Surface Pro 10 for Businessの2026年8月ファームウェア更新内容と確認方法

Surface Pro 10 for Businessを利用している場合、2026年8月の更新は早めに適用しておきたい内容です。8月6日の更新では、UEFIやTPMを含む4つのSurfaceコンポーネントが更新され、セキュリティ問題への対処と、バッテリー認証通知が誤表示される問題の修正が行われます。

さらに8月20日には、Intel製グラフィックス、Wi-Fi、Bluetoothのセキュリティ更新も公開されました。対象はWindows 11 バージョン23H2以降です。Windows Updateですべての更新を適用し、再起動後にUEFI、TPM、Integration関連のバージョンを確認してください。(マイクロソフトサポート)

目次

Surface Pro 10の2026年8月ファームウェア更新一覧

Surface Pro 10 for Business向けの2026年8月更新は、8月6日と8月20日の2回に分けて公開されています。

公開日主な内容更新される主なコンポーネント
2026年8月6日Surface本体のセキュリティ対策、バッテリー通知の信頼性改善Surface Integration Service、Surface UEFI、Surface TPM、Surface Integration
2026年8月20日Intel製グラフィックス、Wi-Fi、Bluetoothのセキュリティ対策Intel Graphics、Intel Wi-Fi 6E AX211、Intel Wireless Bluetooth

一般に「Surfaceファームウェア更新」とまとめて呼ばれますが、厳密には8月6日がUEFIやTPMを含む本体側の更新で、8月20日はIntel製デバイスドライバーを中心とした追加更新です。どちらもWindows 11 バージョン23H2以降のSurface Pro 10 for Businessが対象です。(マイクロソフトサポート)

8月6日の更新内容とバージョン

8月6日の更新では、次の4コンポーネントが導入されます。

Windows Update上の名称デバイスマネージャー上の名称バージョン
Surface Driver UpdateSurface Integration Service6.215.59.0
Surface Firmware Driver UpdateSurface UEFI22.107.143.0
Surface Firmware Driver UpdateSurface TPM7.2.4.1
Surface System Driver UpdateSurface Integration112.16.4.0

実際に導入されるコンポーネントは、端末の構成や適用状況によって異なります。すでに同じバージョンが導入されているコンポーネントは、Windows Updateに表示されないことがあります。(マイクロソフトサポート)

セキュリティ脆弱性に対処

8月6日の更新では、CVE-2026-6727とCVE-2026-6726として公開されたセキュリティ問題に対処します。

Microsoftは、これらの問題によって権限昇格、サービス拒否、情報漏えいなどが発生する可能性があると説明しています。ただし、Microsoftの更新履歴では、それぞれのCVEとUEFI、TPM、Integrationコンポーネントとの個別の対応関係までは示されていません。(マイクロソフトサポート)

そのため、特定のコンポーネントだけを選んで更新するのではなく、Windows Updateに表示されたSurface関連更新を一式適用するのが基本です。

バッテリー認証通知の誤表示を修正

信頼性に関する修正として、端末に「Unauthenticated battery detected」という通知が誤って表示される問題が解消されます。

日本語環境では、「認証されていないバッテリーが検出されました」といった内容で表示される可能性があります。バッテリー交換を行っていないにもかかわらず警告が表示されていた場合は、更新後に通知が再発するかを確認してください。(マイクロソフトサポート)

ただし、更新後も警告が続く場合は、単なる表示上の問題ではなく、バッテリーや本体側に別の異常が発生している可能性があります。まず更新バージョンを確認し、そのうえでSurfaceアプリの診断やMicrosoftサポートへの問い合わせを検討します。

8月20日のIntelドライバー更新内容

2026年8月20日には、Surface Pro 10 for Business向けにIntel製グラフィックス、Wi-Fi、Bluetoothの更新も公開されています。

対象デバイスバージョン
Intel Graphics Extension32.0.101.8425
Intel Graphics Display Driver32.0.101.8425
Intel Wi-Fi 6E AX21124.30.1.1
Intel Wireless Bluetooth24.30.1.1

