OneDrive PersonalにログインしてもURLが「?view=1」になり、従来の「?cid=…」が見つからないことがあります。そんなときはURL表示に頼らず、F12のNetwork、ページソース、共有リンクなど別ルートでCIDを特定できます。確実に拾う手順と注意点をまとめます。
症状:OneDrive Personalにログインしても「cid=…」がURLに出ない
以前はOneDrive Personalへアクセスすると、ブラウザーのアドレスバーに次のようなURLが表示され、cid=xxxxxxxxxxxxxxxx(CID)をそのままコピーできるケースが多くありました。
https://onedrive.live.com/?cid=xxxxxxxxxxxxxxxxhttps://onedrive.live.com/?cid=xxxxxxxxxxxxxxxx&id=xxxxxxxxxxxxxxxx!123
ところが最近は、ログイン後のURLが次のように簡略化され、CIDが表に出ないことがあります。
https://onedrive.live.com/?view=1https://onedrive.live.com/?view=1&username=...
実際に「Edge/Chromeでログインしても?view=1しか表示されない」という報告があり、URL表示だけでCIDを拾うのが難しいケースが起きています。
CIDとは何か:どこで必要になりやすいのか
CIDは、OneDrive Personal(個人用)の環境を識別するためにURL上で使われてきたIDの一種で、典型的には16桁の16進数(0-9, a-f)のような形で見えます。URLのクエリとしてcid=やCID=で付くことが多いです。
「CIDが欲しい」状況は人によって違いますが、よくあるのは次のようなパターンです。
| CIDが必要になりがちな目的 | よくある状況 | 代替できる可能性 |
|---|---|---|
| 古い手順(旧URL前提)での作業 | 「URLからCIDを抜いて貼り付けてください」という古い記事・手順を使っている | 手順を更新(本記事の方法でCID取得) |
| 外部ツール連携 | ツール側がOneDrive Personalを「CIDで指定」する設計になっている | ツールが対応していればDrive ID等に置換 |
| ネットワークドライブ風のアクセス | WebDAV/UNCパス等、CIDを含むパスの説明を見かけた | 動作が不安定になりやすく、公式の同期アプリ推奨の場合が多い |
重要なのは、「CIDが表示されない=CIDが消えた」ではないことです。表示されないなら、別ルートで拾うのが現実的です。
まず確認:OneDrive PersonalとOneDrive for Businessを取り違えていないか
“OneDrive”という言葉は同じでも、個人用(Personal)と法人/学校用(Business, SharePointベース)ではURL体系や識別子が大きく違います。CIDの話は基本的にOneDrive Personal(onedrive.live.com系)で出てきやすい論点です。
| 項目 | OneDrive Personal(個人用) | OneDrive for Business(法人/学校) |
|---|---|---|
| Webの代表ドメイン | onedrive.live.com | *.sharepoint.com など |
| よく見る識別子 | cid / resid など | サイトURL、テナント、Drive IDなど |
| API上の区分 | GraphのDriveで driveType: personal として扱われる | driveType: business や SharePointライブラリとして扱われる |
もし「自分がどっちを使っているか曖昧」なら、まずはWebで開いているURLがonedrive.live.comかどうかを確認してください。開発用途ならMicrosoft GraphのDrive情報でdriveTypeが判別できます。
最短で見つける:開発者ツール(F12)のNetworkでCIDを探す
URL表示が簡略化されていても、ブラウザーが裏側でOneDriveと通信する際、リクエストのどこかにcidが含まれることがあります。そのため、Network(通信ログ)から拾う方法が最も成功率が高いことが多いです。
手順(Edge/Chrome共通の考え方)
- OneDrive Personal(
https://onedrive.live.com/)を開き、ログイン済みの状態にします。 - F12で開発者ツールを開き、Network(ネットワーク)タブへ移動します。
- Networkタブで次を設定します(可能な範囲でOKです)。
- Preserve log(ログを保持)をON
- Disable cache(キャッシュ無効)をON(開発者ツールを開いている間だけ有効)
- ページを再読み込みします(
F5、またはCtrl+R)。 - Networkのフィルタ欄(検索欄)に
cidまたはCIDと入力して絞り込みます。 - ヒットした通信をクリックし、Request URLやQuery String Parametersの中にある
cid=の値を探します。 cid=の右側(16桁程度の16進数)だけをコピーして控えます。
Networkで探すときの「見る場所」早見表
| 見る場所 | どこにCIDが出やすいか | 見落としやすいポイント |
|---|---|---|
| Request URL | ...&cid=xxxxxxxxxxxxxxxx | cidが別パラメータ内でURLエンコードされている場合もある |
