インストールを試すようにしてください。
「アプリが見つかりません」と出る場合の考え方
アンインストール済みなのに「アプリと機能」に名前だけ残っていると、クリックした際に「アプリが見つかりません」と表示されることがあります。これは、
- レジストリ等のアンインストール情報だけが残っている
- 実際のフォルダーや実行ファイルはすでに削除されている
という状態です。このケースでは、アプリとしては既に削除済みなので、
- 深追いしてレジストリを直接削除しようとしない
- 上記のフォルダー削除と一時ファイル削除だけに集中する
のがおすすめです。残っている表示は、数回の再起動や時間経過で消えることもあります。
「システムと予約済み」が膨らんでいる場合の対応
「アプリと機能」「一時ファイル」をいくら削除しても、「システムと予約済み」が巨大なままというケースがあります。ここには、
- Windowsのシステムファイル
- 復元ポイント(システムの保護)
- 休止ファイル(hiberfil.sys)
などが含まれます。VALORANTのインストール・削除とは直接関係しませんが、結果的に容量不足の原因になりやすい部分です。
復元ポイント(システムの保護)を整理する
復元ポイントは万が一のトラブル時に非常に役立つ機能ですが、溜まりすぎると数十GBになることがあります。容量が厳しい場合は、古い復元ポイントを整理します。
- スタートメニューで「コントロールパネル」と入力して開く
- 「システムとセキュリティ」 > 「システム」を開く
- 左側の「システムの保護」をクリック
- 「保護設定」でCドライブを選択し、「構成」をクリック
- 「ディスク領域の使用量」を確認し、必要に応じてスライダーを小さくする
- 「削除」ボタンを押すと、すべての復元ポイントを削除可能
復元ポイントを完全に削除すると空き容量は増えますが、その代わり過去の状態には戻せなくなります。削除前に、現在の環境が安定しているかをよく確認してください。
休止機能(ハイバネーション)を使っていないなら無効化する
休止状態を使っていない場合、休止ファイル(hiberfil.sys)を削除することで数GB〜十数GBの空きが戻ることがあります。これは、以下のコマンドで無効化できます。
- スタートボタンを右クリック > 「ターミナル(管理者)」を開く
- 次のコマンドを入力してEnter
powercfg -h off
このコマンドを実行すると、
- 休止状態が使えなくなる
- Windowsの高速スタートアップ機能も無効になる
という点に注意してください。ノートPCでバッテリー節約に休止状態をよく使う方は、この設定を行わないか、実行する前にメリット・デメリットをよく検討しましょう。
どうしても容量が戻らないときの「最終手」
ここまでの作業を行っても、なおVALORANT由来と思われる容量が戻らない場合は、
「VALORANTをいったん再インストールしてから、正規の手順でアンインストールし直す」
という最終手段があります。
- 公式サイトから最新のVALORANTセットアップをダウンロード
- 通常通りインストール(Riot Client / Vanguardも同時インストール)
- インストール完了後、PCを一度再起動
- 「アプリと機能」から
- VALORANT
- Riot Vanguard
- Riot Client
- 再度PCを再起動
- 前述の残骸フォルダーの削除と一時ファイル削除を実施
再インストールすることで、壊れていたアンインストール情報やサービス設定が一度整えられ、そのうえでクリーンに削除できるようになるため、うまく行くことが多いです。
今後同じトラブルを防ぐための予防策
VALORANTに限らず、容量の大きなゲーム・アプリを扱うときは、次のポイントを押さえておくとトラブルを減らせます。
公式のアンインストーラーを優先して使う
- ゲームランチャーやアプリ側が用意しているアンインストール機能を使う
- 常駐アイコンやバックグラウンドサービスを終了してからアンインストールを開始する
特にアンチチート系のドライバーは、動いている最中に削除しようとするとエラーになりがちです。
Cドライブ以外に「ゲーム専用フォルダー」を作る
今後大容量ゲームを複数入れる予定があるなら、
D:\Games\Riot\VALORANT\E:\Games\Steam\
などのように、別ドライブや専用フォルダーを用意しておくと管理が楽になります。ゲームごとにフォルダー単位で存在を把握できるため、アンインストール後の残骸チェックも簡単です。
大きなアプリを入れた・消した直後は「空き容量」を確認するクセをつける
- 新しくゲームを入れた直後に、どれくらい容量が減ったか
- アンインストール直後に、どれくらい戻ったか
を、エクスプローラーのCドライブプロパティで確認する習慣を付けておくと、「いつの間にか容量がない」という事態を防ぎやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 「設定 > 記憶域」の数字とエクスプローラーの数字が違うのはなぜ?
A. 「設定 > システム > 記憶域」は、バックグラウンドで定期的にスキャンした結果をキャッシュして表示しているため、削除した直後は反映されていないことがあります。一方、エクスプローラーのCドライブプロパティは、ファイルシステムが持っている最新の情報をその場で計算しているため、こちらの数字の方が信頼性が高いです。
Q. C:\Riot Games フォルダーを削除しても大丈夫?
A. VALORANTやRiot Clientを使っていない、他のRiot製ゲームも入れていないのであれば、C:\Riot Games フォルダーは削除して問題ありません。もしLeague of Legendsなど他のRiotゲームを利用中の場合は、そのゲームのインストール先が含まれていないか、中身を確認してから削除してください。
Q. 再インストールしてアンインストールし直しても容量が戻らない場合は?
A. その場合は、VALORANT以外の要因(システムの復元ポイント、別ゲームの残骸、仮想マシン、バックアップソフトのイメージファイルなど)が容量を占有している可能性が高いです。ディスク使用状況ツールでCドライブ全体をスキャンし、どのフォルダーが容量を食っているのかを特定するのが近道です。
Q. コマンド操作が不安です。実行して大丈夫でしょうか?
A. この記事で紹介しているコマンドは、いずれもWindowsとRiot Vanguardの仕様に沿ったものですが、管理者権限での操作である以上、自己責任となります。不安な場合は、まずはアンインストールと一時ファイル削除だけを行い、それでもダメな場合に上級者向けの手段として試す、という流れがおすすめです。
まとめ:サービス停止 → 残骸削除 → 一時ファイルでほぼ解決
VALORANTは、ゲーム本体だけでなく、Riot VanguardやRiot Client、各種キャッシュフォルダーが複合的に存在するため、単純なアンインストールだけでは見かけ上の容量が22GB前後残ってしまうことがあります。
しかし、
- PCを再起動し、エクスプローラーのCドライブプロパティで真の空き容量を確認
- VALORANT / Riot Vanguard / Riot Client を順にアンインストール
sc stop / deleteコマンドで Vanguard サービスを削除(必要な場合)- C:\Riot Games や AppData 配下の VALORANT / Riot フォルダーを手動で削除
- 「一時ファイル」「システムと予約済み」(復元ポイント・休止機能)を整理
といった手順を踏めば、原則としてVALORANTが占有していた容量はほぼすべて回収できます。焦らず一つずつ確認しながら作業してみてください。

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