新しいノートPCを設定したら、デスクトップPCのゲームアイコンまで勝手に表示され、消すと向こうも消える…。これは多くの場合、OneDriveの「デスクトップ」バックアップが原因です。仕組みを整理しつつ、デスクトップだけ同期を止めて2台を独立運用する手順と注意点をまとめます。
まず結論:同期されているのは「アプリ」ではなく「デスクトップのショートカット(.lnk)」
Lenovo Yoga 7 などの新規PCセットアップ時に、デスクトップPCと同じ Microsoft アカウント でサインインすると、OneDriveが「バックアップを有効にしませんか?」と案内してくることがあります。ここで OneDrive の既知のフォルダーのバックアップ(Known Folder Move / KFM) が有効になると、Windowsの「デスクトップ」フォルダー自体がOneDrive管理下に置かれ、2台のPCで同じ“デスクトップ表示” を共有する状態になります。
その結果、デスクトップ上にあるゲーム等のアイコンは「インストールされたアプリ」ではなく、ほとんどが ショートカット(拡張子 .lnk) です。ショートカットを削除すると、OneDrive上の同じファイルが消えるため、もう一方のPCのデスクトップからも消えてしまいます。
| 見えている“アイコン” | 実体 | 削除した時に起きること | 他PCへの影響 |
|---|---|---|---|
| ゲームのデスクトップアイコン | ショートカット(.lnk) | ショートカットだけ消える | OneDrive同期中なら両方から消える |
| アプリ本体(インストール) | プログラム本体 | アンインストールされる | 基本的に他PCのアプリ本体は消えない |
| スタートメニューの候補/ピン留め | 復元提案や設定同期 | 表示や並びが変わる | Windowsバックアップ設定で影響することがある |
原因の見分け方:デスクトップの保存先が OneDrive 配下になっていないか
「本当にOneDriveが原因?」を短時間で確かめる方法です。次のどれかに当てはまれば、デスクトップが同期されている可能性が高いです。
チェック1:ショートカットの場所が OneDrive\Desktop になっている
- 同期して困っているアイコンを右クリックし、プロパティ を開く
- 全般 または ショートカット タブで、場所や「ファイルの場所を開く」を確認
もしショートカットが置かれているフォルダーが次のようになっていれば、OneDrive同期の影響下です。
C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\デスクトップ
チェック2:デスクトップを開いたとき、パスに OneDrive が出る
エクスプローラーでデスクトップを表示したとき、アドレスバーに OneDrive が混ざっていないか確認します。
チェック3:OneDriveの「バックアップの管理」にデスクトップがオンになっている
画面右下の OneDrive(雲)アイコン から設定を開き、同期とバックアップ の中にある バックアップの管理 を見ます。ここで デスクトップがオン なら、まさに今回の現象が起きます。
最優先の解決策:OneDriveで「デスクトップ」だけバックアップをオフにする(推奨)
「ドキュメントやピクチャは同期したいけど、デスクトップのアイコンだけは各PCで別にしたい」なら、この方法が最も目的に合います。デスクトップだけ をオフにできます。
手順(Windows 11 / OneDrive 個人用の一般的な画面)
- 画面右下の通知領域で OneDrive(雲)アイコン をクリック
- 歯車(設定) または ヘルプと設定 → 設定
- 同期とバックアップ を開く
- バックアップの管理 をクリック
- デスクトップ を オフ にする(停止/オフのボタン表示は環境で異なる)
ポイント:「デスクトップ」だけをオフにしても、ドキュメント や ピクチャ はオンのまま運用できます。必要な同期だけ残せるのがKFMの特徴です。
オフにした後にやるべき整理(ここをやらないと“混乱”が残りやすい)
バックアップをオフにすると、今後はローカルのデスクトップ(OneDrive配下ではない場所)へ戻ります。ただし、これまでOneDrive側に置かれていたショートカットやファイルが、自動で理想の場所に整理されるとは限りません。次の整理をするとスッキリします。
整理ステップ
- エクスプローラーで OneDrive のデスクトップ を開く
- もう一つ別ウィンドウで ローカルのデスクトップ を開く
- このPCに残したいショートカットだけを、ローカルデスクトップへ移動(またはコピー)
- もう一方のPCにも残したいものは、各PCの運用方針に合わせて配置する
| フォルダー名 | 代表的なパス | 意味 | おすすめの使い分け |
|---|---|---|---|
| OneDrive のデスクトップ | C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\デスクトップ | 同期されるデスクトップ | 今後は基本的に使わない(デスクトップ同期を止めたい場合) |
| ローカルのデスクトップ | C:\Users\(ユーザー名)\Desktop | このPC固有のデスクトップ | PCごとに違うアイコンを置きたいならここ |
| パブリックデスクトップ | C:\Users\Public\Desktop | 同一PC内の全ユーザーで共有 | 社内PCなどで共通ショートカットを置く用途(跨ぐ同期ではない) |
一番ラクな運用ルール(オリジナル提案)
「デスクトップを物置にしない」とトラブルが激減します。おすすめは次の2階建て運用です。
- 作業ファイルは OneDrive のドキュメント(同期して価値が高い)
- PC固有の“起動ボタン”はデスクトップ(同期しないほうが快適)
さらに、デスクトップに置くアイコンは「最小限」にして、普段は スタートメニューのピン留め や タスクバー を使うと、表示の散らかりや同期系の事故が起きにくくなります。
別解:このPCの OneDrive リンクを解除して「PC単位」で切り離す