Wi-Fi関連ではINTEL-SA-01422とINTEL-SA-01468、グラフィックス関連ではINTEL-SA-01356への対処が含まれます。想定される影響には、権限昇格、サービス拒否、情報漏えいがあります。(マイクロソフトサポート)

Intelは、INTEL-SA-01422とINTEL-SA-01468の重要度を「HIGH」としています。業務端末では、8月6日のSurface本体更新だけで作業を終えず、8月20日のIntel関連更新まで適用されているか確認することが重要です。(Intel)

Surface Pro 10の8月更新をインストールする手順

通常はWindows Updateから導入できます。ファームウェア更新中の電源断を避けるため、ACアダプターを接続してから作業してください。

Windows 11のバージョンを確認する

  1. WindowsキーとRキーを押します。
  2. winverと入力します。
  3. 「Windowsのバージョン情報」を開きます。
  4. バージョンが23H2以降であることを確認します。

今回の更新履歴で対象とされているのは、Windows 11 バージョン23H2以降です。対象外のOSでは、更新プログラムが表示されない可能性があります。(マイクロソフトサポート)

Windows Updateを実行する

  1. 作業中のファイルを保存します。
  2. Surface Pro 10にACアダプターを接続します。
  3. 「設定」を開きます。
  4. 「Windows Update」を選択します。
  5. 「更新プログラムのチェック」を押します。
  6. 表示されたSurface関連更新とIntel関連更新をインストールします。
  7. 「再起動が必要です」と表示された場合は、端末を再起動します。
  8. 再起動後、もう一度「更新プログラムのチェック」を実行します。

Surfaceの更新は段階的に配信されるため、すべての端末に同じタイミングで表示されるとは限りません。また、最新のSurface更新を導入すると、未適用の過去更新も含め、端末に必要なコンポーネントだけがインストールされます。(マイクロソフトサポート)

Surfaceアプリから状態を確認する

Surfaceアプリがインストールされている場合は、次の手順でも更新状態を確認できます。

  1. スタートメニューから「Surface」を開きます。
  2. 「ヘルプとサポート」を展開します。
  3. ドライバーとファームウェアの状態を確認します。
  4. 更新がある場合は「更新プログラムのチェック」を選択します。

ボタンを押すとWindows Updateが開きます。Surfaceアプリ自体が独自にファームウェアをインストールするのではなく、端末の状態確認とWindows Updateへの案内に利用する仕組みです。(マイクロソフトサポート)

再起動後にバージョンを確認する方法

更新プログラムのインストール完了表示だけで判断せず、再起動後にデバイスマネージャーでバージョンを確認すると確実です。

UEFIとTPMを確認する

  1. スタートボタンを右クリックします。
  2. 「デバイス マネージャー」を開きます。
  3. 「ファームウェア」を展開します。
  4. 「Surface UEFI」をダブルクリックします。
  5. 「ドライバー」タブでバージョンを確認します。
  6. 同じ手順で「Surface TPM」も確認します。

期待されるバージョンは次のとおりです。

項目期待されるバージョン
Surface UEFI22.107.143.0
Surface TPM7.2.4.1

Integration関連を確認する

デバイスマネージャーの「システム デバイス」を展開し、次の項目を確認します。

項目期待されるバージョン
Surface Integration Service6.215.59.0
Surface Integration112.16.4.0

各項目をダブルクリックし、「ドライバー」タブにある「ドライバーのバージョン」を確認してください。項目名はWindowsの表示言語や端末構成によって若干異なる場合があります。公式更新履歴に掲載されているデバイス名と照合するのが確実です。(マイクロソフトサポート)

Intel関連ドライバーを確認する

8月20日の更新については、次の場所を確認します。

コンポーネントデバイスマネージャーの場所期待されるバージョン
Intel Graphicsディスプレイ アダプター32.0.101.8425
Intel Wi-Fi 6E AX211ネットワーク アダプター24.30.1.1
Intel Wireless BluetoothBluetooth24.30.1.1

グラフィックスのExtensionドライバーは、環境によって個別の項目として確認しにくい場合があります。その場合は、「設定」から「Windows Update」「更新の履歴」と進み、ドライバー更新の履歴に32.0.101.8425が記録されているか確認します。

