Viva EngageのRecentフィードとFor youフィードの違い|使い分けと2026年8月の変更点

Viva Engageの「Recent」フィードと「For you」フィードの違いは、Recentがフォロー対象の新しい投稿を予測しやすい順序で確認するためのフィード、For youが自分との関連性を基に投稿を発見するためのフィードである点です。

RecentはFor youを置き換える機能ではありません。Microsoftは、Viva EngageのHomeにRecentを追加し、既存のパーソナライズされたFor youも引き続き利用できるようにします。一般提供は2026年8月を予定しており、Web、Android、iOS、Microsoft Teams上のViva Engageなどが対象です。

目次

Viva EngageのRecentフィードとFor youフィードの違い

RecentとFor youでは、投稿を並べる目的が異なります。

比較項目RecentフィードFor youフィード
主な目的フォロー対象の最近の動きを確認する自分に関連しそうな投稿を発見する
主な表示対象フォロー中のコミュニティ、人物、優先コミュニケーションユーザーごとに関連性が高いと判断された投稿
並び方新しい投稿を追いやすい、より予測可能な順序関連性を基にしたパーソナライズ順
向いている場面日々の情報確認、見逃し防止新しい話題や組織内の動向の発見
注意点組織内のすべての投稿を並べるフィードではない投稿日時の新しい順になるとは限らない
確認するときの考え方「フォロー先で最近何があったか」「今の自分に何が関係ありそうか」

Microsoftは、Viva EngageのHomeフィードについて、アルゴリズムを使ってユーザーとの関連性が高い投稿を判断する仕組みと説明しています。For youはこのパーソナライズされた発見体験を担い、Recentはフォロー対象をより規則的に追う選択肢として追加されます。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

Recentフィードは何を表示するのか

Recentフィードでは、主に次の情報を確認できます。

  • フォローしているコミュニティの投稿
  • フォローしている人物の投稿
  • 組織内の優先コミュニケーション

ポイントは、Recentが単純な「全投稿の新着一覧」ではないことです。

Microsoftの説明では、Recentの対象はフォローしている人物やコミュニティ、優先度の高いコミュニケーションです。そのため、参加していないコミュニティを含め、組織内で公開されたすべての会話が新着順に並ぶとは限りません。

フォロー状態がRecentの使いやすさを左右する

Recentを有効に活用するには、日常業務で確認したい人物やコミュニティを整理しておくことが重要です。

たとえば、次のような対象をフォローしておくと、Recentを業務用の巡回フィードとして利用しやすくなります。

  • 所属部門やプロジェクトのコミュニティ
  • 情報システム部門や人事部門の公式発信
  • 経営層や部門責任者
  • 業務分野の専門家
  • 定期的に確認したい社内活動の発信者

Viva Engageでは人物のStorylineをフォローでき、フォローした人物の投稿を継続的に確認できます。(Microsoft サポート)

一方、関係する人物やコミュニティを無差別に増やすと、Recentでも投稿量が多くなります。業務上の優先度に応じてフォロー対象を定期的に見直すことが大切です。

For youフィードは何のために残るのか

For youは、Viva Engageがユーザーごとに関連性を判断し、読む価値がありそうな投稿を提示するフィードです。

Recentが「追跡」に向いているのに対し、For youは「発見」に向いています。

たとえば、次のような場合はFor youが役立ちます。

  • 普段見ていないコミュニティの重要な議論を知りたい
  • 組織内で注目されている話題を把握したい
  • 自分の仕事に関連しそうな人物や活動を発見したい
  • フォロー対象以外にも情報収集の範囲を広げたい

For youは投稿日時だけで並べるのではなく、ユーザーとの関連性を基に順位を決めます。そのため、少し前に投稿された会話が上位に表示されたり、フォロー状況だけでは予想できない投稿が表示されたりする場合があります。これは不具合ではなく、パーソナライズされた発見を目的とした動作です。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

RecentとFor youはどう使い分けるべきか

実務では、どちらか一方に固定するのではなく、目的に応じて切り替える使い方が適しています。

朝や休暇明けはRecentで確認する

業務開始時や休暇明けには、Recentを使ってフォロー対象の投稿を確認します。

確認する順序を決めておくと効率的です。

  1. 優先コミュニケーションを確認する
  2. 所属部門やプロジェクトの投稿を確認する
  3. フォローしている責任者や専門家の投稿を確認する
  4. 必要な投稿に返信、リアクション、保存などを行う

Recentは表示順が予測しやすいため、「前回確認した時点から何が増えたか」を把握しやすくなります。

情報収集の時間はFor youを使う

Recentで必要な投稿を確認した後、時間に余裕があればFor youを開きます。

For youでは、普段のフォロー範囲に限定されず、Viva Engageが関連性を判断した投稿を確認できます。社内の新しい取り組みや他部門の知見を探す場合に適しています。

実務上は、次のように役割を分けると分かりやすくなります。

利用場面選ぶフィード
毎朝の定期確認Recent
休暇中の投稿を追うRecent
フォロー中の責任者の発信を確認するRecent
社内の注目トピックを探すFor you
新しいコミュニティや人物を知るFor you
普段接点のない部門の情報を探すFor you

