Windows 365 Linkのログイン画面カスタマイズ変更点|壁紙・ロゴ・会社名の設定方法

Windows 365 Linkのログイン画面は、管理者が組織の壁紙、会社ロゴ、会社名を表示できるようになりました。Microsoft 365ロードマップの項目「546245」は2026年6月17日に更新され、ステータスは「Launched」となっています。一般ユーザー側の操作は不要ですが、管理者はWindows 365 Linkのビルド、Microsoft Intuneの設定、画像の公開方法を確認する必要があります。(Microsoft)

会社名とロゴは2026年4月のビルドから利用でき、2026年6月の更新で背景壁紙が追加されました。新たに導入する場合は、必要なビルドへ更新したうえで、まず少数の端末に設定を配布し、表示崩れや画像取得エラーがないことを確認してから全体展開するのが安全です。(Microsoft Learn)

目次

Windows 365 Linkのログイン画面カスタマイズで変わったこと

今回の変更により、Windows 365 LinkでCloud PCへ接続する前のログイン画面を、組織のブランドに合わせてカスタマイズできます。

確認項目内容
対象Windows 365 Linkのログイン画面
表示できる情報背景壁紙、会社ロゴ、会社名
主な管理方法Microsoft IntuneのPersonalization CSP
提供段階一般提供、ステータスはLaunched
ロードマップ上の対象Worldwide(Standard Multi-Tenant)、Desktop
ロードマップ更新日2026年6月17日

公式ロードマップでは一般提供時期が2026年4月とされていますが、すべての要素が同時に追加されたわけではありません。会社名とロゴが先に提供され、その後、背景壁紙が追加されています。(Microsoft)

具体的な対応ビルドは次のとおりです。

機能利用できるビルド
会社名・会社ロゴ26200.8246以降
背景壁紙26200.8655以降

背景壁紙は画面サイズに応じて自動調整され、複数ディスプレイを接続している場合も各画面へフルスクリーン表示されます。(Microsoft Learn)

今回の変更で影響を受けるユーザーと管理者

一般ユーザーへの影響

一般ユーザーには、Windows 365 Linkのログイン画面に会社名やロゴ、指定された壁紙が表示されます。

この変更はログイン画面の外観を組織向けに統一するものであり、Cloud PC内のデスクトップ環境や業務アプリを変更する機能ではありません。ユーザーが自分で設定を変更したり、更新作業を行ったりする必要もありません。

ログイン画面へ組織名やロゴを表示することで、共用スペースに設置された端末でも、利用すべき組織や端末を判別しやすくなります。複数の関連会社や拠点でWindows 365 Linkを運用している場合にも有効です。

IT管理者への影響

管理者は、主に次の点を確認する必要があります。

  • Windows 365 Linkが必要なビルドへ更新されているか
  • Microsoft IntuneからPersonalization CSPを配布できているか
  • ロゴや壁紙を端末から取得できる場所に公開しているか
  • 画像が画面比率に合っているか
  • 複数の構成プロファイルが競合していないか

Windows 365 LinkはMicrosoft Entra参加を前提とし、オンプレミスActive Directoryのグループポリシーには対応していません。ログイン画面を変更するときは、原則としてMicrosoft Intuneと対応するCSPを使用します。(Microsoft Learn)

管理者が確認すべき設定手順

Windows 365 Linkのビルドを確認する

壁紙まで利用するには、Windows 365 Linkがビルド26200.8655以降であることを確認します。会社名とロゴだけを設定する場合でも、ビルド26200.8246以降が必要です。

Windows 365 Linkの更新プログラムは、Windows Updateを通じて自動的にダウンロードされます。通常は次回の再起動時、または端末がアイドル状態になっている午前3時ごろにインストールされます。

手動で確認する場合は、Windows 365 Linkのクイック設定からデバイス情報を開き、更新プログラムを確認します。更新の一時停止ポリシーを設定している環境では、対象ビルドの展開が止まっていないかも確認してください。(Microsoft Learn)

会社名・ロゴ・壁紙を準備する

設定前に、次の条件を満たす素材を用意します。

項目準備時のポイント
会社名30文字以内で設定する
会社ロゴJPG、JPEG、PNG形式を使用する
背景壁紙JPG、JPEG、PNG形式を使用する
保存場所端末からアクセスできる公開HTTPまたはHTTPS URL
推奨通信改ざんや盗聴を避けるためHTTPSを使用する
画像比率16:9を基本にし、重要な要素を中央付近に配置する

会社名はPersonalization CSPの仕様上、最大30文字です。ロゴや壁紙は公開されたHTTPまたはHTTPSのエンドポイントに配置する必要があり、端末のローカルディスクやスクリプトを使った画像のインストールには対応していません。(Microsoft Learn)

画像URLには、認証なしでWindows 365 Linkから取得できる固定URLを使用するのが安全です。短時間で失効するURLや、アクセスのたびに認証画面へ転送されるURLは避けてください。

壁紙は16:9を基準に作成し、会社名や注意書きなどの重要な情報を画像の端に置かないようにします。ディスプレイの比率によって画像の一部が切り取られる可能性があるため、重要な要素は中央の4:3相当の範囲に収めると表示崩れを防ぎやすくなります。(Microsoft Learn)

Microsoft Intuneから設定を配布する

Windows 365 Linkで使用する主なPersonalization CSPは次のとおりです。

設定内容OMA-URIデータ型
会社名./Vendor/MSFT/Personalization/CompanyNameString
会社ロゴ./Vendor/MSFT/Personalization/CompanyLogoUrlString
ログイン画面の背景画像./Vendor/MSFT/Personalization/LockScreenImageUrlString