更新前に確認しておきたい注意点

ファームウェア更新はアンインストールできない

Microsoftは、Surfaceのファームウェア更新をアンインストールしたり、以前のバージョンに戻したりすることはできないと案内しています。一般的なアプリや一部のドライバーとは異なり、更新後に簡単なロールバックはできません。(マイクロソフトサポート)

複数台を管理している組織では、いきなり全端末へ展開せず、少数の検証端末に先行導入してください。

BitLocker回復キーの保管状況を確認する

今回の更新にはSurface UEFIとSurface TPMが含まれます。通常はWindows Updateが必要な処理を行いますが、業務端末では万一の回復画面に備え、BitLocker回復キーがMicrosoft Entra IDや管理台帳などに保管されているか確認しておくと安全です。

回復キーを確認できない状態で、重要なデータが入った端末のファームウェア更新を始めるのは避けてください。

電源を強制的に切らない

更新中に画面が暗くなったり、Surfaceロゴが長く表示されたりしても、電源ボタンを長押しして終了しないでください。

特にUEFIやTPMの更新中に電源が失われないよう、ACアダプターを接続し、十分な時間を確保して実施します。

更新が表示されない場合の確認ポイント

Windows Updateを実行しても2026年8月の更新が表示されない場合は、次の順番で確認します。

確認項目判断方法
OSのバージョンwinverでWindows 11 23H2以降か確認する
機種「システム情報」でSurface Pro 10 for Businessか確認する
適用済みかWindows Updateの更新履歴とデバイスマネージャーを確認する
再起動待ちWindowsを再起動してから再度更新を検索する
段階配信同じ機種でも配信時期が異なるため、時間を置いて再確認する
管理ポリシーIntuneやグループポリシーでドライバー更新が保留されていないか確認する

Surface更新は段階配信です。別の端末には表示されているのに、自分の端末には表示されないという状況だけでは、異常とは判断できません。(マイクロソフトサポート)

また、Surface Pro 10 with 5Gは更新パッケージや更新履歴が異なる場合があります。端末名を確認し、Surface Pro 10 for Business用ではないMSIパッケージを手動で導入しないよう注意してください。

企業で複数台へ展開するときの進め方

Surface Pro 10 for Businessを組織で管理している場合は、次のように段階を分けると安全です。

段階対象確認内容
先行検証情報システム部門の検証端末起動、BitLocker、Wi-Fi、Bluetooth、外部ディスプレイ
小規模展開各部門の代表端末業務アプリ、VPN、ドック、認証機器
全体展開残りの端末更新成功率、再起動状況、問い合わせ件数

Microsoftは、組織でのSurface更新について、テストグループへの段階展開と、IntuneのSurface Management Portalによる状態監視を推奨しています。Windows Update、公式MSIパッケージ、Intune、Configuration Managerなどから、管理環境に合った方法を選択できます。(Microsoft Learn)

Intuneを使用している場合は、Windowsドライバー更新ポリシーで更新を自動承認する方法と、管理者が確認してから手動承認する方法を選べます。今回のようにUEFI、TPM、ネットワーク、グラフィックスが同じ月に更新される場合は、先行グループで問題がないことを確認してから承認範囲を広げる運用が適しています。(Microsoft Learn)

2026年8月更新後に確認すべきこと

Surface Pro 10 for Businessの2026年8月更新では、8月6日にUEFI、TPM、Integration関連のセキュリティ修正と信頼性改善が行われ、8月20日にIntel製グラフィックス、Wi-Fi、Bluetoothのセキュリティ更新が追加されました。

更新後は、次の4点を確認してください。

  • Windows Updateに未適用の更新が残っていない
  • Surface UEFIが22.107.143.0になっている
  • Surface TPMが7.2.4.1になっている
  • Integration ServiceとSurface Integrationが指定バージョンになっている

業務端末では、Intel Graphics 32.0.101.8425と、Wi-FiおよびBluetooth 24.30.1.1も確認します。複数台を管理している場合は、ファームウェアを元に戻せない点を考慮し、少数端末での検証後に全体展開してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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