「そもそもこのノートPCではOneDrive同期を使わない」「会社/家族用でアカウントを分けたい」など、PCごと分離したい場合は リンク解除 が有効です。
手順
- OneDrive(雲)アイコン → 設定(歯車)→ 設定
- アカウント を開く
- このPCのリンクを解除 を選ぶ
| 項目 | リンク解除が向く人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 目的 | OneDrive同期をそのPCで使いたくない | クラウド上のファイルは残るが、そのPCでは自動同期しない |
| 影響 | デスクトップ以外の同期も止まる | ドキュメント/写真のクラウド同期も止まるため、別のバックアップ手段が必要 |
| 運用 | PCが増えるほど管理がラク | 共有したいファイルは手動でコピー/共有リンクで運ぶ運用になる |
補助策:ショートカットの保存先を「同期されない場所」に統一する
「OneDriveの設定を触るのが怖い」「今は一時的にしのぎたい」という場合は、ショートカットの置き場所を見直すだけでも事故を減らせます。
やり方の例
- デスクトップ同期(KFM)をオフにした後、ショートカットを
C:\Users\(ユーザー名)\Desktopに置く - OneDrive配下のデスクトップに残っているショートカットは、必要なものだけローカルへ移動
- “このPC専用”のフォルダーをデスクトップに作り、PCごとの差分はそこへ集約する
覚えておくと便利:「ショートカット(.lnk)=起動ボタン」です。ボタンを消しただけでアプリは消えません。逆に、ボタンを戻したいだけなら、アプリを入れ直す必要はないケースが大半です。
「勝手にアプリが復元された?」を減らす:Windows バックアップの“記憶”設定を見直す
デスクトップの同期とは別に、セットアップ時に「以前のPCから復元しますか?」の流れで、アプリや設定を記憶する がオンだと、スタートメニューや提案に“以前の環境っぽいもの”が出てきて混乱することがあります。不要なら、次をオフにするとスッキリします。
設定場所(Windows 11)
- 設定 → アカウント
- Windows バックアップ
- 「アプリを記憶する」 をオフ(必要なら 「設定を記憶する」 もオフ)
これにより「インストールしていないのに並ぶ」「以前使っていたアプリが候補に出る」といった違和感が減ります。なお、ここでの“記憶”は表示や復元提案に関係することが多く、デスクトップのショートカット同期そのものはOneDrive側の設定が主因 です。
トラブルが起きたときの対処集(よくある落とし穴)
OneDriveのデスクトップをオフにしたのに、まだ片方で消すと片方も消える
- まだ「OneDriveのデスクトップ」を見ている 可能性があります。ローカルのデスクトップ(
...\Desktop)に移したか確認してください。 - OneDriveの設定画面で、バックアップの管理 にある「デスクトップ」が本当にオフになっているか再確認します。
- 同期が残っていると表示が追随することがあります。OneDriveアイコンから同期状況を確認し、必要ならPCを再起動します。
ノートPC側で消してしまい、デスクトップPC側のアイコンも消えた(戻したい)
ショートカットはOneDrive上のファイルなので、まずは OneDrive のごみ箱 を確認してください。復元できることが多いです。復元後は、今後のために デスクトップのバックアップをオフ にして、各PCのローカルデスクトップへ必要なショートカットを置く運用へ切り替えるのが安全です。
ゲームランチャー(Steam/Epic等)が勝手にアイコンを作る
ランチャーやインストーラーが「デスクトップにショートカットを作成する」をデフォルトでオンにしている場合があります。同期が切れた後は、そのPCで必要な分だけ 作り直すのがスッキリします。不要なら、インストール時のチェックを外す、または作成後にローカル側で整理します。
会社PC(OneDrive for Business)でも同様に起きる?
仕組みはほぼ同じで、既知のフォルダーのリダイレクト/バックアップによりデスクトップが同期されます。組織ポリシーで制御されていることもあるため、勝手に変更できない場合は情シスの手順に従ってください。個人PCと違い、管理者側の設定で強制されているケースがあります。
安全に作業するための注意点(アイコン整理のつもりが“データ整理”にならないように)
- デスクトップに重要ファイルを置いている場合:バックアップをオフにする前に、ファイルの所在(OneDrive側かローカル側か)を確認してください。思わぬ場所移動で「消えた」と勘違いしがちです。
- 「削除」と「移動」を区別する:片方だけに残したいなら、まずは「移動(ローカルへ)」が基本です。削除は最後に。
- “同期したいのは何か”を決める:作業ファイルは同期、起動アイコンは非同期、が最もトラブルが少ない組み合わせです。
すぐ終わる実践チェックリスト(デスクトップだけ同期を止める)
- OneDrive(雲)アイコン → 設定 → 同期とバックアップ を開く
- バックアップの管理 で デスクトップをオフ にする
- OneDrive側デスクトップに残ったショートカットを、各PCの ローカルデスクトップ に整理して移す
- 必要なら 設定 → アカウント → Windows バックアップ で アプリを記憶する をオフ
- 今後は「ファイルはOneDrive(ドキュメント等)/起動はデスクトップ(ローカル)」の運用に切り替える
まとめ:2台の“デスクトップ表示”だけを切り離すなら、OneDriveの「デスクトップ」バックアップをオフ
ノートPCとデスクトップPCでゲームアイコンが勝手に同期され、削除が連動する現象は、ほぼ例外なく OneDriveの既知のフォルダーのバックアップ(デスクトップ) が原因です。デスクトップだけをオフ にすれば、ドキュメントや写真の同期は維持しつつ、ショートカット表示だけをPCごとに分けられます。整理まで一度やり切ると、以後は「片方のアイコン整理がもう片方に飛び火する」ストレスから解放されます。

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