| Query String Parameters | パラメータ一覧として cid が見える | 大文字小文字(cid/CID)が混在することがある |
| Response(返却内容) | JSON等に "cid":"..." 形式で含まれる場合 | レスポンスが圧縮され、見つけにくい場合は検索(Ctrl+F)を使う |
| 保存したHARファイル | 通信ログをファイル化して一括検索できる | 機密情報が含まれる可能性があるため取り扱い注意 |
ポイントは、「OneDriveの画面上で見えるURL」ではなく「通信ログの中のURL」を探すことです。Microsoft Q&Aでも、F12のNetworkを使ってCID=を含むリクエストを探す方法が案内されています。
うまく拾えないときのコツ
- 開発者ツールを開いてから再読み込みする(開く前の通信は記録されません)。
- フィルタは
cidだけでなくCID、residも試す(関連URLに紐づいて出る場合があります)。 - 拡張機能(広告ブロック、トラッキング防止)が強い場合、一時的に無効化して試す。
- プライベートウィンドウ(InPrivate/シークレット)でログインし直して手順をやり直す。
- Networkログが多すぎるなら、左側の種類フィルタでDoc / XHR / Fetchあたりを中心に見る。
ページソースからCIDを拾う:Microsoftアカウント側の「ソース検索」
Networkが難しい場合、次に試したいのがページソース(Ctrl+U)でCIDを検索する方法です。Microsoft Q&Aでも「Microsoftアカウントの概要ページ等を開き、ソース内をCID=で検索する」という案内があります。
手順
- Microsoftアカウント関連ページ(例:account.microsoft.comの“概要”)を開きます。
- Ctrl+Uでページソースを開きます(「要素を検証」ではなく「ページソース表示」です)。
- Ctrl+Fで検索し、以下のキーワードを順に試します。
CID=cid="cid"cid%3D(URLエンコードされている可能性に備える)
- 見つかったら、前後の文脈を確認し、
cidの値だけを控えます。
ページソース検索の“引っかけポイント”
| つまずきポイント | 起きがちなこと | 対処 |
|---|---|---|
| CIDが見つからない | ソースが圧縮・難読化されていたり、別の読み込みで生成される | 検索語を変える("cid"、cid%3D)、またはNetwork法へ戻る |
| 候補が多すぎる | cidっぽい文字列が大量に出る | 16桁の16進数の形を目印に絞り込む |
| 似た値が複数ある | トラッキングID等、似た形式の値が混ざる | OneDrive関連のURL(onedrive.live.comやd.docs.live.netなど)付近を優先して確認する |
この方法は「見つかるときは見つかる」反面、ソースが巨大で根気が必要です。確実性を重視するなら、やはりNetworkからの取得が本命になります。
共有リンクからCIDを拾う:ただし入っていないことも多い
手軽そうに見えて意外と当たり外れがあるのが共有リンクです。Microsoft Q&Aでも「自分宛に共有して共有リンクを開くとCIDが入ることがある」という案内がありますが、リンク形式によってはCIDが含まれないこともあります。
手順(成功しやすい試し方)
- OneDriveで適当な小さめのファイル(テスト用)を選びます。
- 共有(Share)でリンクを作成し、自分宛てに送るか、リンクをコピーします。
- コピーしたリンクを別タブで開き、アドレスバーのURLを確認します。
- 短縮リンク(
https://1drv.ms/...)の場合、リダイレクト後のURLにcidが出ることがあります(出ないこともあります)。
共有リンクの形式とCIDの出やすさ
| リンクの見た目 | 特徴 | CIDが出る期待 |
|---|---|---|
https://1drv.ms/... | 短縮リンク。環境や共有設定で最終URLが変わる | 低〜中(出ないことも多い) |
https://onedrive.live.com/?resid=... | resid中心の形式で、CIDが省略されることがある | 低 |
https://onedrive.live.com/?cid=...&id=... | 旧来の分かりやすい形式 | 高(見えれば一発) |
共有リンク法は「たまたま出ればラッキー」くらいに捉え、ダメならNetwork法やページソース法に切り替えるのが効率的です。
Windowsで同期しているなら:レジストリのUserCidから確認できる
ブラウザーだけでどうしても拾えない場合、PCでOneDrive同期アプリを使っている人はWindows側にCID(UserCid)相当が記録されている可能性があります。
レジストリには、OneDrive Personalのアカウント情報としてcid/UserCidが含まれることがある、という整理が公開されています。読み取りだけなら比較的安全に確認できます(編集はしないでください)。
手順(読み取り専用で確認)
Win + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力してレジストリエディターを起動します。- 次のキーへ移動します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\OneDrive\Accounts\Personal
- 右側の値一覧から、