Recentは未読一覧や受信トレイではない

Recentは新しい投稿を追いやすくするフィードですが、未読メッセージだけを管理する受信トレイではありません。

自分宛ての返信、メンション、プライベートメッセージなど、対応が必要な会話はViva EngageのInboxも併用します。Inboxでは、関連する会話をまとめて確認したり、後から対応する投稿を未読に戻したりできます。(Microsoft サポート)

用途は次のように分けると混乱しません。

  • Recent:フォロー対象の最近の動きを巡回する
  • For you:関連性の高い投稿を発見する
  • Inbox:自分が対応すべき会話を管理する
  • 通知:すぐに気づきたい投稿を受け取る
  • 検索:過去の投稿や特定の話題を探す

「Recentを見たから重要な連絡はすべて確認済み」と考えるのではなく、Inboxや通知も含めて使い分けることが重要です。

重要連絡をRecentだけに頼らない

Recentによって重要な投稿を見つけやすくなっても、フィードに表示されたことと、対象者が内容を読んだことは同じではありません。

人事制度の変更、システム停止、災害対応など、確実な周知が必要な情報は、組織の運用ルールに応じて次の方法を組み合わせます。

  • Viva Engageのアナウンス
  • 優先表示や注目会話の設定
  • Microsoft Teamsでの通知
  • メール
  • 社内ポータルへの掲載
  • 対象者へのメンション

Viva Engageでは、管理者やコーポレートコミュニケーターなどが会話を注目対象として扱い、フィード内で優先的に表示できます。また、アナウンスや通知を使って重要な情報への気づきを促すことも可能です。(Microsoft サポート)

Recentは情報確認を改善する機能ですが、緊急連絡の既読保証機能ではありません。

社内管理者とコミュニケーション担当者が準備すべきこと

Recentの追加にあたり、大規模な設定変更よりも、利用者への説明とフォロー対象の整理が重要になります。

社内マニュアルに違いを明記する

操作手順だけでなく、次のような短い説明を掲載すると理解されやすくなります。

Recentはフォロー対象の最近の投稿を確認するフィードです。For youは、自分に関連しそうな投稿を発見するフィードです。

「Recentは新着確認、For youはおすすめ確認」と案内すると、初めて使う利用者にも伝わりやすくなります。

重要なコミュニティを案内する

Recentはフォロー対象が重要になるため、利用開始時に次の情報を案内しておくと効果的です。

  • 全社員が確認すべき公式コミュニティ
  • 部門別のコミュニティ
  • システム障害やメンテナンス情報の発信場所
  • 人事・総務からの情報発信場所
  • フォローを推奨するリーダーや責任者

ただし、すべてをフォロー対象にすると情報量が増えます。「必須」「推奨」「任意」のように優先度を分けて案内すると、利用者が判断しやすくなります。

問い合わせ対応用の説明を用意する

Recent提供後は、次のような問い合わせが想定されます。

問い合わせ例回答のポイント
Recentに投稿が表示されない投稿元の人物やコミュニティが対象になっているか確認する
For youの並び順がおかしい投稿日時順ではなく、関連性を基に表示される
Recentに全社の投稿が出ない組織内の全投稿を表示する機能ではない
Recentがまだ表示されない段階的な展開状況やアプリの更新状況を確認する
重要連絡を確実に届けたいアナウンス、通知、Teams、メールなどを併用する

Recentフィードの提供時期と対象環境

Microsoft 365 Roadmap ID 559482では、Recentフィードの一般提供は2026年8月とされています。対象はWorldwideの標準マルチテナント環境です。

項目内容
対象サービスMicrosoft Viva Engage
追加場所Home
新しい機能Recentフィード
既存機能For youフィードは継続
一般提供予定2026年8月
対象地域Worldwide
対象環境Standard Multi-Tenant
対応プラットフォームWeb、Android、iOS、Teams and Surface Devices

Microsoft 365の機能は段階的に反映されることがあります。同じ組織内でも、利用環境やクライアントによってRecentの表示開始時期が異なる可能性があります。

Recentが見つからない場合は、まずHomeを開いているかを確認し、Web版、モバイルアプリ、Teams上のViva Engageを順に確認してください。モバイルアプリやTeamsクライアントについては、最新バージョンへの更新も確認します。

Recentは追跡、For youは発見に使う

Viva EngageのRecentフィードは、フォローしている人物やコミュニティ、優先コミュニケーションを、より予測しやすい順序で確認するための機能です。

一方、For youフィードは廃止されず、ユーザーごとに関連性の高い投稿を提示する役割を引き続き担います。

使い分けの基本は次のとおりです。

  • 日常的な新着確認にはRecentを使う
  • 新しい話題や他部門の情報発見にはFor youを使う
  • 自分宛ての対応事項はInboxで管理する
  • 確実な周知が必要な連絡は通知やアナウンスも併用する

Recentが表示されたら、最初に業務上重要な人物とコミュニティのフォロー状態を見直します。そのうえで、Recentを定期確認、For youを情報探索に使い分けると、Viva EngageのHomeを効率よく利用できます。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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