Microsoft Intuneの設定カタログに該当項目が表示される場合は、設定カタログを優先します。設定項目が用意されていない場合は、カスタム構成プロファイルでOMA-URIを指定します。Personalization CSPによって設定した会社ブランドはポリシーとして適用されるため、一般ユーザーが端末上で自由に変更することはできません。(Microsoft Learn)

実際の展開は、次の順序で行うとトラブルを抑えられます。

  1. 検証用のWindows 365 Linkを1~5台選ぶ
  2. 検証端末を専用のMicrosoft Entraデバイスグループに追加する
  3. 会社名、ロゴURL、壁紙URLを設定したプロファイルを割り当てる
  4. Intuneとの同期後に端末を再起動する
  5. 単一ディスプレイと複数ディスプレイの両方で表示を確認する
  6. 問題がなければ対象グループを段階的に広げる

全端末へ一括配布すると、画像URLの誤りや画面比率の問題が同時に発生します。先に実際の端末で確認しておくことが重要です。

ロゴや壁紙が反映されないときの確認ポイント

症状主な確認ポイント
会社名とロゴは表示されるが壁紙が出ないビルド26200.8655以降か確認する
すべての設定が反映されないIntuneの割り当て先、同期状態、プロファイルの適用結果を確認する
画像だけ表示されないURL、拡張子、HTTPS証明書、アクセス制限を確認する
一部の端末だけ失敗する更新ビルド、ネットワーク経路、プロキシ設定の違いを確認する
画像が拡大されすぎる16:9の画像へ変更し、重要な要素を中央に移動する
会社名が反映されない30文字以内か、データ型がStringになっているか確認する
設定が上書きされる同じPersonalization CSPを設定する別プロファイルがないか確認する

Personalization CSPには適用状況を表すステータス値があります。代表的な値は、成功が「1」、処理中が「2」、失敗が「3」、不明なファイル形式が「4」、未対応のURL方式が「5」、再試行上限への到達が「6」です。

設定が失敗している場合は、Intuneのデバイス構成レポートやMDM診断情報を確認し、画像形式とURLから切り分けると効率的です。(Microsoft Learn)

設定変更や移行作業は必要か

今回の機能は、既存環境を別方式へ強制移行するものではありません。Cloud PCの再プロビジョニングやユーザーデータの移行も、ロードマップの説明には含まれていません。

すでに会社名とロゴを設定している環境では、その構成を維持しながら、必要に応じて背景壁紙を追加する進め方が現実的です。ただし、壁紙を追加する前に対象端末がビルド26200.8655以降へ更新されていることを確認してください。

ログイン画面をカスタマイズしない場合は、標準の画面を継続して利用できます。ブランド表示が不要な組織が、必ず設定しなければならない機能ではありません。

追加料金やライセンスへの影響

ロードマップ項目には、ログイン画面のカスタマイズ機能に対する追加料金や新しいアドオンライセンスの記載はありません。

ただし、Windows 365 Linkを運用するための既存条件は引き続き必要です。

  • Windows 365 Link本体
  • Microsoft Intuneによるデバイス管理
  • 利用者に割り当てるWindows 365ライセンス
  • Microsoft Entraを利用できる組織環境

今回の変更は、これらの利用条件に新しい料金体系を追加するものではなく、Windows 365 Linkの管理機能を拡張する更新として扱われています。実際の契約条件やライセンス費用は組織ごとに異なるため、Microsoft管理センターや契約販売店で確認してください。(Microsoft)

対応期限と提供範囲で注意すること

2026年6月17日時点の公式情報には、設定の必須期限や移行期限は記載されていません。ロードマップ上のステータスは「Launched」であり、一般提供済みです。(Microsoft)

一方、ロードマップに記載されているクラウド環境は「Worldwide(Standard Multi-Tenant)」です。政府機関向けクラウドなどで同じ機能を利用する場合は、このロードマップ項目だけで対応済みと判断せず、対象環境のリリース情報を個別に確認してください。

また、Windows 365 Linkの新機能は端末側のビルドに依存します。「一般提供済み」と表示されていても、更新を一時停止している端末や長期間再起動されていない端末では、壁紙が利用できない場合があります。

よくある疑問

Windows 365のCloud PC内の壁紙も変わりますか

今回のロードマップ項目が対象としているのは、Windows 365 Link本体のログイン画面です。Cloud PCへ接続した後のWindowsデスクトップ背景は別の設定で管理します。

一般ユーザーがロゴや壁紙を変更できますか

管理者がPersonalization CSPで設定したブランド情報は、組織のポリシーとして適用されます。一般ユーザーがWindows 365 Link上で自由に変更することはできません。(Microsoft Learn)

画像を端末内へ保存して表示できますか

ロゴや壁紙は、公開HTTPまたはHTTPSエンドポイントから取得する方式です。ローカルディスクへの配置や、スクリプトを使ったインストールはサポートされていません。(Microsoft Learn)

管理者が今確認すべきこと

Windows 365 Linkのログイン画面カスタマイズを利用する場合は、最初に端末のビルドを確認してください。会社名とロゴにはビルド26200.8246以降、壁紙にはビルド26200.8655以降が必要です。

次に、30文字以内の会社名と、公開HTTPS URLから取得できるロゴ・壁紙を準備します。Microsoft IntuneのPersonalization CSPで検証端末へ設定を配布し、表示やマルチディスプレイでの見え方を確認してから本番展開します。

追加のデータ移行や必須の切り替え期限は示されていません。まずは更新状況とIntuneの管理構成を確認し、組織の識別性を高める必要がある端末から段階的に導入するのが適切です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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