UserCidまたはcidのような名前の項目を探します。 - 値データにCIDらしき16桁の16進数があれば、それを控えます。
注意:レジストリは編集すると不具合の原因になります。確認が目的なら「開いて見る・コピーする」だけに留めてください。
「CIDが見つからない」を潰すチェックリスト
ここまでの方法を試しても見つからない場合、手順そのものより環境要因で取りこぼしていることがあります。次の表で上から順に潰すと、成功率が上がります。
| 症状 | 原因の例 | 対処 |
|---|---|---|
Networkでcidが一切ヒットしない | 開発者ツールを開く前の通信しか発生していない/キャッシュで通信が少ない | F12→Networkを開いた状態でCtrl+R、Disable cacheをONにして再読み込み |
| Networkログが大量で追えない | 広告・分析・機能呼び出しが多い | フィルタ欄にcid、種類をFetch/XHRに絞る |
| ページソース検索でそれっぽい値が多い | cidという文字列が別用途でも出る | onedrive.live.comやd.docs.live.netの近く、16桁16進数の形を優先 |
| 共有リンクにCIDが入らない | リンク仕様が短縮・共有ID中心になっている | 共有リンク法は深追いしない。Network法に戻る |
| 拡張機能が多いPCでだけ失敗する | ブロッカーが通信や表示を変えている | シークレット/InPrivateで拡張機能を切って試す |
CIDが必要な理由が「古い連携」なら:Drive ID(Microsoft Graph)に置き換えられる場合がある
ここは少し上級者向けですが、目的によっては「CIDに固執しない」方が将来的に安定します。Microsoft Graphでは、OneDriveを表すトップレベルのリソースとしてDriveが定義されており、id(Drive ID)やwebUrlなどが取得できます。個人用OneDriveはdriveType: personalとして扱われます。
例えば概念的には、次のようなリクエストで自分のDrive情報が取れます(実行にはサインインと権限が必要です)。
GET https://graph.microsoft.com/v1.0/me/drive
返ってくるJSONには、少なくとも次のような情報が含まれます。
id:Driveの一意IDdriveType:personal/business/documentLibrarywebUrl:ブラウザーで開くURL
「ツールがDrive IDを受け付ける」「自作スクリプトで操作したい」といったケースでは、CIDよりDrive IDを基準に作った方が保守しやすいことがあります。
| やりたいこと | 従来の発想 | 置き換え候補 |
|---|---|---|
| 自分のOneDriveを識別したい | CIDをURLから抜く | GraphのDrive id(Drive ID) |
| ブラウザーで開けるリンクが欲しい | cid付きURLを作る | GraphのDrive webUrl |
| 共有・外部公開したい | URLをそのまま貼る | OneDriveの「共有リンク」を使う |
取り扱いの注意:CIDは「公開しても即アウト」ではないが、安易に貼らない
CIDはパスワードではありませんが、URLに含まれる形で露出することがあり、「ユーザーIDを含むので、共有時はCIDを含むURLをそのまま公開しない方がよい」という趣旨の案内もあります。共有したい場合はOneDriveの共有機能で生成されるリンクを使い、必要がなければhttps://onedrive.live.com/のようなベースURLだけを共有するのが無難です。
よくある質問
URLが「?view=1」や「username=…」でも異常ではない?
異常とは限りません。実際に「ログインしても?view=1しか出ない」という報告があり、その場合はURL表示からCIDを取れない前提で、Networkやページソースなど別ルートで探すのが現実的です。
CIDは大文字・小文字どちらで扱えばいい?
値そのものは16進数で表現されることが多く、画面上の表示では大文字混在の例もあります。多くの場面では大文字・小文字は同一視されますが、ツール側が厳密な場合もあるため、まずは見つかった通りにコピーし、必要があれば大文字に揃えるなどの調整をしてください。
「CIDが必要」と言われたが、本当にCIDでないとダメ?
古い手順や古いツールだとCID前提のものが残っています。一方で、開発・自動化の文脈ではGraphのDrive IDで代替できることがあります。目的が「マウント」「同期」「バックアップ」「自動処理」のどれなのかで最適解が変わるため、可能なら“CIDが必要な理由”を一度分解して考えると、別の安定手段が見つかることがあります。
まとめ:おすすめの探し方はこの順番
- 最優先:F12 → Network → 再読み込み →
cidでフィルタして拾う(成功率が高い) - 次点:Microsoftアカウント関連ページのページソース(Ctrl+U)で
CID=検索 - 補助:共有リンクにCIDが入るか確認(入らない形式も多い)
- PC同期ありなら:レジストリの
UserCidから確認(編集せず読み取りのみ) - 将来性:目的次第ではGraphのDrive IDへ置き換えを検討
URLにCIDが見えないこと自体は珍しくなくなっているため、「表示されないなら拾いにいく」発想で手順を固定しておくと、今後も迷いません。

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